日光のツバメ類が入れ替わった
先日、日光に行って気がついたことがあります。それは、今年から東武日光駅周辺のツバメ類が、イワツバメからツバメの入れ替わりが顕著になったことです。
日光と言えば、イワツバメが有名で映画にもなったほどです。拙文がアップされていますので、ご高覧いただければ幸いです。第17回のイワツバメ1、2です。
http://nwbc.jp/torizukan/index.html
ここにも書いたように、この季節に東武日光駅に着くとイワツバメの群れが出迎えてくれました。また、市内の消防署、小学校、各地に横断歩道橋には、コロニーがあって、たえず上空をイワツバメが飛んでいたものです。
イワツバメの減少は、2002年3月に東武日光駅で巣を作らないように工事をしたことから始まったのではと思います。そのときの写真です。巣を作っていた太い梁の周りを金網で覆って巣を作りにくくしています。
しかし、面白いのはこの前の年にJR日光駅に隣接するマンションで巣を作るようになっていたのです。まるで、追い払われるのを見越してのように、コロニーが移動した感じでした。駅舎から10階建てのマンションと巣作りの条件が好転して、この時点でイワツバメは急増しました。しかし、このマンションが改修工事のためにネットが張られ、さらにはイワツバメが巣を作っていたバルコニーのパイプの上に巣を作りにくい構造物を設置されてしまいました。そのため、このコロニーも消失してしまいました。
その頃、ツバメはどうしていたかというと、市街地の民家の玄関、店舗の軒先と駅を避けるかのように、その周辺で巣作りをしていました。
ところが、今年は東武日光駅のイワツバメ除けの金網を土台に巣を作っているものがいるほか、駅前のバス乗り場の庇には2、3個の巣が集中してあります。近くの和菓子店の軒先などにもあります。そのため、駅前で飛んでいるのは、ほとんどツバメばかりとなり、ときおりイワツバメが飛んでいくという状態になりました。イワツバメのいなくなった駅前に、待ってましたとばかりツバメが進出してきたことになります。
日光は、豊かな水辺と適度な建築物があって、ツバメ類にとっては食べ物と巣作りに好条件なところだと思います。それだけに、ツバメとイワツバメの攻防が密かに行われていたことになります。
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