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2013年4月

2013年4月30日 (火)

トビの地鳴きがわからない

 拙ブログの2012年7月27日の記事に「トビは地鳴きをするのか?」と題し、行徳野鳥観察舎で録音したトビの地鳴きをアップいたしました。私は、トビの「ピーヒヨロロロ・・・」以外の声を聞いたことはありません。そのため、飼育下とは言え、貴重な声だと思ってアップしたものです。
 しかし先日、行徳野鳥観察舎で保護飼育されている鳥たちを見ていると、チョウゲンボウが、同じような声で鳴いているのに気がつきました。
 チョウゲンボウの声です。PCM-D50で録音。ボリュームを少し下げ、低音ノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。



  以前の記事は、トビに録音機を向けている時、1羽のトビが下を向き口を開けていました。ちょうど、そのときにこの声が聞こえてきました。そのため、このトビが鳴いていると判断をいたしました。また、コメントをいただいたO村さんが録音された声ともよく似ているので、トビの地鳴きに間違いないと思っていました。
 聞いたことのない声や不確かな声は、嘴の動きと音が一致するのを確認して、始めてその鳥が鳴いているとしています。これをリップシンクロの確認と言っています。これは、野外ではなかなか難しく不明としていることが多々あります。しかし、今回は飼育下のため容易に確認できたつもりなのですが、怪しくなりました。
 昔ならば、同じ猛禽類だから、あるいは分類学上近い種類だからと言えたかもしれません。しかし、最近の分類では目が異なることになっています。それだけに、同じような声で鳴くとも思えず、困ってしまいます。
 いずれにしても、新しい音は慎重に慎重を期さないと確定できないことを肝に銘じましす。それにしても、トビの地鳴きをじっくりと野外で観察してみたいものです。

2013年4月29日 (月)

オオヨシキリをお出迎え-芝川第一調節池

 去年同様、埼玉県浦和市にある芝川第一調節池にオオヨシキリをお出迎えに行きました。
 天気は良いし風も穏やか、録音日和です。到着すると、ホオジロ、キジ、ヒバリのさえずりがさっそく聞こえてきます。お目当てのオオヨシキリは、メインの調節池より隣接するアシ原のほうが、よくさえずっていました。少なくとも3羽が鳴き合い、とてもにぎやかです。PCM-D1で録音。ボリュームはそのまま、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションを軽くかけています。



  まだ、ヨシが伸びていないので、オオヨシキリは近くの灌木の梢、あるいはヨシの枯れた茎にとまってさえずっています。ですから、飛び立ってもだいたい同じ所に戻ってきて、さえずっています。一度、さえずり飛び立った後に録音機をしばらく置いておきました。離れて見ていると、うまい具合に近くの木にとまって鳴いてくれました。ですから、鳥と録音機の距離は10mほどです。ノイズの多い芝川第一調節池ですが、ここまでクリアな音を録ることができました。
 オオヨシキリのさえずりを聞くと、初夏の訪れを実感します。

2013年4月28日 (日)

今年の夏鳥予想-クロツグミが多い

 六義園を夏鳥たちが通過して行きます。ほぼ例年どおり、センダイムシクイ、オオルリ、キビタキと順当なお出ましです。これから、サンコウチョウやオオムシクイが通ってくれれば言うことはありません。
 ところで、先日クロツグミが立ち寄ってくれました。

Japanesethrush130427

 六義園でのクロツグミの記録は、たいへん珍しいものです。1984年からの私の記録では過去に1例あるのみ、これが2例目となります。ほかの常連さんも、ほとんど見たことがありません。
 過去の記録は、1995年5月14日のことで、時ならぬさえずりが六義園中に鳴り響くという感じでした。当時、バードウォッチングをいっしょに楽しんでいた近所の鳥仲間と驚いたことを覚えています。
 私が、栃木県日光に通い始めたのは1991年からです。当初、日光ではクロツグミはいませんでした。ちょうど、1995年頃から本格的に録音を始めていました。ところが、六義園でクロツグミが通過していったまさにその年、日光で始めてクロツグミのさえずりを聞いたのです。そのとき、あまりにも慌てたので車から降りるときにDAT録音機を膝から落とし、壊してしまいました。ですから、日光のクロツグミの初音は録音できかったというオチとなります。しかし幸いなことに、その後の日光では毎年、クロツグミが渡来し、メインコーラスを司ってくれるようになりました。
 また、日光に通い続けていた日本野鳥の会栃木県支部のN藤さんも、1995年以前はクロツグミが少なかったと同様におっしゃっておりました。ですから、この年から増えたことになります。
 六義園を18年ぶりに通ってくれたのですから、今年は山でたくさんのクロツグミに会えるのではないかと期待が高まります。

2013年4月27日 (土)

情報を伝えない難しさ-デジスコ通信に投稿

 六義園では、10人以上の常連さんがいます。といって、組織があるわけではありません。会費を集めたり、専用のWebサイトがあるわけでもありません。六義園に来ていっしょに野鳥を見たり写真を撮ったり、おしゃべりをして一時を過ごす仲間です。今のところ、通ってくる方々はすべてが顔なじみとなり、アドレスの交換やブログのURLを交換してのお付き合いをしています。気持ちの良いほど”ゆるい”グループです。ですから、何か決まり事を決議するような場はありません。
  先日、六義園に飛来した白っぽいモズは、すわシマアカモズかと思い、情報をどう管理するか悩みました。組織でないので、皆を集めてどうこうするという場も方法もありません。知らせなかったことで、機嫌を損ねる人が出るかもしれません。せっかくの仲良しグループが、1羽の鳥から崩壊しては困ります。と言った悩みと経緯をデジスコドッドコムのメールマガジン、デジスコ通信に投稿いたしました。下記URLで、読むことができます。
  http://www.digisco.com/mm/dt_70/toku1.htm
 珍鳥情報の取り扱いにこんなに苦労するような時代が来るとは、思ってもみませんでした。

2013年4月26日 (金)

Mさんに鳥に触れてもらう-行徳野鳥観察舎

 私の子供の頃、家にはブンチョウやジュウシマツがいました。ちょっと金持ちのお宅ではセキセイインコを飼っていたものです。それだけに、鳥に触れる機会もありました。捕まえると、手のひらのなかに鼓動と温もりを感じることができました。鳥についての知識はなくても、そこから生命を感じることができたのです。その体験のおかげで、もちろん飼ったことのないオオルリの声が聞こえてきても、脈動している小鳥が木の上でさえずっているというイメージをいだくことができます。
 ですから、目が見ないのに関わらず野鳥録音を楽しんでいるMさんに一度くらい鳥を触らせて上げたいとずっと思っていました。以前、記事にしたようにバードウォッチング展でタッチカービングに触れてもらいました。そのため、鳥の大きさや形を知ってもらうことはできたと思います。ただ、生の鳥の持つ、羽毛の柔らかさや軽さ、そして鼓動は未体験です。
 しかし、生きている鳥を触れる体験をさせたいと思っても、できる場所がありません。録音仲間の福岡在住のT中さんは、目の不自由な方と中国を旅行したときに、鳥を売っている市場で触ってもらったそうです。皆さん、感動し感謝されたそうです。しかし、飼い鳥を容認するのかと非難もされたとか、そのご苦労を伺いました。そして、鳥インフルエンザが蔓延している中国では、もうかなわぬことでしょう。
 そこで、傷病鳥の施設で触れることができないかと考えました。いつも、お世話になっている千葉県市川市にある行徳野鳥観察舎のN瀬さんに相談したところ、ご快諾いただき、本日来訪いたしました。
 全館掃除日という多忙な日にかからず貸し切り状態で、お世話いただきました。まず、Mさんには館内に置いてあるコブハクチョウやトビの羽毛、コガモ、セグロカモメ、ハシブトガラスの翼の剥製を触ってもらいました。1枚1枚の羽毛の仕組み、翼の構造を触って知ってもらうことができました。
 予習の済んだあと、いよいよ本物の鳥に触ります。まず登場してもらったのはオオコノハズクです。最初は、ちょっと機嫌が悪く嘴をパチパチならしていましたが、Mさんの手の上に乗ると静かになりました。Mさんの感想は「軽い、温かい」でした。そして、生命が手のひらにあると実感していただきました。そのほか、ドバト、オシドリ、ユリカモメ、アカエリヒレアシシギ、ムクドリ、カワラヒワを手にしてもらいました。
 大きな鳥は、翼をバタバタさせます。そのため、その風を頬に受けたMさんには鳥が飛ぶ時の勢いを感じてもらいました。はばたきがこんなに力強いことなのかと実感し、鳥はこんなふうにして飛んでいるのだと理解できたそうです。
 小さな鳥たちは、意外と手の上でじっとしてくれるので、軽さと温かさを感じてもらうことができました。なんでも、カワラヒワがいちばん温かく感じたそうです。
 最後にMさんにリクエストを聞いたところ「トビを触りたい」とのこと。Mさんは、トビの声がとても好きでしたがなかなか録音できず、今年の2月やっと録音できただけに、どんな鳥なのか触ってみたいという希望です。これにはM瀬さんも躊躇しましたが「やってみましょう」と、持って来てくれました。
 トビとは言え猛禽類なので、鋭い嘴が心配です。まず顔を布で覆いました。抱いてみての重さ、そして翼や尾の大きさを触ってもらいます。少し馴れたところで、布を取り嘴の鋭さも触ってもらいました。念願のトビが思っていたより、ずっと大きな鳥であったことに驚いたとのこと、感動が続きます。
 このような体験は私も初めてのことです。おかげで、鳥に触ることで伝わることの多くを知ることができました。目の不自由な方のさわり方、触らせ方もわかりました。N瀬さんは、Mさんの手の平に小鳥を乗せ、そのまわりをそっと手で覆い、鳥が逃げられないようにし、重さや温もりが伝わるように工夫してくれました。このほうが、掴むよりおとなしくしてくれるのです。こうして、少しでも鳥へのストレスを減らしてやる工夫や課題ががあることがわかりました。
 いずれにしても、目の不自由な方たちに鳥を体験してもらう一つの方法として”触る”経験ができました。目の不自由な人へのバードウォッチングの普及について光明が見えてきた感じがします。
 N瀬さん、お忙しいところお世話いただき、ありがとうごあいました。

 追加コメントです。
 目の不自由な方に生き物に触れてもらう授業は、普通に行われているそうです。Mさん自身、トカゲからヘビまで触ったことがあって、平気だったとのことでした。Mさん自身は、鳥は初めてですが、ニワトリなどに触らせることはあると聞いています。
 なお、このことから飼い鳥を容認するものではありません。野生生物を個人や組織の所有にすることには、反対です。ただ、傷病鳥の多くは翼を痛めたりして自然復帰が難しい個体です。飼い殺し状態の傷病鳥に、少し役だってもらうというスタンスです。
 また、傷病鳥であるため障害のある方にとって、気になるのではないかと思いました。たとえば、オオコノハズクは片目が見えません。カワラヒワはMさんと同じように両目とも見えない個体です。ただ、このカワラヒワは全盲にも関わらず自分で餌を取り、すでに数年生きています。このようなエピソードでフォローするというのもありかなと思いました。
 あと、鳥と接触するわけですから鳥インフルエンザの感染が心配でした。職員の方たちは毎日、触れていることですし、マスクもせず作業をしていましたので、現状では気にしないことにしました。ただ、念のために終了後にアルコールによる手の消毒を行ったことを書き添えておきます。

 

2013年4月25日 (木)

さえずりは伝承される-日光のクロツグミ

  拙ブログで2年前、「良いですよ君の帰還」と題し、日光の同じ雑木林に毎年来て「良いですよ」と聞こえる節で鳴くクロツグミを紹介いたしました。お聞きいただくとわかると思いますが、かなりはっきり「良いですよ」と言っているのがわかります。
 去年、いつも良いですよ君のいた林で録音した録音です。このクロツグミは「良いですよ」とあまり言わない上に、「良いで」くらいで途切れます。2012年5月22日録音、YAMAHA W24でタイマー録音したものを低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



 そして今年、同じ場所で録音したクロツグミのさえずりです。これも、「良いで」の節になることは少なく、途中で途切れた感じになります。また、全体の節の感じが去年と良く似ています。 2013年4月22日録音、SONY D-50で長時間録音したものを低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



  どうやら去年、この林のクロツグミは代が替わったようです。代が変わっても、先代の節を少し伝承していることになります。

2013年4月23日 (火)

オオルリのさえずり-日光

 はるばる海を越えて渡って来た日光は雪、はたしてオオルリは大丈夫なのだろうかと、前日の観察会に参加した方々の心配です。
 大丈夫です。観察会の後、いつものお気に入りの雑木林に、録音機をしかけました。入っていたのはオオルリの素晴らしいさえずりです。時刻は午前6時頃、YAMAHA W24でタイマー録音、低音ノイズの軽減、ボリュームの増幅、軽くノイズリダクションをかけています。



 このオオルリは、声が遠くなったり近くなったりするもののおよそ30分はさえずっていました。これだけさえずることができるということは、元気な証拠。もし、食べ物を探さなくてはならないほど、お腹が空いていればさえずる余裕はないでしょう。
 このほか、日光にたどり着いたばかりと思われる鳥としては、クロツグミ、センダイムシクイ、ヤブサメが、さえずっていました。いずれも昆虫食の鳥たちだけに、日光の雪と寒さの影響を受けそうな鳥たちです。この程度の天候の急変でオタオタするほど、やわな野生生物ではないのでしょう。

2013年4月22日 (月)

雪の中のオオルリ-日光植物園

 週末は日光でした。日光野鳥研究会の日光植物園の自然観察会です。しかし、土曜日の夕方に着いたときは小雨、それが雪となり、日曜日に朝起きると一面の雪景色となりました。植物園の駐車場、集合時間の午前10時となってもみぞれがやみません。それでも、参加者は10人を超えていましたので、雨がやむのを待つことにしました。雨雲のレーダーを見ると群馬県で雨雲が切れていますので、あと小1時間待てばやむだろうと駐車場で待機です。幸いにして30分ほどで、なんとか歩ける程度の小雨となりました。それにしても寒い日です。
 この自然観察会は、オオルリを出迎えるというのが目的です。雪のなか、果たして出会えるのか不安になります。歩き始めると、カワガラス、キセキレイ、ミソサザイと常連の鳥たちが声や姿を見せてくれます。しばらくして雨が上がると、ハシブトガラスが鳴きシジュウカラがさえずりはじめました。鳥たちも雨がやむのを待っていたようです。そして、オオルリの登場です。結果、2羽のオオルリに出会えることができました。このほか、夏鳥はサンショウクイ、コサメビタキ、クロツグミなど、冬鳥はアトリ、シメ、シロハラ、ジョウビタキなど。夏鳥と冬鳥を同時に見ることができるこの季節ならではの日光のバードウォッチングです。それにしても、雪バックのオオルリというのは、そう簡単に体験できるとは思えないバードウォッチングでした。
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 ミズバショウの白い花のように見えるうちの半分くらいは、雪です。

2013年4月19日 (金)

白っぽいモズか?-六義園

 昨日、「シマアカモズか-六義園」でアップしたモズについて、ご意見をいただきました。T木さんからは「嘴の形状、基部の肉色、眉斑、頭の形状、頭の体との比率などからモズでシマアカモズに見えない」「高原モズの雌ではないか」とのご意見をいただきました。T木さんは、南西諸島にたびたびいらしている方です。私自身、シマアカモズを見たのは数回ですので、数多くご覧になっているT木さんのご意見はありがたく、感謝いたします。
 また、W部さんからは「翼式はモズとも一致するように思います」とのこと。わざわざ、図鑑を調べていただいたW部さんにもお礼申し上げます。
 ただ、六義園で実物を見た印象では、モズらしくなかったので困っています。といって、シマアカモズという確証も弱くタイトルを「シマアカモズか」とさせていただいたわけです。ブログ、Facebookに情報を公開することで、あわよくばご意見をいただければと思ったしだいです。
 なお、翼式もアカモズとモズはあっても、シマアカモズを見つけていません。亜種では、翼式が変わるのか、これまた大きな課題です。さらに、”モズ”で画像検索をかけても、同じような色のモズが見つからないので裏が取れず苦慮しております。
 いずれにしも、シマアカモズ説はひとまず撤回します。モズとするならば、かなり白っぽい個体ですので、個体識別が可能です。どこかで誰かが、再発見してくれることを祈ります。
 鳥が図鑑どおりとは限らないのは当たり前のこと、すべてが解るとは限らないのが自然ということで、ご勘弁ご容赦いただければ幸いです。

2013年4月18日 (木)

シマアカモズか?-六義園

 15日の六義園のセンサス調査中、手伝ってくれているK久保さんが「これは何?」と1羽の鳥を見つけました。見ると、中之島のサツキの上に白っぽい鳥がとまっています。双眼鏡で見るとモズのようです。しかし、小型で体つきがスマート、頭に丸みがなく細面に見えることで、普通のモズには見えません。さらに、翼に白斑がないことがわかり、モズでないことは間違いありません。
 いちばん可能性のあるのは、シマアカモズです。シマアカモズは、アカモズの南西諸島から九州南部で繁殖している亜種です。この分布域からはずれた日本海側の離島でも記録されることがありますから、六義園に出現しても不思議はありません。
  ただ、アカモズには、亜種アカモズのほかにカラアカモズ、ウスアカモズの4亜種がいます。いずれの亜種も、亜種アカモズほど赤くありません。このなかで、もっとも赤みがなく灰色ぽいのがシマアカモズとなります。ただ、いくつかの図鑑を見ると過眼線が黒く明確なこと、そのため白い眉斑が見えることなどの違いがありました。情報が少ないなか画像検索をすると、石垣島で撮影されたシマアカモズの雌とされているものに近いことがわかりました。雌のために、模様が不明瞭であることは納得できます。ただ、資料が少ないので、間違っていたらごめんなさい。ご存知の方、ご教授願えれば幸いです。
 シマアカモズの記録は、ざっと調べたところ東京都での記録は見つけられず、都内初記録かもしれません。亜種であるためにアカモズの記録に埋もれている可能性がありますので、なんともいえませんが、いずれにしても珍しい記録だと思います。
 この鳥は、午前10時に発見され12時30分頃まで、たびたび姿を見せてくれました。それ以降は、吹いてきた南風に乗って渡ってしまったのか、見えなくなりました。一期一会の野鳥との出会いとなりました。

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  全体にスマートで灰色がかっています。翼には白斑がありません。

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ウロコ模様はなく、腹の茶色は薄い。

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 飛んだときも翼には、白斑が見えませんでした。

2013年4月17日 (水)

対談-夏休み子ども科学電話相談30周年

 NHKラジオの『夏休み子ども科学電話相談』も、今年で30周年だそうです。今日は、この30周年を記念しての対談でした。
 対談は、昆虫の矢島稔先生とアナウンサーの坪郷佳英子さんをまじえて3人、1時間の予定が10分早く始まって30分オーバーするほど盛り上がりました。
  矢島先生は番組のスタートから関わり、現在まで出演し続けていらっしゃる唯一の方です。私は番組に出始めて10数年ですが、いつの間にか古株になってしまい対談のメンツに選ばれたようです。
 矢島先生の番組を始めた頃の思い出話、生い立ちから昆虫の先生の出会いなど、この道を選んだきっかけは運命を感じさせられました。歴史のある番組だけに、矢島先生が質問に答えた子供が学校の先生となり出会った話など、これまた運命ですね。思い出の質問は「昆虫には心があるの?」だったとか。これは、答えるのは難しい。
 私の思い出の質問は「ライチョウは、貴重な高山植物を食べてしまうけど、どうして天然記念物なの?」でした。簡単にうまく答えられた質問より、答えるのに苦労した質問のほうが記憶に残っています。ですから出演日の前の晩より、出演した日のほうが「こう答えるべきだった、ああ答えた方が良かった」と思い、寝られなくなることが多いのです。
 最後に一言では矢島先生から「質問のきかっけがTVや本が多いが、実物に接して疑問を持ち質問して来て欲しい」は、まったくの同感。「どこで見たの?」の質問に「TV!」との答え。そういえば「ダーウィンが来たでやっていたなあ」と思いつつ答えるのは答える方も物足りないのです。子供たちが自然と接することが少なくなっていると質問からも感じます。昆虫少年をはじめ生き物大好き、自然志向のある少年少女の疑問に答える数少ない機会となる番組です。これからも、末永く続いて欲しいと思います。
 今日の対談は、毎年NHK出版から発行されている『夏休み子ども科学電話相談』の本に収録されます。

2013年4月15日 (月)

ディズニーランドが泥沼だった頃

 今日は、東京ディズニーランドができて30周年だそうです。お祝いムードに水を差してもうしわけございませんが、私としては干潟の生き物たちの30回忌の気分です。
 1960年代に始めて新浜に行ったときは、東京ディズニーランドのあるあたりは広大な干潟が広がっていました。新浜とは、当時のバードウォッチャー特有の地域名で、千葉県の江戸川の本流と放水路の河口の間、地名で言うと浦安から行徳を言います。京葉線はもとより東西線もなく、新小岩駅からバスで浦安橋まで行き、あとは延々と海岸を歩きました。ちょうど今頃の季節は、シギやチドリが大群で訪れていました。
 私が通い始めた頃から埋め立てが始まり、行くごとに干潟がなくなり広大な埋立地が広がっていきました。そのひとつが、現在の東京ディズニーランドのあるエリアで、当時はオリエンタルランドと呼んでいました。
 埋め立て方法は、沖の海底の砂をパイプで吸い上げてパイルで囲われた造成地に流し込むものです。そのため、埋め立てられる場所だけでなく、その先の海底も破壊されます。東京ディズニーランドの埋立地の土の何割かは、東京都側の干潟の土砂が使われています。当時、東京都側の葛西の沖には三枚州と言われる広大な干潟が広がっていました。しかし、今では1枚もなくなってしまったのはそのせいです。
 埋め立て直後の造成地は泥沼です。底なし沼状態の場所もありました。そのため、鳥を数える調査では、サンドパイプの上を歩いて行かなくてはなりません。なかには、足を取られあやうく命を落とすところだったと聞いたことがあります。私も同行の者が、太ももまでもぐってしまい助け出すのに一苦労したことがあります。当時のバードウォッチングは、命がけだったのです。
 埋立地は、水が抜けるまで放置されます。ところどころに水たまりがあって、そこにはたくさん水鳥たちが集まりました。ツルシギの300羽を超える群れ、当時は珍しかったミヤコドリ、日本で初めて記録されたハシブトアジサシ、サンドパイプの上にとまったノゴマ、友人の股の間をくぐったマキノセンニュウなど皆、オリエンタルランドでのバードウォッチングの思い出です。こうした、鳥たちの出現は、失われていく干潟の最後の輝きであったかもしれません。
 当時のフィールドノートです。昭和45(1970)年10月6日の記録です。高野伸二さんご夫妻との思い出深いバードウォッチングです。種類の多さから、新浜の凄さをご理解いただければと思います。
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 私はこれらの鳥たちのことを思うと、とてもではありませんがディズニーランドで遊ぶ気にはなりません。

2013年4月14日 (日)

ホウロクシギ-谷津干潟

 本日は、足立自然にふれあう会の探鳥会で谷津干潟へ。
  実は昨夕、谷津干潟に行き、2ヶ所に録音機を仕掛けて置きました。去年4月29日に仕掛けたところ、とても素晴らしい音が録れました。夜の干潟がこんなにもにぎやかで命に満ちあふれているとは、思いもよりませんでした。
 2匹目のドジョウを狙って仕掛けに行ったのですが、夕方から吹き始めた風が一晩中、吹き止みませんでした。とてもではありませんが、聞くに堪えない録音となりました。そういつもうまく行くとはかぎりません。安直な録音方法ですから、あきらめもつきます。
 また、シギやチドリの声も少なく、まだ少し早かったようです。今シーズン、機会があればもう一度試してみたいと思います。
 ところで、今日の探鳥会では、久しぶりにホウロクシギに出会いました。かつての谷津干潟には、ダイシャクシギとホウロクシギがいたのですが、いつの頃からかダイシャクシギだけとなりました。手元の記録では、そのダイシャクシギの声を録ったのは2000年9月で、まだDATの時代です。それ以前からホウロクシギがいなくなっていますので、少なくとも15年、ひょっとすると20年ぶりかもしれません。
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 それにしても大きなシギは、広い干潟でも存在感がありましたね。堂々とした風格には、圧倒されます。例によって若い人は焙烙を知らないという話をしたところ、本当に知らず話が盛り上がりました。ただただ焙烙を知っている人たちが耄碌しないことを祈ります。

2013年4月13日 (土)

Birder誌5月号-バードウォッチングの作法

 5月号のBirder誌が、届きました。特集は「バードウォッチングスタートガイド」と「ヒタキ類に会いに行こう!」の2本立てです。
 スタートガイド特集枠のなかで、『バードウォッチングの「作法」』と題し、初心者のためのマナーについて寄稿しました。探鳥会、一人でバードウォッチング、観察施設と、大きく3つの場面別での人と鳥への作法を解説しています。
Birder1305 

 こうした原稿依頼が来るのは、デジスコドッドコムのメールマガジン『デジスコ通信』の連載コラムに野鳥カメラマンの問題について、たびたび書いているためでしょう。それにしても、口うるさいオヤジそのもの内容になってしまいました。
 お断りしておきますが、私はけっして聖人君子ではありません。「知っているよ」と言われるとつらいけど・・・。今思えば、いろいろなマナー違反もしていますし、今も野鳥に迷惑をかけ続けています。その反省の上での寄稿であることをご理解いただければ幸いです。
 それにしても、こうしてマナー云々を書くことによって、これからは田んぼの畦の上も歩けないし、鳥を飛び立たせてしまったらゴウゴウたる非難を浴びそうです。おっと、ナンパもできなくなった・・・

2013年4月11日 (木)

大潮を楽しむ-三番瀬

 今日は大潮です。そのため、ふなばし三番瀬海浜公園に行きました。良いことと悪いことがあった微妙な今日の三番瀬でした。
 まず、悪いことから。潮干狩りが行われているため、アナウンスがたえず流れています。アカエイに注意など必要なアナウンスもあるのですが、困ったのは流行遅れの流行歌が絶えず流れ、途切れないことです。これでは、録音できません。
 そして、前面の近くの干潟には鳥がいないのです。ダイサギが1羽、ユリカモメが十数羽、沖にウミアイサが一番いるだけです。三番瀬のいつもの状態と比べたら、まったくいないのです。仮にアナウンスがなくても、録音できなかったことになります。
 良い方は、こんなに潮の引いた三番瀬を見たのは初めてです。今まで、大潮で干潟が出たと言っても、陸から直角に沖に延びた堤防の長さほどでした。この堤防の長さは、およそ250mです。ところが、今日はこの堤防の先にある陸地と平行して千葉側にのびている立ち入り禁止の堤防の先にも同じくらい干潟が出ていました。この堤防の先に干潟が出ているのを見たのは初めてです。三番瀬は、3.11震災の時に地盤沈下をして干潟の面積が減ったと言われていましたが、安心いたしました。
 そして、鳥たちはこの沖の干潟にいました。ハマシギ数百羽を中心に、ダイゼン、オバシギ、ミユビシギ、オオソリハシシギ、ミヤコドリ、セイタカシギ、アジサシなどが見えます。そのハマシギの群れの声です。この先の干潟まで来ると、潮干狩り会場のアナウンスも聞こえません。PCM-D1で録音、ボリュームの増幅、低音ノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。



 この群れを見るために、干潟の上を1km以上歩きました。おかげで、広々とした干潟でシギチドリの群れを堪能することができました。それに履いてきたバードウォッチング長靴が大活躍してくれました。
 ここまでは良かったですが、昼になって空気が急に冷たくなってきたのに気がつきました。携帯で雨雲をチェックすると、すでに東京都の半分で雨が降っています。これは、まずいと早々に引き上げることに。今日の三番瀬、一勝一敗といったところですね。

2013年4月10日 (水)

タブが付いたキンクロハジロ-六義園

 ツバメは来たか、オオルリはまだかいなといったところの六義園です。2日、間を空けたら緑がいちだんと濃くなっていました。一周りすると、六義園では今年初めてのヤマガラのさえずりを聞きました。これに加え、シロハラとシメのさえずり、アオジのぐぜり、そしてキクイタダキに会いました。鳥たちの動きが、慌ただしくなってきました。
 200羽はいたキンクロハジロは渡り去り、30羽ほどになっていました。日替わりにで数が変化して行きます。通過していく群れだけに、餌付いてはいません。しかし、数羽が近くにやって来ました。このうちの雄の1羽が少し変です。よく見ると、下嘴に缶のタブが引っかかっています。ときどき、首を振って払いのけるような仕草をしていますので、タブが邪魔なのは間違いありません。タブは嘴の根本まで深く、入っていますのでそう簡単には取れそうもありません。

Tuftedduck130410

 昔は、プルタブ式で缶から分離したタブがよく捨てられていました。それだけに、被害に遭う野生生物もいたのではないかと思います。最近は、タブが外れないステイオンタブ式になりましたので、タブだけが捨てられることは無くなりました。ところが、このキンクロハジロの嘴に付いているタブは、最近の物の形状をしています。いったい、どんな経緯で嘴にはまってしまったのかわかりませんが、なんとも可愛そうなことです。
 近くにやって来ると言うことは、お腹が空いているのでしょう。食べ物を採りづらいのかもしれません。活発に泳いでいましたので、捕まえることは無理です。すぐ近くにいながら、助けることができないのがもどかしいですね。
 人の何気ない行為が、野生動物の命を脅かしてしまうことの一例として報告しておきます。

2013年4月 9日 (火)

カオグロガビチョウに再挑戦-あきる野市

 「ああ、いつも鳴いているよ」という言葉には、いつもそそられます。その一つが、あきる野のカオグロガビチョウです。行けばいつも鳴いているということで去年、教えてもらった公園に行きました。しかし、鳥はいるもののほとんど鳴かず、思うような音が録れませんでした。外来種の録音には力が入らないのですが、これだけはびこってくるとどんな声で鳴くのか知りたいと、去年は2度通ったのですが、思うように鳴いてくれませんでした。
 本日は、このカオグロガビチョウに再挑戦です。サクラが咲いている間は花見客でにぎやかだろうと散るのを待っての来訪です。着いたとたんに、カオグロガビチョウの声が聞こえます。3羽が芝生の上に下りて、大きな声で鳴いています。録音機の準備も慌ただしく、録音開始です。この状況では、たしかにいつも鳴いている感じです。
 ところが、今日は久しぶりの良い天気です。咲き残ったサクラのなかを探索する人がたくさんいます。それに、幼稚園の団体がいくつもいて、子供たちの歓声がにぎやかです。さらに、カオグロガビチョウがいるのは、道路に近い植え込みで自動車の音が途切れません。とりあえず、押さえで録音したものの鳴き止んでしまいました。
 ほかにいないか、一回りして探しましたが、見つけられません。結局、先ほどの3羽が鳴いてくれるのを待つしかないようです。それに、お昼になれば園児たちも食事に帰ることでしょう。鳴いてくれるのと静かになるのをひたすら待ちます。
 ところが、お昼を過ぎると今度は、風が強くなってきました。録音が難しい状況となり、引き上げることにしました。アップするのは本日、最初の録音です。去年の草刈りの音のなかの声よりましです。まだ録音ボリュームが不安定だったために均一に調整。低音ノイズをカット、ノイズリダクションをかけ、別の時間に録った静かめの環境音をミキシングしています。



 カオグロガビチョウの声は、大きくよく聞こえます。広い公園でも、鳴いていればすぐに気がつく声です。ですから「いつでも鳴いているよ」いう印象になるのでしょう。
 また、録音はできませんでしたが、これ以外の鳴き方もしていました。カオグロガビチョウの録音は、未完成です。

2013年4月 8日 (月)

わいわい文庫完成

 今日は、いたばし野鳥クラブのK林さん宅へ。
 K林さんから依頼された障害のある子供のための野鳥のデジタル図鑑が完成したとのこと。これは、伊藤忠記念財団の事業です。わざわざ担当者の方々が持参してお披露目をいたしました。CDからデータをコンピュータに読み込むと、野鳥の写真と解説文が表示され、その解説文を読みあげ、私が録音した野鳥の声も聞けるというソフトです。CDのタイトルは「わいわい文庫」です。
Waiwaibunnko_2

  CDの中には野鳥以外にも、いろいろな昔話、相撲の話、ケーキの図鑑などが入っています。なお、野鳥図鑑は2編で「身近に見られる鳥」は18種、「山野の夏鳥」は15種が収録されています。解説をK林さんが担当し、いたばし野鳥クラブの有志の方が写真を提供しています。私も皆さんもボランティアでの協力です。
 このCDは、障害のある子供のために特別支援教育を行っている全国の学校、図書館、医療機関などへ無料配布されます。障害とは、発達障害(ADHD・広汎性自閉症・読み書き障害)、知的障害、上肢障害、視覚障害(全盲・弱視)のため、本を読むことが難しい子供たちです。本が読めないところを、コンピュータがおぎない文章を読み上げ、音を聞かせるという仕組みになっています。ITが、障害者のために活用される事業です。すごい時代になったものです。
 このCDは、800の組織に配布されます。もし、該当していながら送付されないようでしたら、お申し出いただければ仲介の労をとります。
 伊藤忠記念財団のマルチメディアDAISY図書に関してのURL。
 http://www.itc-zaidan.or.jp/ebook.html
 わいわい文庫についてのURL。
 http://www.itc-zaidan.or.jp/pdf/ebook/waiwaibunko.pdf

2013年4月 6日 (土)

鳴かないコブハクチョウの声-北浦

 海外ドラマ『NCISネイビー犯罪捜査班』を見ていたら、デビット・マッカラム演じるダッキーの「ハクチョウは生涯を通してほとんど鳴かず、死ぬ前にたった一度だけ歌う」という台詞がありました。Swan Song=生涯最後の作品・演奏という意味があります。有終の美を飾るということでしょう。小説や歌の題名でも、使われる言葉です。
 しかし、オオハクチョウもコハクチョウも良く鳴きます。この鳴かないハクチョウとは、コブハクチョウのことです。英名はMute Swan、直訳すれば沈黙の白鳥です。野鳥録音としては、鳴かないのですから録音のできない鳥であり難題の鳥となります。
 私のコブハクチョウの音源は手賀沼で以前、録音した幼鳥の声があるだけです。親鳥とほとんど同じくらいの大きさの幼鳥でまだ灰色の体をしていました。親鳥の後を泳ぎながら、良く鳴いていました。ところが、親鳥は一言も鳴きません。といって、移入種のコブハクチョウの声を録るために時間とお金を費やす気にもならず、そのままになっていました。
 今回の茨城県北浦の2日目、カンムリカツブリの声を録ろうと仕掛けて置いた録音機を回収に行くと、昨日はいなかったコブハクチョウ5羽が岸辺にいました。近づくと向こうも近づいてきます。そして、録れた声がこれ。PCM-D1で録音、低音ノイズを軽減して、コブハクチョウの声を強調しています。

 鼻息のような声です。録音機との距離は、数十cmですから小さな声です。しばらくすると餌をもらえないとわかって、離れていきました。そのときの声は、ため息のように聞こえました。

2013年4月 5日 (金)

カンムリカイツブリ録音成功-北浦

 千葉のS木さんから、茨城県北浦でカンムリカイツブリが繁殖しているという情報をいただきました。
 カンムリカイツブリは、かつてはとても少ない冬鳥でした。1970年代当時は、東京周辺では狭山湖限定の鳥で、わざわざ見に行きました。それが、青森県の六ヶ所湖沼群で繁殖が報告され、同時に東京湾でも見られるようになりました。それも、葛西で1,000羽を超える群れが見られます。さらに、琵琶湖、淀川での繁殖が確認され、ついに関東地方でも繁殖するようになったのです。
 蒲谷鶴彦先生は、わざわざ青森県まで行って録音されています。カッコウが鳴き、森の湖といった雰囲気の音です。私もなんとか録ってやろうと、増えた東京湾で狙ったことがあります。三番瀬で比較的近くにいたので、1時間ほど録音機を回したことがありますが、とうとう一声も鳴きませんでした。
 その難題のカンムリカイツブリが録れそうということで、晴れの日を待ちかねて出かけました。北浦は、ここで本当にカンムリカイツブリが巣を作れるのかと思うほど ヨシ原が少ない岸辺が続いています。そのなかで、かろうじてあるヨシの根本に巣材を運んでいる番を発見。S木さんの情報通り、道路のあいだに田んぼが広がり土手が車の音をさえぎってくれ、鳥との距離があってもなんとか録れそうです。
 ところが、なかなか鳴きません。ときどき濁った声が聞こえますが、口の動きがわからず、カンムリカイツブリの声と確認できません。観察していると、巣作りをしている番が一組いて、この2羽がいつもいっしょに行動しています。ただ、巣作りはそれほど熱心ではなく、数本のヨシの茎を置くと、巣から離れて潜水して魚取り。さらには、100m以上も離れた水面に浮かぶという感じです。ですから、巣の上にオオバンが乗ったり、すぐ近くにカワウが来ても無関心なのです。
 そして、この夫婦の近くにもう1羽がいて、巣に近づこうとしています。夫婦が巣から離れたときは、巣から数mまで近づいてきます。このカンムリカイツブリはこの夫婦に感心があるようです。どうも、この個体は雄で、番の雌を奪おうとしているように見えます。単独雄は、夫婦が巣の近くに来ると頭を下げ首を伸ばしタテガミを広げて近づきます。雌に対してちょっかいをだしている感じです。
 この行動があると、やっと鳴き声が聞こえてきます。途中、カイツブリの声がかぶっています。PCM-D1で録音、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



  このストーカーぽい雄がいなければ、鳴く頻度はきわめて少ないことになります。どのカンムリカイツブリが鳴いているのかわかりませんが、2羽鳴き合っているようです。海外のWebサイトにアップされている同じように聞こえる声はAlertcallとなっています。雄が怒っての声なのでしょう。いわば、ストーカーイツブリにオカンムリカイツブリの声となりました。
 S木さん、おかげさまで録音成功いたしました。情報、ありがとうございました。

2013年4月 4日 (木)

ツバメとカワセミの話題-おはよう日本

 昨日の文化放送のスタジオ収録のあと、NHKテレビの朝のニュース「おはよう日本」の取材を受けました。「けさの知りたい」という5分ほどの枠で「季節の生き物」をテーマにされるそうです。この中で減ったツバメ、増えたカワセミ、減ったトノサマガエルを取り上げるとのことでした。ということで、ツバメとカワセミについてレクチャーをいたしました。
 ツバメは、人にすり寄ってしたたかに生きている野鳥であるという持論を展開、カワセミも人を恐れなくなったことで都会でも生きて行けるようになったしたたかさを持っているともお話しをさせていただきました。
 明日の4月5日午前7時台に放送されると予定とのこと。朝の慌ただしい時間ではありますが、ご覧いただければ幸いです。なお、事件事故により放送内容が変更されることがありますので、予めご了承ください。

2013年4月 3日 (水)

『朝の小鳥』5月分スタジオ収録-粟島の鳥

 今日は大雨のため、バードウォッチング長靴を履いて浜松町の文化放送へ。『朝の小鳥』の5月放送分のスタジオ収録です。
 5月のテーマは、粟島の鳥たちです。このところ毎年、初夏の粟島を訪れています。最初は、日光の鳥仲間のM田さんご夫妻に切符から宿の手配までしていただき、粟島のバードウォッチングのポイントを教えてもらいました。それ以降は、天候との相談でぶらっと出かけています。最初の年はセグロカッコウ、翌年はシマゴマ、コウライウグイス、ツバメチドリ、そして去年はムギマキと行けば必ず大物が録れるのが魅力です。
 毎年、いちばんの目的はツグミのさえずりなのですが、これがなかなか録れません。ツグミは必ずいるのですが、鳴いてくれません。ツグミらしい声が聞こえてきても、ツグミが鳴いているのを確認できないために音が録れないといったほうが良いかもしれません。それに対し、不思議なことにマミチャジナイは毎年、姿を見せてくれて鳴いてくれます。
 まずは、いつも録れるマミチャジナイを始め、とっておきの音源です。
 今年も粟島行きを予定しているのですが、今年こそツグミを。そして、どんな大物が録れるのか楽しみです。

2013年5月放送予定
 5月5日 マミチャジナイ
  5月12日 ムギマキ
 5月19日 コルリ
 5月26日 イソヒヨドリ

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