対談-夏休み子ども科学電話相談30周年
NHKラジオの『夏休み子ども科学電話相談』も、今年で30周年だそうです。今日は、この30周年を記念しての対談でした。
対談は、昆虫の矢島稔先生とアナウンサーの坪郷佳英子さんをまじえて3人、1時間の予定が10分早く始まって30分オーバーするほど盛り上がりました。
矢島先生は番組のスタートから関わり、現在まで出演し続けていらっしゃる唯一の方です。私は番組に出始めて10数年ですが、いつの間にか古株になってしまい対談のメンツに選ばれたようです。
矢島先生の番組を始めた頃の思い出話、生い立ちから昆虫の先生の出会いなど、この道を選んだきっかけは運命を感じさせられました。歴史のある番組だけに、矢島先生が質問に答えた子供が学校の先生となり出会った話など、これまた運命ですね。思い出の質問は「昆虫には心があるの?」だったとか。これは、答えるのは難しい。
私の思い出の質問は「ライチョウは、貴重な高山植物を食べてしまうけど、どうして天然記念物なの?」でした。簡単にうまく答えられた質問より、答えるのに苦労した質問のほうが記憶に残っています。ですから出演日の前の晩より、出演した日のほうが「こう答えるべきだった、ああ答えた方が良かった」と思い、寝られなくなることが多いのです。
最後に一言では矢島先生から「質問のきかっけがTVや本が多いが、実物に接して疑問を持ち質問して来て欲しい」は、まったくの同感。「どこで見たの?」の質問に「TV!」との答え。そういえば「ダーウィンが来たでやっていたなあ」と思いつつ答えるのは答える方も物足りないのです。子供たちが自然と接することが少なくなっていると質問からも感じます。昆虫少年をはじめ生き物大好き、自然志向のある少年少女の疑問に答える数少ない機会となる番組です。これからも、末永く続いて欲しいと思います。
今日の対談は、毎年NHK出版から発行されている『夏休み子ども科学電話相談』の本に収録されます。
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