洋上風力発電の問題-シンポジウムのご案内
日本野鳥の会では、「野鳥と洋上風力発電-野鳥保護と自然エネルギーの共存を目指して」と題し、シンポジウムを開催いたします。
3.11以前より、日本野鳥の会は風力発電の問題性について指摘してきました。そのため、原子力発電に賛成なのではないかという憶測がネット上で書かれています。この憶測は、原発事故以来も続いています。これには電力会社が法人会員であることが根拠のようですが、法人会費の金額を聞けばそんなことはありえないことはすぐにわかります。そのあたりの拙ブログで「日本野鳥の会の原発に対する考え方」として記事にしています。
日本野鳥の会が原発についての意見表明した後、日本原子力発電株式会社が法人会員を退会しました。このようなことは、話題になりません。ろくに調べもしないで思い込みと憶測だけで、日本野鳥の会を中傷する裏には悪意を感じます。取材をしたり両者の意見を聞くなどの裏付けをしないジャーナリズムが欠如したネット情報なのですが、それを信じる人がいるのが困りものです。
いずれにしても、これから風力発電が普及していくことでしょう。それも陸上では反対が多いために海上に持って行こうという傾向があります。今回のシンポジウムでは、この問題について海外からのゲストによる講演や国内の専門家による報告を聞きます。そして、国内において洋上風力発電を進めるにあたって環境影響評価への考え方を提案し、野鳥への影響をなるべく出さない洋上風力発電のあり方について議論します。どうぞ、ご参加ください。
シンポジウム・野鳥と洋上風力発電 ~野鳥保護と自然エネルギーの共存を目指して~
日時:2013年1月13日(日) 開場9:30 / 開演10:00 ~18:00
場所:立教大学9号館大教室 (東京都豊島区西池袋3-34-1)
※入場料無料 自由参加(会場規模600人) 同時通訳あり
主催:(公財)日本野鳥の会
共催:立教大学
助成:地球環境基金
後援:環境省、(公財)世界自然保護基金ジャパン、(公財)日本自然保護協会、
(公財)自然エネルギー財団
詳しいプログラムなどは、下記URL出ご覧ください。
http://www.wbsj.org/event/2012/fuuryoku130113.html
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松田様
明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。
私の実家の近くにも風車があります。家の周りに林があり、直接風車の音は聞こえませんが、風の強い日は容赦なく、もう、うるさくてうるさくて。
洋上にというのも、野鳥などに影響がないか、とても気になります。
シンポジウムは興味がありますが、生憎仕事なので…。良い解決策があるといいのですが。
以前から思っていることがあります。振動で発電できる装置が開発されてるそうで (詳しいことは覚えていませんが…)、それを高速道路や交通量の多い道路、線路等に設置していけば、自然を破壊することもなく発電出来るのになぁと。
全くの素人考えなので専門家の方々が見たら鼻で笑われるのでしょうね・・・。
投稿: piyoco | 2013年1月 6日 (日) 02時06分
piyoco様
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
基本、電力を使わないライフスタイルを模索するということだと思います。ピカピカ使いすぎです。いろいろ議論はあると思いますが、大量に作って広範囲に送る原発のような方式ではなく、地域にあった小規模な発電方法で地域で消費していくという考え方のほうが、環境への負荷が少ないのではと思っています。
いずれにしても、国民一人一人が関心を持って欲しいものですね。
投稿: まつ | 2013年1月 6日 (日) 11時14分