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2013年4月 5日 (金)

カンムリカイツブリ録音成功-北浦

 千葉のS木さんから、茨城県北浦でカンムリカイツブリが繁殖しているという情報をいただきました。
 カンムリカイツブリは、かつてはとても少ない冬鳥でした。1970年代当時は、東京周辺では狭山湖限定の鳥で、わざわざ見に行きました。それが、青森県の六ヶ所湖沼群で繁殖が報告され、同時に東京湾でも見られるようになりました。それも、葛西で1,000羽を超える群れが見られます。さらに、琵琶湖、淀川での繁殖が確認され、ついに関東地方でも繁殖するようになったのです。
 蒲谷鶴彦先生は、わざわざ青森県まで行って録音されています。カッコウが鳴き、森の湖といった雰囲気の音です。私もなんとか録ってやろうと、増えた東京湾で狙ったことがあります。三番瀬で比較的近くにいたので、1時間ほど録音機を回したことがありますが、とうとう一声も鳴きませんでした。
 その難題のカンムリカイツブリが録れそうということで、晴れの日を待ちかねて出かけました。北浦は、ここで本当にカンムリカイツブリが巣を作れるのかと思うほど ヨシ原が少ない岸辺が続いています。そのなかで、かろうじてあるヨシの根本に巣材を運んでいる番を発見。S木さんの情報通り、道路のあいだに田んぼが広がり土手が車の音をさえぎってくれ、鳥との距離があってもなんとか録れそうです。
 ところが、なかなか鳴きません。ときどき濁った声が聞こえますが、口の動きがわからず、カンムリカイツブリの声と確認できません。観察していると、巣作りをしている番が一組いて、この2羽がいつもいっしょに行動しています。ただ、巣作りはそれほど熱心ではなく、数本のヨシの茎を置くと、巣から離れて潜水して魚取り。さらには、100m以上も離れた水面に浮かぶという感じです。ですから、巣の上にオオバンが乗ったり、すぐ近くにカワウが来ても無関心なのです。
 そして、この夫婦の近くにもう1羽がいて、巣に近づこうとしています。夫婦が巣から離れたときは、巣から数mまで近づいてきます。このカンムリカイツブリはこの夫婦に感心があるようです。どうも、この個体は雄で、番の雌を奪おうとしているように見えます。単独雄は、夫婦が巣の近くに来ると頭を下げ首を伸ばしタテガミを広げて近づきます。雌に対してちょっかいをだしている感じです。
 この行動があると、やっと鳴き声が聞こえてきます。途中、カイツブリの声がかぶっています。PCM-D1で録音、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



  このストーカーぽい雄がいなければ、鳴く頻度はきわめて少ないことになります。どのカンムリカイツブリが鳴いているのかわかりませんが、2羽鳴き合っているようです。海外のWebサイトにアップされている同じように聞こえる声はAlertcallとなっています。雄が怒っての声なのでしょう。いわば、ストーカーイツブリにオカンムリカイツブリの声となりました。
 S木さん、おかげさまで録音成功いたしました。情報、ありがとうございました。

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