ハシブトガラスとワタリガラス
アメリカの鳥仲間がワタリガラスの写真を送ってくれました。ほぼ同じアングルのハシブトガラスの写真があったので比べて見ました。
ワタリガラスです。
ハシブトガラスです。
ご覧のようにワタリガラスのほうが、左右の目が近く平面に並んでいます。それに比べるとハシブトガラスは左右離れていて顔の両側にあります。
このようなハシブトガラスの正面顔の写真を撮るのは、けっこう難しいのです。近くに行けば警戒してこちらを見ます。その場合、目が離れているので正面でにらみつけるような見方をするのではなく横目で見ているからです。そのため、どうしても横顔になってしまうのです。それだけに見える視野は広いことになりますが、距離感を把握するのは得意で無いのでしょう。
それに比べてワタリガラスの方は、猛禽的な目の配置をしていて距離感を掴みやすいことになります。ワタリガラスのほうが、動くものを捕らえる狩りがうまいのでしょう。ですから、ハシブトガラスに捕まってしまうようなドバトは、ちょっとドジということになりますね。
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