粟島の謎の声-その1
粟島での録音は、街のなかで録音できないツバメのさえずりや波音のうるさいところにいるイソヒヨドリのさえずりを静かなところで録音ができるのが魅力です。そして、さらに、謎の声がたくさん録れてしまうことです。山から聞いたことのない声が聞こえることもあれば、タイマー録音に入っていることもあります。声の主がわかることもあれば、謎のままの場合もあります。
今年の録音から、まずは獣らしい謎の声です。YAMAHA W24でタイマー録音。2014年5月10日、時刻は午前6時3分頃。声の部分を少しボリュームアップ、その後全体も増幅、300Hz以下の低音を軽減、ノイズリダクションをかけています。
「Unknown-2_140510_0330e.mp3」をダウンロード
環境は、山際の林で、まわりは針葉樹、広葉樹、タケといろいろな樹木が混在しています。小さな流れもあって、けっこう湿った森です。
最初は、前後でハシブトガラスが鳴いていますので、求愛給餌の時の声によく似ていると思ったです。しかし「ウゥゥゥワヮ・・・」という声を出すのを聞いたことがありませんし、この部分の雰囲気は中型の哺乳類の印象があります。また、声の大きい小さいがありますので、2匹が鳴き合っているようです。
ただ、粟島には哺乳類はたいへん少なく、ヒトとネコ、イヌ以外では、野生のものはヒメネズミ、ヒミズ、チョウセンイタチが記録されているに過ぎません。環境的にはイタチのいる場所ではなく、新たな侵入者の声なのでしょうか。
心あたりをご存知の方がいらっしゃいましたら、ヒントなりご教授いただければ幸いです。
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