『日本の鳥の世界』ご紹介
怒濤のような興奮のIOCとJOCの1週間。学会が終わって、皆さん学会ロスになってなければと心配しております。私は、適当に参加しいろいろな方にお会してお話しするのが目的の学会でしたので、いたって気楽。楽しませていただきました。
ところで、学会で樋口広芳先生から最新刊の『日本の鳥の世界』(平凡社)をいただきました。それも、サイン入りです。学会会場では、黒沢令子さんの英訳のPDFファイルが入ったデータCD付きで販売されていたものです。
IOCで日本の鳥とその現状と未来を紹介するために書かれた本なので、日本の鳥とは何か知るのはたいへん良い教科書となっています。教科書というと堅い本のイメージになってしまいますが、きれいな野鳥や自然のカラー写真がたくさん載っていて、見やすいレイアウトなので、いたって読みやすい構成になっています。少なくとも、観察会のリーダークラスの方は目を通しておいて欲しい本です。私がよく受ける質問の多くの答えが、この本に載っていると思いました。
これらに加え、ササゴイのルアーフィッシング、地域によってカッコウ類は托卵相手により卵の色をかえる、ヒマラヤを越えるツル、ハシボソガラスの線路に石を置く行動、発信器を着けて人工衛星で電波をとらえてリアルタイムで鳥の渡りを調べるなどなど、樋口先生がやって来た研究の数々が紹介されています。これまた、ネタとなる話ばかり。鳥の少ない探鳥会でのネタ披露には、もってこいの本だと思います。
樋口先生、ありがとうございました。
『日本の鳥の世界』
著者:樋口広芳
定価:3,000円+税
装丁:B5版、151ページ、ペパーバック
出版社: 平凡社
発行日:2014年8月20日
ISBN-10: 4582527353
ISBN-13: 978-4582527353
アマゾンのURL。
http://www.amazon.co.jp/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AE%E9%B3%A5%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C-%E6%A8%8B%E5%8F%A3%E5%BA%83%E8%8A%B3/dp/4582527353/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=undefined&sr=1-1&keywords=%E6%97%A5%E6%9C
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