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2013年8月22日 (木)

ツミの子育てを見る-鳴き声

 思い起こせば、ツミの声を録るためにずいぶん苦労をしました。まず2006年、野鳥録音を始めて10年くらいたっていましたので、そろそろちゃんと種類を押さえたいと思い立ちました。その筆頭がツミです。そのため、イラストレーターの水谷高英さんから情報をいただき国分寺市の雑木林に出向きました。ところが、ツミはいたものの鳴いてくれません。また、まだDAT+マイクで録音していたので、できる限り早朝に行っての録音です。この雑木林には、その後も通ったのですが、どうしても鳴いてくれませんでした。この年は、バードリサーチの植田睦之さんからも情報をいただき、大学のキャンパス2ヶ所、雑木林1ヶ所と訪ねましたが、ツミはいても鳴かず録れずでした。
 翌年の2007年、イラストレーターの月之座さんから近所の公園にいるとの情報。さっそく早朝の公園に行きました。ところが、午前6時台の公園というのは人が多いのに驚きました。散歩はまだしも、ラジオ体操に詩吟をうなる人とにぎやかでした。しかし、面白いことに7時になると朝食のためか、連ドラを見るためか、人が引いて行きました。この時は、出始めたばかりのメモリー録音機R-09を投入。静かになったところで、テープの消費を気にしないで稼働させておきました。おかげで、やって来たハシブトガラスに反応してツミがやっと鳴いてくれ、始めてツミの声の録音に成功しました。ただ、カラスの声がかぶっていて、もう一声といったところでした。
 2011、2012年に三鷹市のS木さんちのツミにチャレンジ。YAMAHA W24のタイマー機能を活用。タイマーを午前3時から6時までと設定することで、道路際の公園にも関わらず、早朝の静かな時間に鳴いた声を録ることができました。思うような声を録音できるまで6年かかったことになります。ですから、ツミは鳴かない鳥、録音の難しい鳥というイメージだったのです。ところが、今回の観察では鳴くこと鳴くこと。思う存分、録音することができました。
 いちばん聞く声は、ハシブトガラスに対して向かっていくときの威嚇です。鋭く連続した声で「キュ、キュルルル」と尻下がりに聞こえます。多くの場合、同時に「グ、ガガガ・・・」というハシブトガラスの声が入っています。
 ここにアップした声は、雄と雌が同時に鳴いているので雌雄の違いがわかります。この時は、1羽のハシブトガラスの幼鳥が立ち入り禁止区域に紛れ込みツミの攻撃を受けました。カラスはどうして良いのかわからず固まってしまい、身動きがとれません。そのため、雌雄のツミが執拗に鳴き続けていました。PCM-D50で録音、ボリュームはそのまま、低音ノイズの軽減をしているだけです。

 雄、雌、雌、雄、雌の順で鳴いています。よく聞くと、雄の方が声量がなく高め。雌のほうが比較して声が大きく低めに聞こえます。ツミは江戸時代、雄と雌は別の種類だと思われていたほど大きさ違いますから、声も音量と響き具合に大きな違いがあることになります。
  まだ、続きます。

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