ハシブトガラスの巣材の再利用
近くの公園では、ウグイスがまだおぼつかないさえずりで春を告げていました。今年の春は、このウグイスのさえずりのように、まだおぼつかないですね。
ベンチに座って休んでいると、上からパラパラと小枝が落ちて来ました。見上げると、ハシブトガラスが古巣をばらしているところでした。そのため、枯れ葉やら枝が落ちて来たのです。
実は、この巣はハシブトガラスの巣をツミが利用して繁殖に成功した曰く付きの物件です。ハシブトガラスが繁殖に失敗して放棄した巣なのか、奪い取られた巣なのかわからないのが残念ですが、元はハシブトガラスの持ち物でした。
ハシブトガラスは同じ巣を二度と使うことはありませんが、古い巣の材料を再利用して新しい巣を作ることは知られています。同じなわばりを毎年保つので、繁殖に失敗したにせよ、奪われたとしても、元々は巣材をバラしているハシブトガラスのものである可能があります。
ツミは、毎年同じ巣を利用することがあります。もし、ツミが戻ってきたら巣が無くなっていることになります。そうしたら、ハシブトガラスとの間で一騒動巻き起こることでしょう。
都会へ進出して来たツミ、ハシブトガラスの巣が後押ししていることになるのでしょうか。
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