オオヨシキリ初認-大久保農耕地
2年半ほど、ご無沙汰をしていた埼玉県さいたま市の大久保農耕地へ行って来ました。以前、ここでムナグロのディスプレイらしい声を録っているのですが、よく聞く「キビヨ」と鳴く良い音源がありません。なんとかものにしたいと思っての来訪です。しかし、行ってみるとまだ田んぼには、ほとんど水が入っていません。土手の上から小1時間ほど眺めていましたが、ムナグロの群れが飛び交うこともなくあきらめました。数ある体験のなかには、こんなこともあります。
でも、キジの砂浴びを観察し、ツグミ50羽の群れの鳴き合い、タシギの声を2声が録音できました。そして、わずかに残ったヨシ原のなかからオオヨシキリの声が聞こえてきました。今シーズン初めての記録となります。ソニーPCM-D100で録音、ボリュームを上げて2,000Hz以下の低音ノイズを軽減、ノイズリダクションをやや強めにかけています。
「OrientalReed-Warbler140423_007.mp3」をダウンロード
まだ、節に力がありません。また、バックに運動場で野球をする人たちの声が聞こえます。この音があると、大久保農耕地らしい環境音になりました。
私としては、かなり早い初認の印象があります。以前にも記事にしましたが、昔はもっと遅かったと思います。高校時代、東京都板橋区新河岸付近の荒川と新河岸川の記録では、1965年5月4日、1966年5月5日、1967年5月2日、1968年5月10日です。いずれも5月に入ってからです。ここは、通学路でほぼ毎日通っているところですから、かなり精度の高い記録です。
大久保農耕地は、高校時代に住んでいたところから10kmほど上流の同じ荒川の流域になります。大久保農耕地に行くと昔を思い出します。行政区画は変わりますが、環境はよく似ています。
2年半ぶりの来訪の大久保農耕地と毎日通っていた通学路の記録と比較するのは、いささか乱暴です。ただ、少なくとも本日4月23日には来ていることになり、50年前と比べてオオヨシキリの渡来が早くなっているかもしれないくらいは、言えると思います。
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