日本鳥学会最終日とCyber Forestのご紹介
IOCから続く日本鳥学会も最終日、今日は口頭発表が中心でした。
鳴き声系では、鈴木俊貴さんのシジュウカラの警戒声はカラスかヘビで異なり、雛もそれに対応して行動するという発見の続編で、雛と同じように抱卵中の雌も反応するという報告がありました。IOCのポスターでは、声紋が表示されているものが散見し、鳴き声による研究がどんどん増えて発展していることがわかります。
また、休憩時間中には、研究者の方から録音機材の選定や分析ソフトについての質問をいくつか受けました。また、不明の鳴き声についても質問されたり、議論をしました。拙ブログのネタ程度であれば、10日分くらいのネタを仕込めた感じです。
これらおいおい紹介するとして、I田さんからぜひ紹介して欲しいと頼まれたプロジェクトがあります。Cyber Forestです。
これは、東京大学サイバーフォレスト研究チームが行っている事業で、全国8ヶ所の自然のなかにロボットカメラを設置してあって、日々の環境の変化や鳥の鳴き声などを記録しています。それと同時に、リアルタイムでその動画や音声データをインターネットなどを利用して発信するという事業です。ひとつに、森林環境のモニタリングを続け、環境の変化などを把握することですが、記録データを近県の小中学生に発信し遠隔授業を行なうなど、教育の場での利用も進めています。
なんと言っても魅力は、インターネットを通じて、居ながらにして自然の雰囲気を味わえることになります。仕事しながら、ちょっと癒やしのためにのぞいてみるという利用が正解かもしれません。
下記URLで、Cyber Forestに行けます。ライブでの配信時間は決まっており、現状まだ確かめていません。今日あたりならば、もう虫の声が聞こえてくることと思います。
http://landscape.nenv.k.u-tokyo.ac.jp/cyberforest/Welcome.html
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