« 一枚の羽から-CSI駒込 | トップページ | 日本野鳥の会奥多摩支部スタッフ勉強会-奥日光 »

2014年6月 4日 (水)

サンコウチョウが通って行った

 だいぶ前の日のことです。雨上がりの朝、六義園を散歩しました。しっとりと湿気を含んだ森は、この季節ならではの六義園の風情です。
 遠くで、かすかにサンコウチョウのさえずりが聞こえました。空耳かと思い、しばらくじっとしていたのですが聞こえません。立ち去ろうとすると1声、聞こえました。間違いありません。すぐに、いる方向に録音機を仕掛けて、じっと待ちます。
 姿が見えないかウロウロしていると、常連さんたちも集まってきて皆で探しました。
 良く茂った樹冠部にいるので、姿がなかなか見えません。また、さえずりは20分に1回程度しか鳴かず、声をたよりに見つけることもできません。やっと、見えたのは1時間後くらいたってからです。雄であることは間違いないのですが、尾は短めでした。
 録音されたさえずりを聞いてみると、今まで録音したことのあるサンコウチョウに比べて、力もなくおぼつかない感じです。それに、「ギュッ、ギュッ」という濁った声の前奏を何度も鳴くのがふつうですが、鳴かないか1回くらいです。尾の長さと鳴き声の複雑が、関係があるのでしょうか。この課題を解明するには、出会えない鳥だけにサンプルを集めるのはたいへんそうです。
  PCM-D100で録音、さえずりとさえずりの間隔を詰めています。ボリュームの増幅、低音ノイズの軽減、ノイズリダクションをかけています。



 ところで、私がとった過去の六義園の記録では、1984~1994年の11年間はサンコウチョウとの出会いはわずかに2例にすぎません。それも秋の渡りのシーズンのみで、いずれも雌でした。印象としては、5年間に1度しか会えない鳥でした。しかし、2000年代に入るとほぼ毎年。それも春の渡りのときに、さえずりとともに記録されるようになりました。
 サンコウチョウが増えたのか、それとも観察者が増えて見つかるようになったのか、たぶん目が増えたせいだと思います。それにしても、都心の公園でサンコウチョウのさえずりが聞かれるなんて、渡りの季節ならではのハプニングです。

« 一枚の羽から-CSI駒込 | トップページ | 日本野鳥の会奥多摩支部スタッフ勉強会-奥日光 »

観察記録」カテゴリの記事

コメント

まつ様 地元でサンコウチョウに会えるなんて、それも春の渡りにさえずり付きとは!その日は一日中幸せ気分でしょうね。ところで一つお聞きしたいのですが、サンコウチョウは♀もさえずりますか?
尾が短いから♀、と見ていることが多かったですが、♂と♀が同じようにさえずるのはやはりおかしいですように思います。ご意見お聞かせ下さい。

つな様
 サンコウチョウは、♀もさえずるとされています。私は聞いたことがないのですが、けっこう鳴くそうです。知人の観察例では、雄と雌が抱卵を交代するときに、お互いにさえずり合って合図をして交代したと聞いております。
 私たちには、さえずりと同じ節に聞こえても、彼らには違って聞こえるかもしれませんが・・・。

早速返信有難うございます。
サンコウチョウを観察するのはせいぜい1年に1回ですが、来年は注意深く観察してみます。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/556172/59724030

この記事へのトラックバック一覧です: サンコウチョウが通って行った:

« 一枚の羽から-CSI駒込 | トップページ | 日本野鳥の会奥多摩支部スタッフ勉強会-奥日光 »

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ