ヨタカを楽しむ-日光
週末から今日まで、日光でした。
土曜日の夜は、再度オオコノハズクが鳴いているのを確認をするか、ヨタカの声を録音しに行くか迷いました。同じダム湖なのですが、場所的にはオオコノハズクは沢沿い、ヨタカはダムサイトと距離にして1kmほどポイントがズレるのです。そのため、どちらか一つに決めなくてはなりません。
A部♂さんと相談の結果、もうオオコノハズクは鳴いていないだろう、今ヨタカの最盛期なのでヨタカを聞こうということになりました。A部♂さんの話では『何羽ものヨタカが乱舞し鳴き合い、「キョキョキョ・・・」という声だけでなくいろいろな声を出すので面白い』とのことでした。
先に、私とA部♂さんが夕暮れのダム湖に到着。戦場ヶ原に行っていたA部♀さん、K久保さん、月之座さん、義弟といういつものメンバーも遅れて到着して、暗くなるのを待ちます。今日は満月に近いので、晴れれば乱舞するヨタカの姿を見ることができるかもしれないと期待しましたが、あいにくの曇り。雲の合間から、星空が見える程度です。梅雨時ですから、雨でないだけでもましです。この季節としては、風も弱く最高のコンディションと言えるでしょう。
日が沈むと遠くでコノハズクが鳴き、ヨタカも鳴き始めました。ヨタカの声は、少なくとも3羽が鳴き合い、あちこちに移動しています。ときどき「ポア、ポア」という声も聞こえます。この声の後、連続して「キョキョキョ・・・」が始まりますから、雄のさえずりの前奏のようです。
残念なことに、いずれも遠くて録音にはなりません。ただ、一度私たちのようすを見るかのように1羽が私の頭の1mくらい上を飛んで行きました。この時は、羽音はせず、ただ黒い影が過ぎっていった感じです。そして、そのあと近くで鳴いてくれました。PCM-D100で録音。ボリュームはそのまま。1,000Hz以下のノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。
「grey_nightjar140614.mp3」をダウンロード
録音できたのは1羽の声ですが、これ以外にも3羽が鳴いていたのは確実です。また、声は盛んに移動をするので、とまって鳴いては移動をして鳴く、あるいは飛びながら鳴いていることがわかります。
ヨタカの求愛行動について、詳しい情報を見つけられませんでした。ただ、この夜の声の感じから、複数の雄が鳴き合い競っている印象があります。オオジシギやエリマキシギのように雄が集まってディスプレイをして、雌に見せつけているような印象がありました。
夜の鳥の生態は、わからないことばかりです。それだけに、発見も多そうと改めて実感した夜でした。
A部♂さん、毎度のことながらありがとうございました。
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