珍鳥バブル-東京港野鳥公園
今日は思ったほど暖かくなりませんでしたが、東京港野鳥公園ではいろいろな野鳥に会えて熱くなりました。本日は、あだち自然にふれあう会の観察会におじゃまいたしました。
例のタカサゴモズはまだ人気があり、タカサゴモズ・ポイントのハイドは満員。広場のほうも写真のように盛況でした。
これに加え、キレンジャクの数10羽の群れが生態園に飛来して大忙しです。おかげで駐車場はいっぱいとなり、駐車場から入り口までの坂道から券売窓口の前まで臨時の駐車場となっていました。今までずいぶん通っていますが、こんなに車が止まっているのを見たのは初めてです。
実は、近くの多摩川でノハラツグミが出現しています。今日はあまり成果はなかったようで、ノハラツグミをあきらめた連中が、タカサゴモズを求めて東京港野鳥公園までやって来たようです。ある意味、公園は珍鳥バブルと言ったところでしょう。
この東の東京港野鳥公園に対し、西の大阪南港野鳥園が有名です。1970年代には、宮城県の蒲生干潟を守る会、千葉県の新浜を守る会、そして大阪府の南港を守る会の活動が、自然を守ろうという若者たちの心を捕らえました。蒲生のH輪さんは日本野鳥の会やWWFJの職員となりました。新浜のH尾さんは今も行徳で活動しています。南港に関わったO原さんは日本野鳥の会の職員時代にここ東京港野鳥公園の設計をいたしました。そして、現在は生態計画研究所をしきっています。かくいう私も彼らから刺激を受け、千葉の干潟を守る会などの活動に関わり、おかげで現在があります。
ところが、大阪南港野鳥園は大阪市の改革により廃止の方向です。日本野鳥の会大阪支部が、存続を求めて陳情など存続に向けて活動をしていますが、今のところ良いニュースはありません。理由は、お金をかけるだけの価値がないということなのです。かつては大阪湾にも広大な干潟が広がり、多くの水鳥たちの生息地でした。それを失った現在、残ったわずかな湿地は、鳥たちにとってはとても価値のあるものなのです。それを、単なる経済効率で判断するのはいかがなものかと思います。
東京港野鳥公園も、入園料大人300円、年間来園者数万人です。これで管理運営できると思えません。大阪市と同じ価値観で、判断されたら同様の憂き目にあう可能性があります。
この珍鳥バブル、鳥たちからの支援のように思えてなりません。
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