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2013年3月25日 (月)

いちおうモミヤマフクロウの声か-山形

  なんとも歯切れの悪いタイトルで申しわけございません。
 日本のフクロウは、4亜種が生息しているとされています。北海道はエゾフクロウ、北日本は亜種としてのフクロウ、本州中部はモミヤマフクロウ、九州はキュウシュウフクロウです。しかし、キュウシュウフクロウは九州のみならず四国から広島、和歌山、静岡、そして千葉県南部と飛び飛びに分布しています。さらに、モミヤマフクロウも飛び地のように山形県に分布しているとされています。
 NPO法人 野生生物調査協会とNPO法人Envision環境保全事務所が運営している「日本のサッドデータ検索システム」によると、モミヤマフクロウは山形県で絶滅危惧ⅠB類(EN)なっています。
 http://www.jpnrdb.com/search.php?mode=map&q=02130010279
  これだけ分布が錯綜しているということは隔離されているとは思えず、亜種の存在は疑問になります。そこで、拙ブログでも取り上げた大阪市立大学のMさんらのエゾフクロウは別種、その他の亜種はないという説が説得力を持ってきます。
 今回の山形行きでは、ご案内いただいたY川さんのおかげでフクロウのさえずりを録音することができました。現状では、モミヤマフクロウということになります。しかし、果たして山形に分布しているのか、はたまた亜種として存在するのか、ということで歯切れの悪いタイトルとなってしまいました。
 YAMAHA W24でタイマー録音。ボリュームのアップ、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。

「ural_owl130322.mp3」をダウンロード

 さえずりからは、関東地方のフクロウと大きな違いを感じません。節と節の間は20秒あり、この間もほぼ同じです。西日本や九州地方のフクロウは、この間が短い傾向にあります。ですからモミヤマフクロウならば、短いのかもしれません。そうなると、山形は亜種フクロウということになります。ただ、サンプル一つからですからなんとも言えませんが、これからフクロウの声を聞く時に注意していただければ新たな発見に繋がるかもしれません。

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