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2013年9月 7日 (土)

オープンテープを探す-秋葉原

 先日、文化放送の帰りに秋葉原でオープンテープの空リールを探しました。
 訳あってオープンテープの録音機を入手したため、野鳥録音の師・蒲谷鶴彦先生を偲んで同じ録音方法で録音してみたいと思い立ったからです。
 蒲谷先生が野鳥録音を本格的に始められたのは、オープンテープの出現がかなり大きなウエイトを占めています。それまでは、蝋引きのレコードに針を落として録音するしかなかったですから、革命的な録音媒体の出現となります。そのため、先生はオープンテープにこだわっておりました。コレクションの音源は、キャビネットに1,000本近い7号テープが並んでおりました。また、晩年はDATでの録音(D10-ProⅡ)でしたが、保存しておく音はオープンテープにコピーしていましたし、文化放送のスタジオにはオープンテープで音源を持参しておりました。私も先生がこだわったオープンテープで、一度は録音をしてみたいと思っての計画です。
 オープンテープの生テープは、オークションで中古をなんとか入手。しかし、7号であったために、レコーダーにかけられる5号の空リールが必要となりました。通販で買えば100円程度のもの、送料のほうが高くなります。そのため、秋葉原に行けばなんとかなると思ったのですが、甘かったです。
 インターネットで検索すると、秋葉原(地理的には御徒町に近い)で唯一オープンテープを扱っているのはハイファイ堂です。そのため、まず電話をすると5号の空テープは名古屋の本店にあるが秋葉原店にはないとのこと、出鼻をくじかれます。
 去年までは駅前にあったF商会が、あらゆる種類のテープを扱っていたのでなんとかなりました。しかし、F商会がつぶれてしまったのであとはアテがありません。そこでガード下からラジオデパート、ジャンク屋が多い一角など探しまわりましたがありません。唯一見たオープンテープは、ジャンク屋に並んでいたデッキに装着してあった7号わずか1本でした。
 マニアックなお店で、若い店員に「オープンテープを売っているところを知らないか?」と、たずねたところ「それなんですか?」と逆質問。「カセットテープの前にあったむき出しの太いテープだよ」と言ったら「ああ、見たことありませんね」と、言われてしまいました。
 今回、かなり秋葉原をほっつき歩きましたが、オープンテープはもとよりDATも1本も見つけることができませんでした。ただ、もう生産されていないはずの真空管を売っているお店が、まだ2,3軒あるのには驚きました。こういったところが秋葉原の醍醐味なのですが、オープンテープもDATも過去の遺物となりはてたことを実感いたしました。
 これから、送料がかかっても通販かオークションを探すことにします。
 写真は、録音機に付いていた5号の空リール。録音するためには、少なくとももう1本必要となります。売っていれば、たかだか数100円のものです。
Opentape

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