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2013年7月16日 (火)

キビタキのさえずりが寂しげになって

 野鳥録音を始めたばかりの頃、梅雨明けを待って日光でキビタキのさえずりを録ろうと思いました。季節的には、ちょうど今頃になります。ところが、寂しげな節で鳴くキビタキばかりでした。それまで、キビタキのさえずりは、木漏れ日のようにきらびやかにさえずるものだと思っていました。また、CDなどの収録されているキビタキのさえずりとも違うので、不思議に思ったものです。
 しばらくして、キビタキは渡って来たばかりの頃と梅雨明けの頃では、さえずり方が違うことがわかりました。渡って来たばかりの頃は、まさに日の光のようにキラキラとした歌で複雑な上に長く鳴きます。ときに、他の鳥のさえずりを取り入れて、より変化に富んだ節回しにして楽しませてくれます。ところが、今頃になると単純な短い節を繰り返すだけで鳴いている時間も短い鳴き方になります。なれないとキビタキのさえずりとは、解らないかもしれません。
 この連休に日光で録音したキビタキのさえずりです。PCM-D1で録音、ボリュームはそのまま、3,000Hz以下のノイズを軽減、軽くノイズリダクションをかけています。

  このさえずっていた雄はたいへんきれいなタイプで、翼の白斑も大きなものでした。ですから、若い雄で歌が下手とか、巣立った幼鳥が鳴いているということはありません。この季節ならではのキビタキのさえずり方と言って良いでしょう。
 多くの鳥たちが繁殖期が終わっているはずなのにさえずります。繁殖に失敗した雄、雌に巡り会えなかった雄、あるいは成功したものの来年に向けてなわばりを守っているなどの理由が考えられます。キビタキのようにさえずり方が変わるものは、ほかに思いつきません。それだけに、特別の意味があるのでしょうか。
 いずれにしても、キビタキのさえずりが寂しげになると、今年の野鳥録音のお仕事も終盤となります。

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コメント

初めてコメントさせていただきます。
私は山形市在住です。

最近、鳥の姿から声に興味が変わりつつあるところにこのブログを見つけました。
今回のキビタキの囀りの記事も大変興味深いものでした。今シーズンはキビタキを多く見かけました。そして、その声をよく耳にしました。こちらではまだ「ちょっとこい」鳴きが続いています。ただ、7月に入ってセミの声で聞こえなくなる時もあるのですが(笑)
今後の囀りの変化に注意しておきます。それでは今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

コロン様
 初めまして。
 鳥の声にご興味をもっていただきうれしいです。
 あまり注目されていない分野だけに発見も多い世界です。これからもいろいろ発見を教えていただければ幸いです。

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