情報化の中で・・・
東京が大雪の月曜日、麻布十番にて仕事でした。あのあたりは坂が多いので、土地柄高級車が坂を登れないで「キュルキュル」行っているのを横目で見ながら会場のホテルまで行きました。
仕事は、私がどのようにして資料や情報を入手しているのか、知りたいというのです。某図書館の委託を受けたシンクタンクによるインタビューです。私以外にも2名います。皆さん、雪のなか遅れての登場でした。
私のデータ収集の多くは、ネットが主。19世紀の論文から最新の単行本まで、さらには最新の珍鳥情報まで、コンピュータの前に座って入手しています。自然好きの私が東京を離れられないのは、神保町の古本屋街があるからで、今欲しいと思った資料が手に入れられるから。また、どうしても必要な資料は山階鳥類研究所や日本野鳥の会に行かなくてはならず、一般の図書館では対応できない。というような、お話をしました。
もう一方のジャズシンガーで天文ファンの女性は、ネットはもちろん図書館も利用するという、今回のインタビューには理想的なお立場でした。面白かったのは、もう一人の和算にかかわる仕事されている先生でした。年は、私より10歳ほど上です。ところが、携帯電話を持っておらず、連絡がとれないとのこと。それどころか、ネット環境にもないので今回のスケジュールも手紙のやりとりで決めたそうです。では、電話はというと夜10時以降、それも10回以上鳴らさなくては出ないとのこと。あとで理由を伺ったら、数回で切ってしまう電話は重要ではないという判断だそうです。電話機は留守電機能もFAXもなく、今だ黒いダイヤル式の電話だそうです。
「ここまで来ると主義ですね」と言ったら「今までの流れでそうなっただけ」。流れと言えば、テレビも地デジになって写らなくなったので見なくなったとのこと。ここまで来ると、どうやって生きているのか、私のほうから聞いてしまいました。
和算に関することは情報源も資料も限られいるため、それほど必要がないということもあるのでしょうが、それにしても徹底しています。やはり人生観、主義主張がなくては、このようなライフスタイルはとれません。それでも、生きて行けるし仕事ができるのであれば、羨ましいという思いにかられます。
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