PCM-D100の初録り-謎の鳥解明
本日は、東京周辺在住の日光の鳥仲間と芝川第一調整池へ。数日前の天気予報では暖かくなるはずが、今朝の予報では最高気温7度。そよっとでも風が吹くと、かなり冷えます。ただ、鳥の方は多く、チュウヒが飛び、ヨシ原には小鳥の影がたえずよぎります。アリスイは合計3羽に会うなど参加者一同、大満足のバードウォッチングとなりました。
ところで、録音は無理かもしれないと思いながらも、買ったばかりのソニーの録音機PCM-D100を持って行きました。まだ、ろくな録音をしていませんでの実質、本日が初録りとなります。
東側の畔で、目の前の水面から奇妙な声が聞こえてきました。蒲谷鶴彦先生も「録音した不明の声は忘れない」とおっしゃっておりましたが、私にとって長年の不明の鳥の声です。これは、syrinx本編の「謎の鳥-16」です。この声は、梅雨時の夜に六義園から何度か聞こえてきて、2006年06月16日に録音に成功。録音ができたのでサイトにアップしたものです。「チチ」という声に続いて「フリリリ」と優しく聞こえます。「チ」が3,000Hz、「フリリ」が2,000Hzです。夜聞こえるということからコウモリの仲間を疑りましたが、声が低いのでコウモリの可能性も低く不明といたしました。
その後、カイツブリの声ではないというご意見を叶内拓哉さんはじめ、複数の方からいただきました。ただ私自身、カイツブリの姿も気配も見ていませんので、なんとなく釈然としないでおりました。
ところが本日、目の前でカイツブリが謎の鳥-16の声で鳴いているのを聞き録音することができました。それも、持っていたPCM-D100です。アップした音源は、96kHz/24bitで録音したものを48kHz/16bitに変換、1,500Hz以下のノイズを緩やかに軽減、ノイズリダクションをかけてています。それをアップするためにmp3に変換しています。
「LittleGrebe140223.MP3」をダウンロード
このカイツブリは目の前で、これ以外にもいろいろな声を出してくれ、こんな声で鳴くのかと感心させられました。チュウヒが飛ぶと鳴くこともあるし他のカイツブリが2羽近づいてきたときもよく鳴きました。警戒や威嚇など、カイツブリにとってはいろいろな意味のある鳴き方なのでしょう。
ところで、PCM-D100は使い勝手は良いです。液晶は晴天下でも見やすいし、ボタンも押しやすいです。また、感度は高めに感じました。PCM-D1では録音ボリュームのメモリを7で録ることが多いのですが、6.5くらいが同じ感度ではないでしょうか。また、芝川の広がりのある空気感が見事に録れていると思いました。なお、アップした音源は加工しているので、そのあたりの感じが損なわれていることをお断りしておきます。
新機種の最初の録音で、長年の謎を解明することができました。
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