センダイムシクイの遅い渡り-六義園
今日は、六義園のセンサス調査を行いました。K藤さんとK久保さんも同行してくれいました。とても気持ちの良い日で、まるで高原を歩いているようなさわやかさのなかでの調査でした。ただ、鳥のほうはもうピークを越えた感じで、種類も数も少ない季節となりました。
調査を終えてもう一回りしようと森の中を歩いていると、センダイムシクイらしいさえずりが聞こえてきました。SONY PCM-D50で録音、ボリュームの調整、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。
「Crowned-Warbler130531.mp3」をダウンロード
声も小さく、はじめセンダイムシクイとはわかりませんでした。しばらく録音しながら聞いていると「チヨチヨ」だけだったり、あまり聞いたことのない節で鳴いていたりしてます。そして、アップした音源のように、ときどき「鶴千代君」と鳴いてくれセンダイムシクイと確信した次第です。
夏鳥のなかでセンダイムシクイは、どちらかというと早く渡っていきます。4月中旬に姿を見せ、5月上旬には終わります。連休中に栃木県日光に行くとさかんに鳴いているので符合します。ところが、本日は5月最終日でとても遅い記録です。過去もっとも遅い記録は、5月17日(1984年、1986年)ですから約半月も記録を更新したことになりました。
北海道で、センダイムシクイのさえずりを聞いたときは、すぐに名前がうかびませんでした。センダイムシクイは、サハリンからアムールなど、より北にまで分布しています。渡りが遅いことと、さえずりの違いから、より北で繁殖するタイプなのかもしれません。
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