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2013年12月

2013年12月30日 (月)

耳あて・イヤーマフ・イヤーウォーマー

 やはり冬は寒いですね。年を取ると、なおさら身に染みます。
 野外で、とくに寒さを感じるのは手と顔、なかでも耳が冷たいと感じると寒さもひとしお、集中力が失われてしまいます。
 世の中には、耳を温めるための商品がいろいろあります。耳あてとか、イヤーマフ、あるいはイヤーウォーマーなどの商品名で売られています。ただ、これらの商品で困るのは、暖かさと音の通りが反比例することです。暖かければ、それだけ音が聞こえづらくなります。野鳥の声が聞こえなくては商売になりませんから、暖かくて音が聞こえるものをいろいろ試しています。

Earmaff131230

 段ボールに入っている防寒用品から引っ張り出してみたら、けっこうありました。
 中央奥のFoxFireの帽子は格好は良いのですが、材質が薄く暖かさが足りません。それに、どうしても浮き上がってしまうのですきま風が通ります。
 中央手前は、耳たぶにかぶせるタイプです。小型で軽量、耳洞をふさぐことはありません。そのため音は良く聞こえるので、これは良いやと思ったのですが、材質が薄いので暖かくありません。それに、私の耳が大きいのか圧迫感があります。その上、すぐに取れてしまいます。また、左右がバラバラなので、すでに1つは無くしてしまいました。
 左は、昔からあるウサギの毛皮の耳覆いです。ドーナツ状になっていますので、音の通りは良いです。その上、暖かく機能上はまったく問題ありません。ただ、オジさんがするのは、可愛い感じがちょっと困ります。
 今年、入手したファールレーベンのイヤーマフは、音を遮断しそうな作りですが、よく聞こえます。圧迫感がありますが、その分とても暖かということで、今年はこれで寒さをしのぎ、音を聞こうと思います。
 皆さまの耳の防寒アイテム、購入の参考になれば幸いです。

2013年12月29日 (日)

鳥見納め-北本自然観察公園

 天気が良いので、北本自然観察公園に行ってきました。今日は日向にいるとポカポカと暖かく、とても気持ちの良い日でした。
Kitammoto131229_2
 北本は、鳥が多くて近いですね。とくに、アオジが多く、最初に出迎えてくれたのもアオジならば最後もアオジでした。ジョウビタキも雌雄があちこちにいて、高密度で生息しています。猛禽類はノスリがいましたね。
 あと、クイナは去年と同じ所で鳴いていました。ということは、同じ所で3年続けていたことになります。YAMAHA W24で録音、音量の増幅、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。多いアオジが、間で鳴いています。
「WaterRail131229.MP3」をダウンロード
 この録音は、クイナの声がしたので1時間10分間、放置して録ったものです。行きに置き、帰りに回収しました。声は終わりのほう10分ほど入っていました。声を聞いて置いたのですから、ちょうど1時間たって、また鳴いてくれたことになります。
 以前、録音した戸田のクイナは同じ調子の連続でした。それに対して、この声は上がったりさがったり、ゆっくりと変化して鳴いています。
 冬のクイナの声は、バリエーションが多いので典型的なパターンを把握できていません。ただ、けっこう個性があるようです。鳴き方のポイントをとらえることができれば個体識別も可能だと思います。それができれば、もっとはっきりと毎年同じ所にやってくると証明できるようになるかもしれません。
 あと2日で年内で終了予定の仕事が終わりそうにもありません。ということで、今日を鳥見納めとなります。

2013年12月24日 (火)

ハゴロモガラスのワイン

 今日はクリスマスイブなので、カミさんがワインを買ってきました。
 ラベルには、ハゴロモガラスの絵が描かれています。
 ナパのシャルドネとメルローです。

Wine131224
 ワインのラベルに描かれた鳥を集めて鳥類図鑑を作ろう思っています。

2013年12月20日 (金)

デジスコ通信に投稿-野鳥は脳で見聞きしている

 鳥仲間には、初心者からベテランまでいます。今まで野鳥を見つけることができず、おたおたしていた初心者の方が、あるときから自分から見つけられるようになる時があります。そして、鳥がいるのを私に教えてくれるようになる時があるのです。おそらく頭のなかに鳥のイメージが入り、鳥のいるところを探すことで見つけられるようになるのだと思います。声も同じ、鳥の声の音域に頭が反応するになって聞き逃すことが無くなるのでしょう。
 目で見ているのではなく頭で見ていることになり、耳で聞いているのではなく脳で聞いていることになります。そのあたりのカン所を習得してもらうためには、どのように指導したら良いのかが次の課題となっています。
 そんな話をデジスコ・ドッド・コムのメールマガジンに投稿しました。下記のURLで読むことができます。ご高覧いただければ幸いです。
   http://www.digisco.com/mm/dt_75/toku1.htm

2013年12月14日 (土)

調査納め2013-六義園

 体調不良に振り回されて、あっという間に年末になってしまいました。ということで、今日は今年最後の六義園の調査を行いました。K藤さんとK久保さんも同行していただきました。
 あいかわらずヒヨドリがにぎやか、ハシブトガラスも騒々しい六義園です。水路のほとりの枯れ枝に大きな鳥がとまっているのが見えました。あっという間に飛び立ってしまいましたが、近くとまってくれじっくりと見ることができました。オオタカの若鳥でした。なにかを狙っています。狙われていたのは、コガモの雄でした。コガモのいる上の枝にとまっているオオタカです。
Goshawk131214

 
 面白いと思ったのは、浮かんでいるコガモは襲えないようなのです。ほぼ、真下にコガモがいるのですが、見ているだけです。水面では押さえつけることができず、ダメージを与えることができないことを知っているでしょう。ところが、居たたまれなくなったコガモが飛び立つと襲いかかりました。これを数回、繰り返していたのですが、多くなってきた人を嫌ってオオタカは飛び去りました。おかげでコガモは、命拾いをしたことになります。
 オオタカのおかげで、鳥は少なめの六義園の調査納めでした。

2013年12月13日 (金)

ハシブトガラスとワタリガラス

 アメリカの鳥仲間がワタリガラスの写真を送ってくれました。ほぼ同じアングルのハシブトガラスの写真があったので比べて見ました。
 ワタリガラスです。
Common_raven1
 ハシブトガラスです。
Largebilled_crow2

  ご覧のようにワタリガラスのほうが、左右の目が近く平面に並んでいます。それに比べるとハシブトガラスは左右離れていて顔の両側にあります。
 このようなハシブトガラスの正面顔の写真を撮るのは、けっこう難しいのです。近くに行けば警戒してこちらを見ます。その場合、目が離れているので正面でにらみつけるような見方をするのではなく横目で見ているからです。そのため、どうしても横顔になってしまうのです。それだけに見える視野は広いことになりますが、距離感を把握するのは得意で無いのでしょう。
 それに比べてワタリガラスの方は、猛禽的な目の配置をしていて距離感を掴みやすいことになります。ワタリガラスのほうが、動くものを捕らえる狩りがうまいのでしょう。ですから、ハシブトガラスに捕まってしまうようなドバトは、ちょっとドジということになりますね。

2013年12月 8日 (日)

ツミのねぐら

 先日の夕方、六義園の染井門の前を通りました。もう辺りは暗くなり、葉の落ちたケヤキ越しに細い三日月と金星が輝いています。
 その写真を撮っていると、視野の隅を何かが飛んでいきました。コウモリにしては、大きいし飛び方が直線的です。飛んだ方向を見ると、また飛んでいきました。大きさはハトくらい、褐色に見えます。どうもツミ、大きめなので雌でしょうか。暗くなった本郷通りに沿って、2階くらいの高さを飛んでいきます。
 そして、飛び込んだ先は駅前に近いイチョウの街路樹の中でした。入ったときに、イチョウの葉が数枚、ハラハラと散っていきました。
Sparrowhawkroot131207
 しばらく見ていると、さすがに人通りを気にしてか、また飛び立ち通りに沿って飛んでいきました。イチョウの街路樹をたどるように飛んでいきましたので、やはり今夜はここらでねぐらをとるようです。
 ツミのねぐらというのは、あまり考えたことはありませんでした。考えてみれば、街路樹で巣作りをしているわけですから、街路樹でネグラをしてもおかしくはありません。幻の鳥であったツミが、今やムクドリやハクセキレイと同じようなネグラをとるようになってしまったことになります。
   

2013年12月 7日 (土)

たまにはカラスも

 先日、六義園に行くとカモたちの姿が増えていることに気がつきました。今週末まで行われているライトアップを気にせず増えているのは、カモ類が夜行性のためでしょうか。
 その増えたマガモが集まってきて、さかんに水面をついばんでいます。なかには、カルガモとキンクロハジロも混じっています。周辺のカモたちが集まってきてともてにぎやか、ハイになっているというか宴会状態です。
Mallardcrow131207
 よく見ると、カモの集まっている水面の上にはムクの木が枝を広げています。そして、そのムクの木にはハシブトガラスが数羽います。このカラスたちがさかんにムクの実を食べているのです。カラスの食べているおこぼれが池にパラパラと落ちていきます。それをカモたちが食べていることになります。カモたちにしてみれば、木の実を食べる機会は少ないのでしょう。その木の実を食べることができるのはカラスのおかげです。
 ときどきのんびりしているカモにちょっかいを出すハシブトガラスですが、たまにはカモたちに恩恵を与えていることになります。

2013年12月 6日 (金)

カルチャーラジオ-放送予定

 先日、お知らせいたしましたNHK文化センターでの私の講演は、NHKラジオ第2で放送しています。すでに1回目は放送ずみで、お聞き逃しになった方は再放送があります。
 放送予定は下記のとおりです。

 NHKラジオ第2
 タイトル カルチャーラジオ日曜版「鳥の目で自然を見る」
 放送時間 日曜日 午後8時~午後9時
        再放送は翌週の日曜日 午前10時~午前11時
 12月1日(再放送12月8日)  野鳥を好きになったわけ
 12月8日(再放送12月15日)  渡り鳥の季節
 12月15日(再放送12月22日) 都会の野鳥-実は鳥は増えている
 12月22日(再放送12月29日) 鳥の歌の楽しみ-鳥は鳴くもの、聴いて楽しむもの
 詳しい情報は、下記URLへ
 http://www.nhk.or.jp/r2bunka/ch07/

 なお、12月11日(水)に後半の2回分の収録を文化センターで行いますので、生でお聞きになりたい方がいらっしゃいましたら下記のURLをご覧になってお申し込みの上、お出でください。
 http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_920741.html

2013年12月 5日 (木)

点図カレンダーと解説CD完成

 点字は知っていましたが、点図というのがあるのは知りませんでした。点字は50音を6個の点で表したものですが、同じ点を並べることで形も表現できるわけで、それが点図です。実は、目の不自由な森佑太さんに教えてもらいました。
 社会福祉法人視覚障害者支援総合センター・チャレンジでは、目の不自由な方のために毎年、点図のカレンダーを制作しています。来年のモチーフは鳥、鳥なのだから鳴き声を聞かせて上げたいと森さんがCDを企画しました。そして、私が音源を提供いたしました。そのカレンダーとCDが完成したとのことで、ご連絡をいただきました。
Tenzucalendar2014

 収録の種類は、下記の通りです。
  1月  フクロウ
 2月  カモ
 3月  ニワトリ
 4月  ハクチョウ
 5月  コマドリ
 6月  ツル
 7月  インコ
 8月  カラス
 9月  ルリビタキ
 10月 クジャク
 11月 メジロ
 12月 ペンギン
 これらの鳥の形が、点の連続で表現されています。なお、CDに収録されている総称名の鳥は、カモはコガモ、ハクチョウはオオハクチョウ、ツルはタンチョウ、インコはホンセイインコ、カラスはハシブトガラス、クジャクはインドクジャク、ペンギンはケープペンギンの声となっています。わかりやすい解説のナレーションと森さんが録音したカモメなどの音源も入っています。
 なお、点図のカレンダーであるために図の方が先でした。そのため、私はペンギンの声は持っていないので”生録。”のOさんに協力を仰ぎ、なんとか12種類の音源を集めることができました。Oさん、ありがとうございました。
 ご興味のある方、お申し込みは社会福祉法人視覚障害者支援総合センターへお願いいたします。詳しくは下記URLへ、申し込み方法など明示されています。
  http://www.siencenter.or.jp/sien/14cale.html

2013年12月 4日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-正月は縁起の良い鳥

 本日は文化放送にて『朝の小鳥』の来年1月放送分のスタジオ収録でした。
 昨日、鳥くんと競演したアナウンサーの石川真紀さんと鳥くんの噂話をしながらの打ち合わせ進行でした。
 もう、来年の番組なんです。ということで正月ですから縁起の良い鳥にしました。しかし、1月に鳴く縁起の良い鳥というのがなかなか思い浮かばず苦労しました。クロジは黒字で良いのですが冬はさえずらないし、中国や韓国では縁起の良いカササギはにぎやか過ぎるしということ悩みました。結果、めでたいタンチョウ、一富士二鷹でツミ、幸せの青い鳥でルリビタキ、豊年鳥の異名のあるアトリにしました。
 縁起の良い野鳥たちの声をお聞きいただき、来年も野鳥との素晴らしい出会いがあることをお祈りいたします。
 2014年1月の放送予定です。
 1月5日 タンチョウ
 1月12日 ツミ
  1月19日 ルリビタキ
  1月26日 アトリ

2013年12月 2日 (月)

カミさんの個展の設営

 本日は、義弟ともどもカミさんの個展の設営にかり出されました。
 画廊に入ると、鳥がいっぱいという感じになっています。写真撮影は、由井龍太郎さんです。

Koten131202jpg

 大きな絵は、家で見るのと違って迫力があります。小品もいくつも並べると、それなりに存在感がありました。
 会期は、今週いっぱい。銀座にお出かけのさいは、ぜひお立ち寄りいただければ幸いです。
 画廊の場所は、歌舞伎座の隣という位置。歌舞伎座に向かって右の路地を入って、右側にあるビルの2階。ビルには大きく医療ビルの看板、ガラス窓に煉瓦画廊の文字がありますので、すぐにわかると思います。
「鳥 トリ BIRDS 松田蘭子展」
開催日:12月2日(月曜日)~12月8日(日曜日)
開催時間:11:00~19:00(最終日は午後5時まで)
〒104-0061東京都中央区銀座4-13-18
医療ビル2F
銀座煉瓦画廊(歌舞伎座横・木挽町通り)
TEL03-3542-8626
http://ginzarengagarou.com/

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