『神奈川の鳥2006-2010』のご紹介
日本野鳥の会神奈川支部のH田さんから『神奈川の鳥2006-2010』を寄贈していただきました。H田さんは、この報告書の編集長です。
なんでも、これが第6集とのこと。もうそんなに出ているのか、びっくりいたしました。
私が『野鳥大鑑鳴き声333上下』や『野鳥大鑑鳴き声420』の解説でていねいに書きたいと思ったのは、どの鳥がいつ頃からさえずって、いつ鳴きやむのかということでした。今までの図鑑には、鳴き声についての情報があまりにも少ないので、鳴き声の図鑑である以上、そういった情報を入れなくてはと思ったからです。そのため、文献と自分の記録のデータベースを作るところから作業を始めました。しかし、種類によっては記録はありません。私自身、当たり前の鳥ほどメモしてないし文献にも書かれていないことがわかり、困りました。そのとき、もっともたよりになったのは『神奈川の鳥』です。当時の第1集です(すでに絶版)。
とくに身近な鳥の記録が充実していることには驚きました。また、記録を取り忘れがちな終認も記録されている鳥もあって、大いに助かったことを覚えています。
私がデータを活用したように、いろいろな立場の方が見れば、さまざまな野鳥たちの顔が見えているデータ集でもあります。
この報告書の制作はある意味、運動だと思っています。野鳥保護のために署名を集めたり、土地を買い上げるために寄付を集めるのと同じような運動だと思います。データを集め、まとめることで野鳥たちのためになるはずだからです。もちろん、このデータが活用されてこそ、より運動の効果が発揮されます。
前回の報告書より、データが収録されているCDが添付されています。これにより、検索やデータの解析ができるようになり、いちだんと活用できるようになっています。
ご希望の方は直接、日本野鳥の会神奈川支部にお申し込みください。体裁、申込先を下記しておきます。
『神奈川の鳥2006-2010』CD付き(神奈川県鳥類目録Ⅵ)頒価2,000円(+送料160円)
http://www.mmjp.or.jp/wbsj-k/bird-moku/20seiki/bird-miku6.html
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