オオコノハズクの鳴く頃-その3
先週末のオオコノハズク・ツアーの興奮がさめやらぬまま、データの整理が滞っています。なにしろ午後9時~午前9時までの12時間×3台ですから36時間分のデータをチェックしなくてはなりません。今日は雨、朝から声紋とにらめっこです。
オオコノハズクが鳴いたポイントから、500m離れた山をひとつ隔てた所に録音機を置いておきました。その中に入っていた声です。YAMAHA W24でタイマー録音。ボリュームのアップ、500Hz以下の低音ノイズの軽減、ノイズリダクションを軽くかけています。
「japanese_scopsowl140426_2100e.mp3」をダウンロード
時間は、午後10時20分~11時の間です。ときどきトラツグミは鳴いていますが、コノハズク、オオコノハズクの声は聞こえません。これらの声が、唐突に聞こえてきます。
3パターンの声は間がありますが、間を詰めています。最初の「チュルル」という声は、行徳野鳥観察舎でオオコノハズクの禽舎に入れて録音した時に録れた声と同じです。
「ワンワン」とイヌのように聞こえる声は、「チュルル」から44秒たってから鳴いているため同じオオコノハズクだと思います。最後の「ミュー、ミュー」というネコのような声はYouTubeにアップされている動画のなかで、オオコノハズクの雌とされている声と同じに聞こえます。雌の根拠は不明ですが、虹彩がオレンジ色をしていることと鳴き声と嘴の動きが一致しているので、オオコノハズクの声であることは間違いありません。ただ、コノハズクが同様の声を出す可能性も残っていますので、断定はできません。
いずれにしても木魚鳴きに比べて、声量は大きく静かな夜であれば比較して聞き取りやすい声です。こちらの声から、オオコノハズクの発見につながるかもしれないと思い、アップしておきます。
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