ニホンヤモリの卵-六義園
1週間ほど前、六義園を歩いていたらモチノキの枝が折れて空いた穴に卵があるのを見つけました。大きさは長いところが15mm程度、小指の先くらいの大きさです。色は、真っ白です。よく見ると、奥にもう一つあります。
まず、考えたのが人がイタズラで卵型のお菓子、あるいは模型を入れたのではないかと思いました。ちょうど、手が届く高さであることが怪しいと思ったのです。しかし、それにしては順路の外れですし、人目に付きにくいところでわざわざこんな手の込んだイタズラをするものかとも思いました。
次はキノコでは思ったのですが、つついてみると固めです。
では鳥の卵だとすると、六義園で繁殖している鳥の中で、この卵の大きさに該当するのはメジロとシジュウカラでしょう。ただし、メジロは薄い青緑色、シジュウカラは茶色の模様があるはずです。また、小鳥がこのような場所に卵を2つも産むとは思えず謎は謎を呼びます。
昨日、行ってみるとまだ同じ状態でありました。意を決して、触ってみると一つがつぶれてしまいました。中から、発生途中の得体のしれないどろどろとしたものが出てきました。少なくとも、キノコではありませんでした。また、殻は鳥の卵のような堅い感じではなく柔らな膜と言った感じでした。六義園いる動物で、鳥ではない卵生のものはカメ、ヘビ、ヤモリでしょう。カメやヘビは土や落ち葉のなかに産むので、木の隙間に卵を産むことのあるニホンヤモリではないかと思います。
ニホンヤモリは、我が家のベランダではときどきやって来ます。また、今日は他の順路で干からびた死体を見ています。さらに、ヘビに食べられるシーンも見たことがありますから六義園に生息していることは間違いありません。
始めて見たものですし、専門外のことなので断定はできませんが、ニホンヤモリの卵ではないかということで報告させていただきます。
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