コイカルのさえずり
先日、クレーマー問題の記事では、イカルの声は聞くことがあってもコイカルはなかなか聞けないので、いささか説得力に欠けていました。コイカルのさえずりが欲しいと思っていたら、S木♀さんからコイカルがきれいな声でさえずっているとの情報をいただきました。情報をいただいた場所には、4年前の4月にも行っていますが、その時は出会うことができませんでしたので、再挑戦です。それにしても、あのコイカルがまだ生き続けていたことになります。
現地に着くと、手持ちぶさたにウロウロしているカメラマンはいるもののコイカルの気配はありません。言葉を交わした地元の方が「昨日は、午後2時と5時に見られた」とのこと、その程度の出現では4年前と同じかと日向ぼっこをすることにしました。すると、先ほどの方が、なにかを見つけたようで人が集まっています。手招きする方に行くと、木の陰にコイカルがいました。たちまち、10名ほどのカメラマンが集まっての撮影会です。このコイカル、警戒心が薄く比較的近くで羽繕いをしたりしてのんびりしています。ただ、藪にいることが多く、カメラマンの方々は不完全燃焼気味です。
しばらくすると、地鳴きをして、そのあとさえずってくれました。PCM-D100で録音。鳥との距離は10mほど、そのためいつもとは逆にボリュームを下げています。人声、シャッター音、足音などをカット、軽くノイズリダクションをかけています。
「yellowbilled_grosbeak140325_006e.mp3」をダウンロード
イカルに似てないこともありませんが、私が間違えるとしたらイソヒヨドリのさえずりですね。音質はイカル、節はイソヒヨドリといったらよいでしょう。地鳴きは、イカルに似ていますが、少し高めなので金属的に聞こえます。さえずりの前に濁った声をまじえて、いっきに鳴くという感じです。鳴き始めると、数声は鳴いてくれます。ほとんどが、同じ節ですが、時折長めの節が入るときがあります。そして、また地鳴きをして鳴きやみます。このパターンが、40分ほどの間に3回ありました。
ところで、先日クレームが来たというカシオの時計に入っている日光で録音したイカルのさえずりを上げておきます。PCM-D1で録音、ボリュームのアップ、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。
「Grosbeak07050306.mp3」をダウンロード
いかがでしょうか。コイカルとイカルでは、かなり声の質も節もことなることが分かっていただけると思います。
S木♀さん、情報ありがとうございました。おかげさまで、コイカルのきれいなさえずりを録音することができました。
« 雑誌『野鳥』が一新 | トップページ | 96,000Hzの世界 »
「観察記録」カテゴリの記事
- 日だまりの印旛沼で(2025.02.03)
- 新年おめでとうございます(2025.01.11)
- 戦場ヶ原に冬が来ました(2024.12.28)
- 伊豆沼のガン(2024.12.10)
- 冬のルリビタキ(2024.11.26)
コメント