謎の声-鳥取県八頭
岡山、鳥取の旅の続きです。八東ふるさとの森から下りたあたりは、里山の風景が広がっています。運転をW部さんと交代しようとレンタカーをとめると、聞き慣れない声がしました。近くでは、農家のオジさんがていねいに苗床に水を撒いています。その音を超えて、聞こえてきました。SONY PCM-D1で録音、水まきの音域を下げるなどボリュームを調整しています。
「dhisutoresucall130522.mp3」をダウンロード
まずは録音しながら、W部さんは「アリスイか?」、私は「いや猛禽類の何かと思う?」と、車を降りて姿を懸命に探しました。どうも、声は畑の向こうに生えている灌木の中から聞こえてきます。しかし、いくら探しても姿が見えません。しかし、どこかで聞いたような声なのですから、なんとかなりそうです。それにしても、水まきの音がうるさいので、なんとかならないかと思っていると、水まきの音が止みました。これ幸いと思っていたら、オジさんが近づいてきます。
そして、「ありゃ、鳥脅しじゃけん」と、教えてくれました。いちどう「えーっ」「なんだー」と口をあんぐり。確かに、同じ音が繰り返され間隔も同じです。よく見ると畑の畔にある木に、弁当箱くらいの緑色の箱がくくりつけてありました。音は、ここから出ていたのです。猛禽類のなにかの声と、ムクドリらしいディストレスコールを組み合わせての鳥脅し、道理で姿が見えないはずです。オジさん、教えてくれてありがとう。もし、オジさんがいなければ、謎の声としてアップするところでした。きっと、八東ふるさとの森に向かうバードウォッチャーの何人かは、この音に引っかかっていることでしょう。
ちなみに、ウグイスは本物です。のどかな風景のなか、のどかな出来事でした。
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