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2014年4月 6日 (日)

PCM-D100とPCM-D1の比較-ウグイス

 久しぶりに、日光へ行って来ました。1991年から日光に通い始めて、3ヶ月近く行かなかったのは初めてです。そのため、日光でやらなくてはならない課題がたくさんたまっていました。まずはこの間、購入したソニーのPCM-D100を静かなところで録音して、性能を確かめてみました。
 いつもの散歩道を歩いていると、ウグイスがさえずっていました。さっそく、PCM-D100(以下、D100)とPCM-D1(以下、D1)を並べて録音してみました。設定は96Khz/24bit。録音ボリュームは7/10。2台を地面に置いての録音です。同じ所を38秒切り出しています。編集は、フェードインとフェードアウトのみで加工はしていません。ただ、mp3でないとアップできませんので変換しています。そのため、15,000Hz以上の音がカットされているなど、かなり損なわれています。
 D100
「BushWarbler-D100140405.mp3」をダウンロード

 D1
「BushWarbler-D1-140405.mp3」をダウンロード

 ウグイスとの距離は、5,6mです。録音ボリュームが7/10で、だいたい6db以上のレベルが得られます。この2機種の感度は、大きいですね。波形を見ると、D1は左右のバランスが違って見えます。このとき、ウグイスは正面より左にいましたので、D1のほうがマイクの指向性が高いことになります。
 ウグイスの鳴いていないところ、グラントノイズの大きさは、D100が-30db、D1が-36db、となり、D100のほうが大きいことになります。D100は、じっくりと聞くと「ゴーッ」という音が大きい聞こえます。比較して、D100が低音を捉えていることになります。
 声紋を見ると、D100は全体に濃淡がなくフラットです。D1は、7,000~9,000Hzが薄くなっています。また、右チャンネルの19,500Hzにノイズがあるほか、薄いものが何本かあります。ただ、D1は9年近く使用していますので、かなり経年劣化している可能性があります。
 単純にウグイスの声を比べて聞くと、私には違いがわかりません。いずれも、ウグイスのふくよかな艶のある音質をちゃんと捉えていると思います。
 購入金額は、D100が8万円、D1が16万円と倍近い差がありましたが、少なくとも音質には倍の違いはないと感じます。D100が小型軽量であること、電池の寿命がもつこと、192kHz/24bitやDSD録音ができることなども加味したら、きわめて魅力的な機種だと言えるでしょう。

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コメント

はじめまして。主に機材の情報などを参考にしております。

PCM-M10を所有しておりますが、録音ファイルを外部へコピーする場合、
コンピュータとUSBケーブルで接続するしかなく、大きなファイルだと
コピーに随分と時間がかかります。、
メモリーカードを取り出し、アダプタを介して直接、読むことはできない仕様に
なっています。
この点は、PCM-D100でも同様でしょうか?

ekai様
 ご覧いただき、ありがとうございます。
 PCM-D100は、本体メモリは32Gあります。ですので、普通の録音では十分です。しかし、同じようにUSBでつないでの転送は時間がかかるので32GのSDカードを入れています。
気を付けないと、本体と添付の切り替えが手動のため、本体のままになっていて、転送に時間がかかってしまうことがあります。

まつ様
 コメントいただきありがとうございました。
 しばらく前からですが、ラジオの「朝の小鳥」を
タイマー録音で聴いております。

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