『朝の小鳥』9月放送分、スタジオ収録-ホオジロの仲間
本日は、文化放送にて9月に放送される『朝の小鳥』のスタジオでの収録でした。9月は、野鳥の声的には端境期となります。そのため苦労のすえ、さえずりの美しいホオジロの仲間を紹介することにしました。アオジ、クロジ、ホオアカ、ノジコです。
7月に放送した山形県のホオジロを含めて、ホオジロの仲間のさえずりは、とても魅力的だと改めて思いました。ホオジロ系の鳥に共通しているのは、同じ節で間を空けて繰り返して鳴き続けることです。ホオジロは元気に、アオジは跳ねるように、クロジはやさしく、ホオアカはやや濁って、ノジコは鈴を振るような声と、それぞれ違いがあっても同じ節を何度も繰り返します。
これらの声の編集をするためによく聞いていると、同じ節でも微妙に違うことがわかります。ときどき、短くなったり長く複雑な節を交えたりもします。たとえば、短い節の次はそれを補うように長い節で鳴いたり、長い節で鳴いてしまうと疲れたのか次は短い節になるなど、変化もあります。ノジコは、さえずりが興に乗ってくると複雑で長い節で鳴き続けることもあります。そのため、同じ節の繰り返しとはいえ、多少の変化があり、聞いていて飽きることはありません。
今日、スタジオで気がついたのですが、番組的にもホオジロはとても魅力的な鳥だと思います。というのは、ほぼ同じパターンでさえずるので、ナレーションを乗せやすいです。いつ鳴くのか、予めわかるので台詞のタイミングをはかりやすいのです。また、鳴き方の強弱長短があると、台詞が途切れたときに鳴き声も途切れてしまうこともあるのですが、ホオジロ系の鳴き方だとその心配もありません。ということで、本日はとてもスムーズに収録ができました。
おかげで、収録後のおしゃべりは、♪鳥くんのウワサ話から中華料理のツバメの巣を食べたI川アナの体験談まで展開しました。今思えば、今日の話を録音しておけば、そのまま鳥談義の番組になりそうでした。
2014年9月放送内容
9月7日 アオジ
14日 クロジ
21日 ホオアカ
28日 ノジコ
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