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2013年3月12日 (火)

日本野鳥の会理事会-柳生会長ご立腹

 本日は、日本野鳥の会の理事会でした。今年度最後の理事会ですので、来年度の事業計画の承認と今年度の決算見込みの報告を受けました。あいからずの赤字体質は変わらず赤字決算、赤字予算となります。赤字幅は見込みよりは少なくなりそうですが、毎年この季節になると憂鬱になります。
 良いニュースでは、大畑孝二さんが勤続30年の表彰を受けました。去年の安西英明さんに続いて2人目となります。ついこの間まで、学生だったと思っていたご両人が最年長の勤続とは私も年をとったものです。勤続30年選手は、来年もあります。ただ、離職率も高く、今いる若い人たちがこの先30年勤めてくれる魅力ある職場になってくれればと祈るばかりです。
 理事会の後の懇親会では、珍しく柳生博会長がご立腹でした。それは、先日の3月7日にNHK総合テレビで放送された「ゆうどきネットワーク」で取り上げられた特集「野鳥の放射能汚染 その実態は?」です。この番組では、日本野鳥の会が野鳥が放射能の影響を受けていないか調査をしているという報告です。福島市では日本野鳥の会は東邦大学の桂川教授のもとに野鳥の放射線汚染状況を測定しています。チェルノブイリ原発事故では、部分白化現象のツバメが観測されるなどの野鳥に異常が確認されていますので、そのような現象が現れていないかの実態調査です。
 番組では、シジュウカラからは1kgに換算すると10ベクレルと低レベルの汚染が確認されました。しかし、シジュウカラの巣材と思われるコケから1kg換算で129万ベクレルという高濃度の汚染が確認されました。番組を見て感じたのですが、ルリビタキは低濃度、シジュウカラも低濃度、やっと巣材に放射能が見つかったという感じの流れがありました。これは、事実なのですからしかたがないといえばしかたありません。
 しかし、問題は番組の終わりにリポーターが「コケや土で作られた鳥の巣は危険。心配だったら行政や環境省に相談を」というコメントでしめたことです。すでに、日本野鳥の会にはシジュウカラ用の巣箱を撤去したという、報告も入っているといいます。
 ですから柳生会長は「問題は鳥の巣が危険なのではなく、コケや土が汚染されていることが問題なのだ!」と、ご立腹なのです。たとえば、汚染された昆虫を食べることで身体のなかで放射能が圧縮され高濃度の汚染となる生物濃縮が起きているというのならば話はわかります。しかし、巣材は鳥が自然のなかにあるままに運んできます。たかだか小鳥が運ぶ量です。それを越えるはるかな量が、自然のなかに存在し汚染されていることになります。「巣材が汚染されているということは、そのまま自然状態のコケや土が汚染されていることであり、それを指摘しないでなんのための番組だ!」と、お怒りなのです。
 さすが制作現場の経験の長い柳生会長だけに、ちゃんと見ているところは見ているのですね。まったく会長のおっしゃるとおりです。私は、ぼんやりと番組を見ていたので「シジュウカラが庭で巣を作ったと相談されても、福島市や環境省は困るだろうな」と思っただけでした。
 会長の怒り、これからの日本野鳥の会の広報の仕方について良い教訓となりました。

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