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2013年10月10日 (木)

エゾビタキの声か?-六義園

 今日は、六義園の上をヒヨドリの群れが東から西へ渡っていきました。本格的な渡りの季節となりました。園内のミズキの木の下で見ていると、キビタキ、コサメビタキ、エゾビタキが、次から次にやって来ます。地付きのメジロやシジュウカラ、コゲラを押しのけては、実をついばんでいきます。
 この前から、この木の下に録音機をしけてみたいと思っていました。なにしろ、数日をおかず台風が来ていましたし、仕事の関係で夕方に設置、翌朝に回収というスケジュールがなかなかとれませんでした。台風が去った昨夜、やっと置くことができました。夕方に行くと、まだ風が強くざわざわと木が揺れていました。しかし、早朝には止むという予報にかけました。タイマー録音は、夜明けが午前5時40分でしたから、5時~8時の3時間に設定しました。
 録音された音源を聞くと、午前5時にはもうハシブトガラスは起きていて、さかんに鳴いていました。また、秋の虫たちの声もにぎやかです。ヒヨドリ、メジロの声がわかる他、2種類の不明な声が入っていました。どちらも、節や抑揚のない単純な音で、間を空けて鳴いている地鳴きと思われる声です。一つは6,000~7,500Hzの高音で音域が広い音、もう一つは8,000~8,700Hzとより高音で比較して音域の狭い音でした。聞くと、最初の音は「ズーィ」、次のものは「ツーィ」あるいは「チーッ」と聞こえます。たぶん、現場では私の耳には聞こえないほどの高い声です。
 最初の音のほうをアップしておきます。YAMAHA W24でタイマー録音、声のある音域のボリュームを上げ、低音ととくに虫の声のある音域のボリュームを下げています。その後にノイズリダクションをかけて音にコントラストを付けています。高音のため、スピーカーのスペックによっては音が聞こえない場合があります。あらかじめご了承ください。

「Grey-streakedFlycatcher131010.mp3」をダウンロード

 可能性のあるのは、エゾビタキです。バードリサーチの「鳴き声図鑑」にアップされている梶本恭子さんが録音された声と良く似ています。また、YouTubeに鳴いている動画がアップされていましたので、声を聞くと同じような音に聞こえます。ただ、このところこのミズキではコサメビタキの姿をみていませんが、コサメビタキの可能性もあります。
 いずれにしても昼間に、このような声が聞こえてきたら、なんとか姿の確認をしてみたいと思います。

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コメント

貴重な音源をありがとうございます。以前にコサメビタキの地鳴きを聴きましたが、もっと金属質な声だったと思います。終わりかけの声はコゲラがキンキン鳴く前段の一声に聞こえますね。

高野丈様
 井の頭でも鳴いているかも。
 上田秀雄さんのCDでは、サメビタキは震えるような小刻みな声で、コサメビタキは一声ですが、音の高さと長さが違うようの思います。
 コゲラの声は、音域がめちゃ広くて2500~14,000Hzまであるんです。濁っているので不明瞭なパターンをしています。声紋で見るとかなり異なります。

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