オオコノハズクの鳴く頃-その5
週末は、再度オオコノハズクが鳴いていたダム湖へ。今回も阿部♂♀さんにご案内いただき、カミさんも同行いたしました。天気も良く、風もない絶好の録音日和の夕方となりました。
出だしが遅かったので現地に着いたときは、すでにコノハズクが鳴いていました。あたりは薄暗くなり、細い三日月が山の端にかかっています。しかし、オオコノハズクが鳴いていた斜面の横にある沢音が、いつにもまして大きく聞こえます。昨日降った雨のせいで、水量が増えたのです。ダム湖の対岸に流れ込む沢音までも聞こえますから、全体にかなり大きな音です。コノハズクの声は、この状態でもまったく問題なく聞こえるのですが、オオコノハズクは聞こえるでしょうか。
コノハズクの声をバックに、マーケットで買ってきた手巻き寿司を早々に食べます。今回も阿部♀さんの耳がたよりです。そのため、彼女を真ん中にして、それぞれ間隔をとって待機します。耳を澄ますと沢音のなかコノハズクの声が響いているのは聞こえますが、オオコノハズクの声は聞こえません。ときおり、「パッキ」とか「ガッサ」と音がします。そのたびに耳を澄ますのですが、聞き取れません。阿部♀さんのほうを見ても、赤いランプは点いていません。1時間ほど、この体制で聞き取ろうとしましたが、とうとう赤いランプは点きませんでした。沢音がうるさくて聞こえないのか、それともさえずる期間が短くもう鳴かなくなってしまったかわかりませんが、残念です。数ある体験のなかにはこんなこともあります。
今日のところは、いつものようにタイマー録音を仕掛けて撤収といたしました。
翌日、録音機を回収して音源をチェックすると午後10時14分頃に、オオコノハズクの声が入っていました。録音機を置いたところは、先日とほぼ同じ場所です。ですので、ソングポイントは変わっていないことになります。ただ、頻度は減っています。それにしても、ちょっと沢音が大きくなれば聞こえない声というのは、いったいさえずりの効果があるのでしょうか。
A部♂♀さん、お陰さまで念願のオオコノハズクの声を聞くことができました。ありがとうございました。
« オオコノハズクの鳴く頃-その4 | トップページ | 「低気圧、低気圧」と鳴くクロツグミ »
「観察記録」カテゴリの記事
- ミソサザイのさえずりか?ー六義園(2023.01.21)
- ウグイスの真似をするガビチョウ-日光(2023.01.14)
- オオカワラヒワの地鳴き-日光(2023.01.13)
- シジュウカラの初さえずり-六義園(2023.01.08)
- 大晦日に謎の声-六義園(2022.12.31)
コメント