イワツバメがいない-日光
以前、東武日光駅前のツバメ類が、イワツバメからツバメに入れ替わったことを記事にしました。イワツバメがいなくなり、そこにツバメが進出して来た感じです。
先週末、霧降高原を越えて大笹牧場に行きました。日光駅前から車で30分くらいのところにある広大な牧場です。
録音を始めたばかりの頃、静かなところでイワツバメの声を録りたいと思い、大笹牧場まで行ったことを思いだしました。駅前など日光市内では、イワツバメはいても車の音など騒音が多くて、録音ができないからです。大笹牧場に行ってみると、牛舎の軒先にイワツバメの巣がずらりと並び、さかんに鳴き合っていました。遠くでカッコウ、ときどきウシののんびりした声が入り、野鳥録音の魅力とはこういうものかと、わかった音が録れました。
ところが今回行ってみると、イワツバメの姿はゼロ。飛んでいるツバメばかりで、数を数えると20羽を超えていました。尾の短い幼鳥が混ざっているので、牛舎やレストランのある建物などで繁殖をしているのでしょう。
駅前でのイワツバメの減少は、巣作りの場を奪われるなどの理由が考えられますが、大笹牧場でも巣落としなどが行われたのでしょうか。されたとしたらツバメも同じ境遇となると思いますし、ツバメばかりがいる理由にはなりません。
なぜ、日光エリアではイワツバメが減少してツバメが増えているのか不思議です。また、日光だけのことなのか、知りたいところです。
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