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2014年7月20日 (日)

耳鳴りの周波数は?

 老耳になって、高い音が聞こえなくなるとともに耳鳴りも酷くなりました。以前、耳鼻科の専門医の診察を受け、高音が聞こえないのは「自然の摂理=歳だからしょうがない」と言われたとき、同時に耳鳴りについても相談しました。一言「高い音が聞こえないと、耳鳴りも酷くなるんだよね」で終わりでした。
 普段は、耳鳴りはあまり気になりません。都会では周りの音がうるさいので耳鳴りも聞こえないのです。ところが、夜の山で遠くに鳴くフクロウ類の声を聞こうとすると、自分の耳鳴りがうるさいことがよくわかります。ところで、この耳鳴り。周波数はどのくらいなのでしょうか。耳に録音機を当てても、録音できないのですから検証のしようがありません。
 ところで、このところ毎日のようにセミたちの初認記録が更新されています。先週、鳴き始めたニイニイゼミの声を聞いて、私の耳鳴りの音域にとても近いことに気がつきました。ということで以前、録音したニイニイゼミの声を声紋表示させて見ると、音の幅は広く5,500~11,000Hzにあります。このなかで濃い部分は、7,000~9,000Hzで8,000Hzあたりが中心でした。音としてはかなり高い音で、鳥で言えばヤブサメのさえずりと同じ高さが中心でした。
 明治神宮で録音したニイニイゼミの声です。ローランドR-09で録音。ボリュームもノイズもそのままです。

「niiniizemiR09_0001.mp3」をダウンロード

 他の方が、どのように自分の耳鳴りを聞いているのかわりようがありません。そのため、皆がこのように高い音の耳鳴りがどうかはわかりません。しかし、生き物の鳴き声から自分の耳鳴りの高さを知ることができるのではないかと思いました。
 私にはすでに聞きづらくなっている高い音が、耳鳴りとなって聞こえていることになります。  

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コメント

82歳になりました。耳鳴りの件、ニーニーゼミと全く同じ高さの音です。続けて聞くと、そのままです。
ところで、熱帯林の音域について教えてください。
2万ヘルツ以上の音はありますか
昆虫だと思いますが・・・

品田穣様
 ご無沙汰いたしております。
 日本の鳥では、2万Hzはないですね。熱帯雨林については、わかりません。そのような研究は、誰かがどこかでやっているのかもしれませんが、私は見つけていません。
 なお、日本でも鳴く虫はけっこう高いです。クビキリギスでも、1万5千Hzありますから、熱帯雨林ならば2万はありそうですね。

自分も正にコレくらいです。
耳の中にいるんですかね
ニイニイゼミが。

ヒグラシの方がいいです…。

月之座様
 窓を開けて寝ていると、4時頃にヒグラシの声で目が覚めます。夢のなかでは、電話の音に聞こえます。

ご無沙汰いたしております。
今回の耳鳴りの周波数を興味深く読ませていただきました。(幸いまだ大丈夫ですが)

ヤブサメの8,000Hzは楽器で言えばチェレスタに相当しますが、最近楽器の音ばかり聴いた後に野鳥の声を聴くと、微妙に音域が違って聞こえる気がするのは私だけでしょうか?

松田様

こんばんは。私の母も何年も前からセミの声の耳鳴りが
すると言っていたので詳しく聞いてみました。

母の場合は、頭の上部あたりで、ニイニイゼミ、アブラゼミ、ミンミンゼミが
合わさった様な声で合唱しているそうです。
全くの余談ですが、私は子供の頃、耳鳴りがすると
宇宙人からの交信だと思い、一生懸命呼びかけていました。
耳鳴りの話で思い出しましたが、非常にイタイ子ですね。(T_T)

コロン様
 楽器の音と鳥の声との比較、面白いです。いろいろ教えてください。

piyoco様
 子供の頃、耳鳴りがした記憶がありませんが、虫の声くらいに思ったかもしれませんね。

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