ハシブトガラスの巣-菅沼
日曜日は、日光野鳥研究会の自然観察会で金精峠への登山道を歩きました。このところの大雨や大風で倒木に道がふさがれていたり、道が流されていたりして、とても難渋する山歩きとなりました。また、途中から雨模様となってしまい、改めて自然の厳しさを知る機会となりました。それでも、お目当てのコマドリは近くで良く鳴いてくれましたし、ルリビタキ、メボソムシクイ、キクイタダキ、キバシリと言った亜高山帯の常連のさえずりを聞くことができました。また、ホシガラスを何度も見ることができたのは、今までないことでした。
ところで、登山道の入り口となる菅沼駐車場の道際のモミに大きな鳥の巣があるのを見つけました。
国道沿いとなり、かなり交通量の多い場所です。巣は矢印の部分、木の樹冠部にありました。
いったい何の巣でしょう。
ホシガラスがいたこともあって、この鳥の可能性も考えたのですが、ホシガラスの巣の発見は戦後のこと。たいへん珍しいはずで、こんなあっけらかんとしたところに作るとは思えません。この程度の大きさの巣を作る可能性のある鳥にノスリがいます。ただ、今まで見たことのあるノスリの巣はもっと森の中でした。
やはりハシブトガラスの可能性が高いと思います。今回の観察会でもハシブトガラスの声を聞いていますので、いることはいます。
なお、この菅沼の標高17,000mとなります。今まで日光エリアで見たハシブトガラスの巣で、もっとも高い標高は雲竜渓谷で、およそ1,400mの地点でした。それより、さらに約300m高く、ハシブトガラスは亜高山帯の鳥の一員ということになります。
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