『朝の小鳥』6月放送分スタジオ収録-三宅島の鳥
本日は、文化放送にて『朝の小鳥』の6月放送分のスタジオ収録でした。6月のテーマは三宅島の鳥たちです。
三宅島には、3回行っています。2回は噴火以降、録音のための来訪でした。三宅島は、鳥が多い上に鳥が近い日本有数の探鳥地だと思います。夜明け前から起きてアオバズクからアカコッコになる瞬間を録音し、夕食後も出かけてアオバズクが鳴き始めるのを録るという1日でした。おかげで、とても疲れました。帰りの船でさえ、カツオドリやオーストンウミツバメが出るのですから、寝ていられません。帰ってきてからは、数日間ぐったりしていた思い出があります。
それだけにたくさん録音できたのですが、番組に使えるのは思ったほど多くないことに気がつきました。というのは、たくさんの鳥が鳴いて、にぎやか過ぎるのです。コーラス状態で、1種類の鳥だけが鳴いている音源が少ないのです。番組では、1種類の鳥が鳴いているようすが、はっきり解るような音源を使い、その鳥の習性や由来を解説したいのです。今、説明している鳥の声がどれだか解らなくては困るのです。そうなると、たくさん録音できても、使える音は一部となってしまいました。鳥が多くて困るという、なんとも贅沢な悩みです。
番組では、なるべく野鳥の声がかぶっていないところを使っていますが、それでもウグイスやホトトギスは良く鳴いてくれます。このあたりのわかりやすい鳥の声は、勘弁していただければと思います。
スタジオ収録中にディレクターのS木さんから「湿度を感じる音ですね」と言われてました。同じことを奄美大島の鳥たちのときにも言われました。音から、空気の雰囲気が伝わるなんて、なんと素晴らしことです。ただ鳥の声を録るだけではなく、風景もとらえた音を録れればと思っているのですが、なかなか思うようには行きません。ひとつに、鳥を録るのにやっきになるあまり、周りの音まで気が回らないというのが正直なところです。今回、野鳥が多くて困るくらいの三宅島でこそ、風景までとらえることができたのかもしれません。
2013年6月放送予定
2日 ツツドリ
9日 ホオジロ
16日 モスケミソサザイ
23日 アカコッコ
30日 アオバズク
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