本場ニッコウキスゲ満開-霧降高原キスゲ平園地
日光が種名や学名に付いた生物は、いくつかあります。そのなかでもニッコウキスゲがいちばん有名ではないでしょうか。そのニッコウキスゲが見頃、そして以前あったリフトを撤去し新たに遊歩道や階段を整備して、レストランもできたということで霧降高原キスゲ平園地に行きました。
ところが、日曜日の午前9時に行くと、いくつもある駐車場はすべて満車。けっこう登らなくてはならない大駐車場でさえ、入ることができませんでした。この日は、あきらめて大笹牧場で買い物。昼頃、通ると駐車場に入る車が車線をふさぎ、大渋滞となっていました。
ということで、月曜日に再チャレンジ。早めの午前8時に行くといちばん近い大きな駐車場がガラガラ、余裕で駐車できました。ただし、9時頃に上から駐車場を見たら、ほぼ満車。平日も早め行くことをオススメします。
ところで、肝心のニッコウキスゲは満開。今が見頃ではないでしょうか。1970年代の写真を見ると、斜面が花で黄色に染まっています。当時は、日光市内から見上げると、山の斜面が黄色く見えたと言われていました。その後、シカの食害に会い、花がちらほらと咲いているだけになりました。そのため、シカの防護策、さらには植栽をすることでかなり昔の面影を取り戻しています。あの急斜面での作業など、さぞご苦労があったことと思います。
ところでコースは、斜面をジグザグにきってある遊歩道とまっすぐな階段があります。今回は、遊歩道のほうを歩きました。以前ならば、リフトの乗り換えの道でしか見ることができなかった道沿いの植物をこの道を歩くことで、ゆっくりと堪能することができました。また、アサギマダラなどのチョウもじっくりと見ることができます。リフトがなくなったおかげで騒音がなくなり、カッコウの声がたえず、近くでホオジロ、遠くでビンズイが鳴いていました。ときおり頭の上を鳴き合いながらイカルが飛んでいくなど、野鳥たちの鳴き声も良く聞こえます。この道を生き物を探しながら歩いたら1時間半かかりました。同じ道をとっとと下ったら30分もかかりませんでしたので、それだけ自然を味わったことになります。
人が増えてくるといろいろな人もいて、避難小屋で煙草を吸う人、ペットのイヌを連れて登って来る人など、自然に中に入る心構えをもっとインフォメーションすべきだと思いました。
帰ろうとしたら、ペンション・トロールの森のオーナーW辺さんご夫婦とばったりお会いしました。W辺さんらは私たちよりもっと早く来て、もっと上まで登ったとのこと。より霧降高原の自然を楽しまれていました。
山を下りると、この日は昼から雷雨となりました。いずれにしても、ニッコウキスゲを楽しむならば、早めのスケジュールを組んだほうがよろしいようです。
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まつ様 先日は奥日光観察会に参加いただきありがとうございました。
家内にせかされて私も6月29日にキスゲ平園に行って来ました。現地に午前9時30分頃着きまして、園地直ぐ下の駐車場はガラガラでした。誘導係りの方が4人くらいいて手持ちぶさたでしたが、11時頃にはかなり車が入ってきていました。花の時期には早かったのですが、下の方はかなり咲いていて見応えがありました。
リフトが廃止になりお客さんは来るのかな?と思っていましたが、リフトがあるときよりゆっくり散歩ができて、来場者も多くなったように感じました。
何事も早めがよいようで。
投稿: つな | 2013年7月15日 (月) 13時21分
つな様
日光では、お世話様でした。つな様もニッコウキスゲを楽しまれたのですね。でも空いていて良かったです。昨日も大渋滞、霧降方面だけなく市内も凄かったです。朝早くいくか、夕方に行くかしないと楽しめなくなりました。
投稿: まつ | 2013年7月15日 (月) 21時09分