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2014年1月

2014年1月31日 (金)

輝くヨシ原-芝川第一調整池

 このところの体調不良で、あまりフィールドに出ていませんでした。今日の暖かさに誘われて、埼玉県の芝川第一調整池に行って来ました。
 とくに、目的はなく、日に当たり広々とした風景を見たいと思っての芝川です。昼から風が強くなる予報が着いたときにはすでに強く、録音は断念。ウォッチング・モードに切り替えました。風に波打つヨシ原が、春のような日差しを浴びて輝いていました。
Sibakawa140131
 ノスリが強風にもかかわらず、たえず飛んでくれました。これに、ときどきチュウヒが舞うという、相変わらずの猛禽の多い芝川です。ただ全体には、小鳥の出現が少なめで、水面のカモ類も少ない印象でした。
 増えた印象があったのは、カワウとアオサギです。また、カンムリカイツブリも今までない数がいました。カワウとアオサギは、樹木のあるエリアにかたまっていて、そのままコロニーになるのではないかと思わせる様相です。
 カンムリカイツブリも、このまま居着いて繁殖するかもしれません。去年の春に行った茨城県の北浦では、ほんの少ししかヨシがないところで巣作りをしていました。ですから、芝川のほうがはるかに居心地がよさそうです。また、緯度的には南に位置する琵琶湖でも繁殖しているのですから可能性はあります。大きなゼブラ模様の雛を見ることが、できたら良いですね。

 

2014年1月30日 (木)

CP+で講演-ご案内

 今日の午後、駒込のアルプスにてニコンのT井さんと広告代理店のY口さんでCP+のセミナーの打ち合わせでした。
 昔の日本望遠鏡工業会のイベントが、今では写真やカメラ関係が行っていたカメラショーもいっしょになっての展示会になっています。私は、20年以上前になりますから、まだパワーポイントがなくてオーバーヘッドプロジェクターの時代に講演をしました。そのときは、六義園の調査の話をした記憶があります。今回は、野鳥の鳴き声の話。さえずりの意味から仕組み、そして録音の方法、さらに動画での録音と展開させたいと思っています。
 イベントそのものは2月13~16日開催、会場はパシフィコ横浜の展示ホール、アネックスホール、会議センターです。
 私の出演日は、2月14日午後3時から1時間、ニコンのブースで行います。
 ほかのイベントの内容を見たら、いろいろセミナーやら講演がたくさん組まれています。それもマーケティングや技術の話が多いですね。はたして、私の自然系の話に人が来てくれるのか心配になっての広報です。お近くの方、ご用とお急ぎでない方、お立ち寄りください。また、カメラや写真の情報満載のイベントです。たぶん1日で見きれないほどの規模ですから、時間の余裕を持ってお出でいただければと思います。
 会場へのアクセスはじめ、その他のイベントなど、下記URLをご覧ください。なお、入場料は1,500円ですが、ウエブから入場事前登録をすると無料になります。
http://www.cpplus.jp/

2014年1月29日 (水)

DVD『極楽鳥』

  カミさんが、「ティム・レイマン作品展 極楽鳥」を見に行ったおみやげに、極楽鳥のDVDを買ってきました。

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 さっそく視聴しました。ケースのコピーに「全39種の撮影に成功!」とあるので、すべての極楽鳥が収録されていると思っていました。しかし、実際にメインで出てくるのは数種類、どちらかというとこの3種類のメーキングVTRを45分に編集した作品と感じです。撮影場所にたどり着くまでの苦労、日が暮れて雨が降って取材中止、鳥が来ないなどなど、延々と続きます。その合間に、撮影に成功した鳥が出てくるという構成です。たっぷりと極楽鳥だけを45分間見ることができると思っていたカミさんはがっかりです。また、巣作り、抱卵、給餌など、生活史が記録されていると思っていたのですが、基本、求愛のダンスのみです。
 ただ、自然番組の撮影の方法がわかるという意味では面白い作品です。まず、動画の撮影にはTVカメラではなく、キヤノンの60Dなどデジイチで撮っています。動画は、家のモニターで見る限りHiビジョンカメラで撮影したのと変わりありません。暗いジャングルの中で、ここまで撮れるかの驚くほどです。さらに、踊り場がわかればカメラを木の上に上げて縛り付けて撮影します。TVカメラに比べれば小型なので、細い幹でもOKというになります。
 カメラからは、ケーブルを引きコンピュータに記録するという方法です。昔ならば、木の上にツリーハウスのようにブランドを設営してカメラマンが中に入って撮影したことを考えると簡単便利、カメラを置くために木に登るだけです。ただ木の高さは数10mありますが。
 音的には、ちょっと貧しかったですね。良く鳴き声が特徴というカラスフウチョウの声は、かろうじて入っていますが、そのほかの極楽鳥の声や鳥の声は入っていません。また、マイクや録音機はできませんでした。ですので、どのように録音していたか不明です。まさか、デジイチのマイクだけで録音していたのでしょうか。極楽鳥以外にもいろいろな鳥が鳴いていると思うのですが、ジャングルの雰囲気の音を聞かせてくれたらもっとよかったと思います。
 全体に辛口のコメントになってしまいましたが、極楽鳥の魅力と野鳥を撮影する面白さを楽しめるDVDであることは間違いありません。

アマゾンのURL
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8A%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%8A%E3%83%AB-%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF%E3%80%94DVD%E3%80%95-%E6%A5%B5%E6%A5%BD%E9%B3%A5-%E9%AD%85%E6%83%91%E3%81%AE%E6%B1%82%E6%84%9B%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B9-%E3%82%B8%E3%82%AA%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%83%E3%82%AF/dp/4863131917

2014年1月26日 (日)

カラスの忙しい季節-六義園

 今朝、六義園に入るとハシブトガラスがにぎやかです。昨日も同じ状態でした。仲間とオオタカでもいるのではないかと探しましたが見つかりません。どうもハシブトガラス同士の争いのようです。騒ぎの中心を見ていると、執拗に戦う2羽がいて、ときに3羽が地面やササのなかで取っ組み合いのケンカをしています。それをやじるように、3,40羽が集まって騒いでいます。いったん地面に降りた2羽が、枯れ葉を舞い上げながら空中戦に突入です。
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 身体をぶつけ合ってケンカをしているのは3羽です。春を迎え相手を求めて、番の雌に他の雄がちょっかいを出し、雌をとられまいと雄が戦っているというシチュエーションが想像できます。あるいは、雌雄が逆の立場になっているかもしれません。
 わからないのは、集まっている3,40羽のハシブトガラスの立場と意味です。まわりで、はやし立てている感じで、加勢しているのか応援しているのか、それとも単なる野次馬なのかわかりません。
 なにしろ、この騒動は私が入園してから10時30分まで続いていました。ということは、すくなくとも1時間30分、その前からやっていたら2時間以上にわたって行われていたかもしれません。ですから、その間、食事もすることなく騒いでいたことになります。よほどヒマなのか、それもとハシブトガラスにとって重要なことなのでしょうか。

2014年1月23日 (木)

『神奈川の鳥2006-2010』のご紹介

 日本野鳥の会神奈川支部のH田さんから『神奈川の鳥2006-2010』を寄贈していただきました。H田さんは、この報告書の編集長です。
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 なんでも、これが第6集とのこと。もうそんなに出ているのか、びっくりいたしました。
 私が『野鳥大鑑鳴き声333上下』や『野鳥大鑑鳴き声420』の解説でていねいに書きたいと思ったのは、どの鳥がいつ頃からさえずって、いつ鳴きやむのかということでした。今までの図鑑には、鳴き声についての情報があまりにも少ないので、鳴き声の図鑑である以上、そういった情報を入れなくてはと思ったからです。そのため、文献と自分の記録のデータベースを作るところから作業を始めました。しかし、種類によっては記録はありません。私自身、当たり前の鳥ほどメモしてないし文献にも書かれていないことがわかり、困りました。そのとき、もっともたよりになったのは『神奈川の鳥』です。当時の第1集です(すでに絶版)。
 とくに身近な鳥の記録が充実していることには驚きました。また、記録を取り忘れがちな終認も記録されている鳥もあって、大いに助かったことを覚えています。
 私がデータを活用したように、いろいろな立場の方が見れば、さまざまな野鳥たちの顔が見えているデータ集でもあります。
 この報告書の制作はある意味、運動だと思っています。野鳥保護のために署名を集めたり、土地を買い上げるために寄付を集めるのと同じような運動だと思います。データを集め、まとめることで野鳥たちのためになるはずだからです。もちろん、このデータが活用されてこそ、より運動の効果が発揮されます。
 前回の報告書より、データが収録されているCDが添付されています。これにより、検索やデータの解析ができるようになり、いちだんと活用できるようになっています。
 ご希望の方は直接、日本野鳥の会神奈川支部にお申し込みください。体裁、申込先を下記しておきます。
  『神奈川の鳥2006-2010』CD付き(神奈川県鳥類目録Ⅵ)頒価2,000円(+送料160円)
   http://www.mmjp.or.jp/wbsj-k/bird-moku/20seiki/bird-miku6.html
 

2014年1月22日 (水)

ガ像の仮面

 先週末は、日光でした。私が顧問をしている日光野鳥研究会の新年会、会員のW辺さんがオーナーのペンション・トロールの森を貸し切ってのイベントです。食べて飲んで話をするだけの会なのですが、毎年楽しみです。それぞれ、去年一年間分のおみやげ話と画像、動画と音源を持ち寄って披露もします。加えて、いろいろなアイテムが登場するのが楽しみです。
 今年、人気だったのがE村さんが作ってきたガのお面です。地元日光から奄美大島まで各地で撮影したガの画像を拡大して眼鏡に張ってあります。ちょうどガの模様の斑紋のところに穴が空いていて、そこから見えるようになっています。目の間隔とガの模様の間隔を合わせるのがたいへんだそうですが、それ以外はプリンターと100円ショップで売っている眼鏡とセロテープで作ることができます。
 シンジュサンの仮面がお気に入りのHちゃんです。

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 種類は、全部で6種類です。

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 これを付けて、みんなで踊ればガ面舞踏会です。

2014年1月16日 (木)

初氷-六義園

 今日は月2回、行っている六義園の野鳥のセンサス調査でした。K藤♀さんとK久保さんが同行、途中からK藤♂さんが加わっての探索でした。
 冬の越冬期は、鳥たちの種類や数は安定しているものと思っていました。しかし、このところ、毎日のように六義園を歩いていると、森の小鳥も池のカモも日替わり変わっていることに気がつきました。まして、センサス調査で数をカウントしながら歩くと、なおさら実感します。今日は、森の中はシロハラが増え、池のカモはホシハジロが多くなっていました。
 ところで、六義園の池が凍っていました。裏の水路はもちろん表の池も凍りました。
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  私が、センサス調査をはじめた1980年代の冬は六義園の水面が凍るのは毎年のこと、それも12月から凍ったと思います。裏の水路は、何日も溶けないで厚い氷に大きな石を投げても、割れなかったことを覚えています。それだけ30年前の冬は、寒かったのです。
 今日は、寒くて凍ったとはいえ、氷は薄く風で波が立てば揺れていました。そして、1羽のホシハジロが氷の上に降りようとして、すべってしまって慌てているようすはとてもユーモラスでした。池が凍るのは久しぶり、カモも慣れていないのですね。

2014年1月13日 (月)

『折居彪二郎採集日誌』

 今ならば、鳥で食べている人は数100人はいるでしょうか。ひょっとしたら1,000人いるかもしれません。私が就職した当時は、鳥で食べている人は20人もいませんでしたという話をBirder誌に投稿したところです。私自身、鳥で食べているため、鳥で食べている人にたいへん興味があります。
 たとえば、日本の鳥学の黎明期に採集人という職業があって、折居彪二郎(おりい・ひょうじろう)(1883~1970)という人がいて、鳥で食べていました。剥製をもとにした分類学が主流であった当時、地の果てまで行って標本を採集してくれる採集人は、鳥学の発展のためになくてはならない存在でした。そして、採集人が職業としてなりたっていた時代があったのです。しかし、折居をはじめ採集人に関する資料は、たいへん少ないのです。採集人をやとった鳥類学者は、その成果を論文に発表したりエッセイを書いたり図鑑を編纂しているのですが、採集人の書いた文章をはじめ、フィールドノートが発表されることはありません。採集人は、日本の鳥学の黎明期を支えていたのに関わらず、黒子に徹していた感があります。
 その採集人の折居の日記をはじめ関係資料が、1冊の本となって発行されたのです。限定500部発行の上に、これから関係雑誌で紹介されるというウワサがあります。売り切れたら困るので、さっそく注文いたしました。ただ、流通には乗っておらず、直接発行所への注文の上、代引きのみ。やっと、本日届きました。
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 定価は6,400円。税と送料が別ですので、これらを合わせれば7,880円となりますから、それなりのボリュームがあります。それにしても、これだけの資料が今まで眠っていたことになるし、それを掘り起こした大畑孝二さんをはじめとした関係者の皆さんの努力には頭が下がります。彼らは資料の採集人です。
 私の行ったことのあるエリアも日記には書かれています。当時は探検だったに違いない地域です。これからじっくりと読ませていただきます。
 発行元の一耕社出版の「折居彪二郎採集日誌」のURL。内容と入手方法は、このWebサイトを参考にしてください。
  http://www.axis053.com/orii_pr/index.html

2014年1月12日 (日)

都心でシモバシラ-六義園

 以前から六義園に植物のシモバシラが植えてあるのを教えてもらっていました。シモバシラは、吸い上げた水分が幹からしみ出し、これが凍ってまるでレースのカーテンのように見える植物です。高尾山のシモバシラが有名で、シモバシラのあるところには、人が入れないようにロープが張られているそうです。高尾山は自然のものですが、六義園では職員が植えて育てました。
 シモバシラが氷を付けるには、土の中の水分と寒さの条件がうまく合わないとできません。都心ではそれほど寒くなりませんし、寒い時は乾燥しているので氷が付くのは無理だろうと思っていました。ところが昨日、この寒さのおかげで氷が付いていたとB場さんから教えてもらいました。
 ということで、今朝は開門と同時に六義園に入り、シモバシラのある場所へいちばんに行きました。

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 B場さんによると昨日より今日のほうが、氷の付きは悪いそうです。そういえば、昨日より今日のほうがわずかですが暖かです。写真を撮っているうちに、シモバシラに日が当たり始めました。シモバシラの命は、午前10時まででした。
 寒いときは、寒いなりに良いこともありますね。

2014年1月 8日 (水)

『朝の小鳥』スタジオ収録-北本自然観察公園

  本日は、文化放送にて『朝の小鳥』のスタジオ収録でした。2月のテーマは、埼玉県東部にある北本自然観察公園の野鳥たちです。春を感じて鳴き始めた鳥たちの声をお贈りいたします。
 この公園は、足立自然にふれあう会の探鳥会ではじめて連れて行ってもらいました。それ以来、何度か通っています。録音的には、野鳥が多くて身近な鳥たちの声を録るのには良い環境だと思います。鳥が近いことがうれしいです。近くで鳴いてくれれば、加工することで環境のノイズを軽減できます。この公園では、写真を撮る人が多いのもうなずけます。また、道路がまわりにはありますが、交通量が少ないことと丘が多少の音はさえぎってくれます。
 ただ、上空を通過する航空機は避けられないことと、東端のほうは南側にある北里大学施設の換気の音がちょっとうるさいですね。
 今度は、タイマー録音を試してみたいと思っています。
2014年2月の放送予定です。
2日 メジロ
9日 ヤマガラ
16日 クイナ
23日 アオジ

2014年1月 7日 (火)

羽音を録る-ハシビロガモ

 録音をはじめたばかりの山形のH谷さんから「カルガモの飛んでいる音が録れた」と報告、そしてカルガモとマガモの羽音の違いがあって「カルガモの方が音程はやや低いかと思う」とのご意見をいただきました。
 スズガモの語源は、この鳥の羽音が鈴の音のように聞こえるからといわれています。それだけに、カモ類の羽音は興味があります。しかし、基本的に音が小さいこと、遠いことなどから、録音が難しい音です。そのため積極的に録ろうという気はおきませんでした。しかし、H谷さんのご意見もとても面白いし、私も羽音を録ってみたいと思いました。
 ということで昨日、六義園でハシビロガモの羽音を録ってみました。1羽が飛んでいるところに、もう1羽が追っていく羽音です。PCM-D50で録音、ボリュームの調整、200Hz以下のノイズの軽減、羽音以上の音域の軽減をしてます。

「Shoveler140104.MP3」をダウンロード

 
 ハシビロガモは、小型なだけに羽ばたきが小刻み、そして音は低めだと思いました。
 もし、カモの羽音を聞き分けられたら、夜行性のカモのこと。暗い中を飛んで行くものを音で識別することができるようになるわけです。これからは、羽音の録音も課題といたします。

2014年1月 6日 (月)

マルガモのパターン-六義園

 今日の六義園で、マガモとおそらくカルガモとハイブリッドと思われるカモを見ました。このカモは、去年12月5日にも見られたもので、2,3日滞在し姿を消してしまいましたが、またやって来ました。

 Mallardhybrid140106

 いわゆるマルガモと呼ばれる交雑種ですが、この個体は頭の上半分が濃い色をしてカルガモ的、嘴が黄色でマガモ的です。身体も背中はカルガモですが、胸と尾のあたりはマガモ、でもマガモ特有のカールした羽毛はありません。嘴の色と尾の模様から雄と思われます。見ているとマガモより、カルガモといっしょに行動していました。
 ところで、以前にもマルガモの話題を記事にしています。それは、2010年12月28日にやはり六義園に飛来したものです。
Spotbilledduckmallard

 こちらは、嘴がカルガモ、頭がマガモ、背中は同様にカルガモで、胸と尾のあたりはマガモです。頭の色からこちらも雄と思われます。
 いずれもマガモとカルガモのハイブリッドであると思うのですが、嘴のパターンが違います。以下は、空想です。
 もし、嘴が黄色いアメリカガモとマガモが交雑したら、いったいどうなるでしょう。北アメリカに分布するアメリカガモは、カルガモによく似ています。英名はBlackDuckですから、カルガモを黒くした感じのカモです。そして、雌雄の違いは嘴の色で、雄は黄色、雌は黒なのです。
 カルガモとマガモならば2010年に飛来したタイプとなり、アメリカガモとマガモならば今日見たタイプとなる可能性はないのでしょうか。そう思って”Black Duck hybrid”で画像検索すると、アメリカのサイトで似たようなパターンが出てきます。
 ただ、”マガモ 交雑種”や”マルガモ”で画像検索しても、似たようなタイプが日本のサイトでも出てきます。ですので、なんともいえません。
 もし、もしですよ。アメリカガモとの交雑種であったら、日本産鳥類が1種増えることになるのでしょうか。それもと0.5種となるのでしょうか。

2014年1月 5日 (日)

シジュウカラの年始-六義園

 このところ毎日、六義園を歩いています。日によって寒さも違いますし、鳥の顔ぶれが微妙に変化して行くのが面白いですね。今日は小鳥が多めで、ハシビロガモも増えました。また、1羽いたカワセミが2羽になり追いかけあっていました。
 そして、シジュウカラの初鳴きを聞きました。実は、去年の暮れにかすかに聞いていたのですが、はっきりとしたさえずりは今日が初めてです。
  六義園のシジュウカラの平均的な初鳴きは1月中旬ですから、今年はちょっと早い初鳴きということになります。
 PCM-D50で録音。低音ノイズの軽減、少しボリュームを上げ、少しノイズリダクションをかけています。

「GreatTit140105.MP3」をダウンロード

 まだ、松の内ですからシジュウカラの年始ですね。

2014年1月 2日 (木)

仕事始めのセンサス-六義園

 明けましておめでとうございます。
 今年もSyrinxブログ編をよろしくお願いいたします。
 今日から六義園が開園しています。職員の皆さんは、今日から仕事始めとなりご苦労さまでございます。六義園では、立派な門松が迎えてくれました。
Rikugien140102

  こちらも仕事始めとばかり、いつものセンサス調査を行いました。K藤さんが同行してくれました。六義園を歩くと、鳥仲間の常連さんたちとも出会い、まだ三が日のはずなのに、すでに通常モードとなっていました。
 センサスでは、まず六義園では珍しいホンセイインコ雌雄2羽と出会いました。いつもは、上空を通過をいくだけのホンセイインコが、ハゼの木にとまって実を食べていました。考えてみれば、六義園で木にとまっているホンセイインコを見たことはほとんどありません。じっくりと観察することができました。
 ところが、今日はツグミやジョウビタキの姿が見えず、小鳥が少なめです。と思ったら、上空をオオタカ1羽が舞っていました。そして数分後、今度はツミの雄が同じように上空を旋回してくれました。さっきのオオタカに自信がなくなって、写真を撮っていたK上さんに写真を見せてもらうと、お腹が赤茶色に見えツミ雄となりました。木の枝越しとはいえ、新年早々、間違えました。さらに今夜、写真をていねいに見たK上さんから、初列風切羽が6枚見えるのでハイタカではないかとの連絡、写真を添付していただいて大きくして見たら、虹彩が黄色、ハイタカでした。考えてみれば、最初はオオタカに見えたのですから大きかったことになります。新年早々、3重の間違いでした。それにしても、六義園でハイタカはこれまた珍しいです。
 いずれにしても、小鳥が少ないのは、このハイタカのせいでしょう。また、少なくとも2ヶ所でドバトとキジバトの羽毛が広範囲にわたって散乱しているのを見つけています。こちらの犯人はオオタカの可能性が高いので、オオタカもいることは間違いないと思います。
 今まで、六義園でこんなに猛禽類が見られたことはありません。初夢に見たら縁起良いモノのベスト2になるタカに正月早々会えたのですから喜ぶべきことなのでしょうが、ツグミやジョウビタキ、ルリビタキのいない六義園は、やはり寂しいですね。

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