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2014年5月23日 (金)

香取鳥見神社の御利益

 話は前後しますが先日、鳥の博物館に行く前にO村さんからバードウォッチングの前にぜひお連れしたいと、柏市布瀬にある香取鳥見神社をお参りいたしました。鳥仲間ではこの神社の存在は知られていて、一度は行ってみたいと思っていたところです。実のところ、鳥見は”とみ”と読むこともあるそうですが、バードウォッチャーにとっては、お参りすれば何か良いことがありそうな名前の神社です。また、手賀沼周辺には鳥見神社という名前の神社はたくさんありますが、連れて行かれたのは香取鳥見神社、”かとり”にも”トリ”があるのですから御利益は2倍ありそうです。
 神社は、なだらかな丘陵の上、うっそうと茂った森の中にありました。

Torimijinnja1405181

 鳥居をくぐり参道を行くと「この碑をまず見てください」と、石碑の前に連れて行かれました。「鴨猟記念碑」です。手賀沼は、鴨猟がさかんなところでだったそうで、江戸で消費されていたカモの供給地として有名でした。江戸周辺は、将軍の鷹狩りの場所ですから厳重に保護され、鴨猟はできません。当時としては、遠隔地の手賀沼などでかろうじて鴨猟が行われていたことになります。
 江戸時代のお歳暮でもらって、いちばんうれしいのはカモだと言われています。江戸川柳に「印行で来る きつとした寒見舞い」があります。印行は、検査済みの判のあるカモことです。鴨猟をするのにも売るのにも、許可を受けなくてはならなかったのです。そのため鴨猟を管理する組合があって、その組合が解散する記念に建てられたのが、この碑です。そして、この碑の題字は黒田長禮とあり、日本のカモ類研究の第一人者であった黒田先生のお名前も刻まれています。さらに横にある解説板には、伝統狩猟の数々を写真記録に残した堀内賛位撮影となる鴨猟の写真が掲載されています。香取鳥見神社は、名前だけではなく鳥と深いご縁がありました。

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 鳥見神社をお参りしたおかげで、フクロウの雛の声を録ることができました。
 O村さん、重ねてお礼申し上げます。 

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