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2014年10月

2014年10月30日 (木)

浜離宮恩賜公園探鳥会

 今日は、日本橋三越のお客さまを対象とした浜離宮恩賜公園の探鳥会でした。家を出るときは寒かったのですが、公園に着く頃には暖かくなり日向で待っていると暑いくらいです。おかげ様で、澄み渡った秋空の下のバードウォッチングを楽しむことができました。
 この間の下見から2週間しかたっていないのに、はるかに鳥の姿が多くなっていました。ヒヨドリ、メジロ、オナガの声が木のあるところではたえず聞こえ、芝生ではハクセキレイが飛び交っていました。汐入の池では、ホシハジロが多くキンクロハジロが少し混じっています。鴨池では、コガモ、ハシビロガモがいて、岸辺の木のなかでゴイサギがねぐらをしていました。
Hakarikyu141030
  三越さんの計らいで、松の御茶屋にて和菓子と抹茶をいただきながらのカモの観察は、なかなか風流なバードウォッチングでした。最後にカワセミが見られるように、コースを設定したつもりでしたが、今日はカワセミはお休みのようで会うことができませんでした。
 カワセミのかわりに最後を飾ったのが、ヤマシギです。林の際でコガモが歩いていると思ったら、ヤマシギでした。ヤマシギがいる環境としては、地面はかなり堅いところでしたので、おそらく渡り途中に降りたのだと思いますがびっくり。
 最後に大物が出るパターンが、いつまでも続いてくれるとありがたいですね。   

2014年10月28日 (火)

日本野鳥の会創立80周年記念写真展

  久しぶりに品川駅の東側に出たら、日本とは思えない風景に驚きました。ガラス張りの高層ビルが建ち並び、その間をねぐらに向かうハシブトガラスの姿が映り込んでいます。しばし、お上りさん状態でした。ということで昨日は、品川のキヤノンSタワーオープンギャラリーで開催されている日本野鳥の会の「未来に残したい鳥風景」展に行ってきました。
 この写真展は、日本野鳥の会の創立80周年を記念しての開催、公募作品1,775点から厳選された入選作品30点と、バードフォトアーカイブス協力による懐かしいモノクロ写真も展示されています。なお、会場で流されている野鳥のコーラスは、私の音源です。
 今までの傾向と違った写真の選定に驚かされますが、環境と鳥のとの関係がよくわかる写真ばかり。まさに、80周年にふさわしい写真が並んでいます。
 お近くにお出でのせつは、お立ち寄りいただければ幸いです。
期間;2014年10月24日(金)~11月10日(月)
会場;キヤノン S タワーオープンギャラリー
   東京都港区/JR品川駅より徒歩約8分
時間:10時~17時30分(日・祝日は休みです)

なお、この会期のあとに全国を巡回いたします。
2014年11月15日(土)~11月16日(日) 大阪市立自然史博物館(大阪府)
    11月22日(土)~12月7日(日) 道の駅 すばしり(静岡県)
       12月24日(水)~1月10日(土) たんちょう釧路空港(北海道)
2015年1月15日(木)~1月31日(土) 鹿島市干潟展望館(佐賀県)
       2月13日(金)~2月27日(金) 緑と水の市民カレッジ(東京都日比谷公園)
    3月5日(木)~3月19日(木) 豊田市自然観察の森(愛知県)
       3月25日(水)~3月31日(火) 福島市小鳥の森(福島県)
 日本野鳥の会のこの写真展に関するURLです。
 http://www.wbsj.org/inform/80th-photo-con/

2014年10月26日 (日)

Xファイルの時代

 アメリカのTVドラマ『Xファイル』が、Dlifeでハイビジョン版として再放送され、シーズン1と2のはじめのほうを見終わりました。
 このドラマは、1993年から制作されたもので、日本では1995年から放送されました。ですから、もう20年前のドラマということになり、若い人のなかには『Xファイル』はご存じない方がいるかもしれません。簡単に紹介するとFBIの組織のなかにUFOとか超能力といった超常現象をあつかう部署があって、捜査官のモルダーとスカリーがその謎に取り組むという内容です。妹を宇宙人に誘拐されたらしいモルダーは信じ、医者の心得のあるスカリーはクールに疑ってかかるという設定です。
 放送されたものはすべて見ているはずなのですが、20年も経つとストーリーはほとんど覚えていないので新鮮な気持ちで楽しめます。ドラマの面白さは、色あせていません。
 20年経つといろいろなことが変わっています。たとえば、当時はVHSのビデオテープに録ってブラウン管モニターで見たものが、今ではHDDディスクの保存して液晶モニターでの視聴です。
 また、20年の時代の変化もよくわかります。ファッションや自動車のデザインはさほど気になりませんが、違いが大きいのはデジタル器機です。とにかく、1話目では携帯電話はでてくることはなく、ポケベルで連絡を取り合います。携帯電話が出てくるのは10話目あたりで、それも大きくてアンテナを引っ張り出さなくてはならないタイプです。
 コンピュータのシステムは、MS-DOSですべてキーボードでの操作、マウスが出てくるのはシーズン2の1話目でした。ですから、現在のドラマの設定では、ハッカーが出てきて何でもやってくれるのですが、そのような存在は今のところいません。
 コンピュータ以外では、カメラはデジカメではなくフィルムカメラ、報告はパワーポイントではなくスライドが映写されています。盗聴するときに使われる録音機は、大きなオープンリールが回っています。ときどきカセット録音機が登場しますが、大きいです。
 番組制作もアナログで、CGは今のところ見つけていません。宇宙人やモンスターは人が入って動かしているか、模型が動いていることになります。ですから、うす暗いシーンでごましていたり一瞬しか出てきません。おかげで、そのもどかしさが謎を呼ぶという演出効果が出ています。
 現在では、戦争の後遺症といえば湾岸戦争など、中東における戦争が関わってきますが、イラク軍のクエート侵攻が1990年ですからこの当時の戦争といえばベトナム戦争で戦争の後遺症といえばベトナムとなります。このほか、部屋のなかでタバコを吸うシーンがよくあるのですが、今となっては隔世の感があります。
 10年一昔の倍の20年二昔分の変化をドラマから知ることができました。

2014年10月21日 (火)

明日からバードカービングコンクール

 毎年恒例となりましたバードカービングコンクールは、東京都美術館で明日から開催となります。
 17年前の第1回から関わっていますが、初期の頃に比べれば参加作品の質の向上はめざましいものがあります。コンクールが刺激となって作る人たちの意欲につながっていることは、間違いないと思います。どうぞ、皆さんもこの熱気を感じにお出でいただければ思います。
 私は、明日は審査をしてます。このコンクールの審査は、公開なのです。出品者のいる前で公明正大に行われます。それだけにとても神経を使う作業となりますので、ご挨拶を欠礼するかもしれません。予めご了承いただければ幸いです。
Birdcarving20141
第17回 全日本バードカービング・コンクール
会期:2014年10月22日(水)~28日(火)  9:30~17:30
   入場は17:00まで。最終日は14:30終了、最終日の入場は14:00まで。
会場:東京都美術館(上野) 地下3階 ギャラリーA
入場料:無料
日本バードカービング協会のURL.
http://homepage2.nifty.com/jbca/
東京都美術館のURL.
http://www.tobikan.jp/

2014年10月20日 (月)

葛西臨海公園でタイマー録音-アオアシシギの声

 初めて葛西で行ったタイマー録音は、まずまずの成果でした。
 葛西は、録音機を隠すところがたくさんあるのでとても楽に設置できました。
 19日の日の出は、午前5時49分です。夜の鳥のようすも知りたいと思い、少し早めの設定の4時30分~7時30分の間にしました。ねぐらにもどってくるゴイサギの鳴き合う声ではじまり、時刻は5時17分でした。そして、アオアシシギが5時28分、アオゲラのような声が5時29分、カルガモ、オオバン5時32分、モズ5時37分、ヒヨドリ5時40分と、レギュラーたちが揃いました。おおむね日の出の30分前に鳴き始め、日の出前後がピークとなりました。このほか、キビタキ、カワセミ、シジュウカラ、カケスなども録れました。狙ったクイナとアリスイは逃しました。
 ただ、ノイズは大きいです。ノイズの元は、首都高速湾岸線で早朝も交通量がけっこうあることがわかります。録音機は3ヶ所に置きましたが、道路との距離でだいぶノイズの音が異なることがわかりました。おおよそですがノイズのレベルは、道路から300m離れたところでは-24~18db、200mで-21~18dbで最高が-6、70mで-18~15dbで最高が-3となります(録音ボリュームは最大)。数字が小さいほど、音が大きいことになります。もちろん、地形やマイクの向きの影響を受けますが、逆に大きな道路があっても300m離れればそこそこノイズが少なくなることがわかりました。
 これに加えて、鳥が近くで鳴いてくれれば、なんとかなります。アップする音源はいちばんノイズの大きなところ、道路から70m離れたポイントに置いた録音機に入っていたアオアシシギの声です。YAMAHA W24で録音、2,500Hz以下のノイズを段階的に軽減、ノイズリダクションをかけています。



 秋らしいアオアシシギの声となりました。

2014年10月19日 (日)

ジョウビタキのさえずりか?-葛西臨海公園

 このところ、探鳥会の下見、本番と葛西臨海公園に通っています。そう言えば、葛西でタイマー録音を仕掛けたことはありませんでした。といういうことで、昨日仕掛け、本日回収と、また葛西詣をしました。
 1台目の回収を無事に終えて歩いていると、頭の上からモズのぐぜりが聞こえて来ました。こんな近でモズのぐぜりを聞いたことはないので、これはラッキーと録音機を向けました。しかし、モズのぐぜりにしては声量が大きく聞こえます。近くで聞くとこんな感じになるのかと、少し疑問に思っての録音です。PCM-D100で録音。3,000Hz、2,000Hz、1,000Hzと段階的にノイズを軽減、ボリュームを少しアップ、ノイズリダクションをかけています。

 声は、全体的に高く3,000~8,000Hzにあり、さらにその上に薄く倍音がでます。そして、ボリュームを大きくすると声が割れてしまうデリケートな声です。ようするに、1音の音域が幅広く、広いものでは4,000Hzもあります。
 2分ほど録音すると、声のするところから1羽の鳥が飛び立ち声が聞こえなくなりました。声の主が飛んだと思うのですが、視野の隅を飛んでいた鳥影はとてもモズとは思えませんでした。大きさはスズメより小さく、細く長めの尾の小鳥でした。視野の隅でしたので、色はわかりません。そばで、見ていたカミさんも同じ意見で、モズではないことになりました。鳴いていた鳥はモズで、飛んだ鳥が別の鳥の可能性もありますが、モズではないと思って聞くと、やはりモズのぐぜりとしては、はっきりしすぎています。それに、警戒心の強いモズに、そんなに近づけるとも思えず頭をかしげるばかりです。
 ウォッチングセンターに行って、レンジャーの方々にも聞いてもらいましたが、不明。場所を、お教えして注意してもらうことにいたしました。
 その後、いろいろ考え、一つの可能性としてジョウビタキのさえずりが浮上しました。ジョウビタキのさえずりは、カミさんが韓国で聞き録音をしてます。それならばと、xeno-cantoで”Daurian Redstart”を検索すると、さえずりもいくつかアップされていました。しかし、バリエーションの多い鳥であることがわかりました。ただ、音質は共通していて、葛西で録音したものと似ていることがわかりました。
 とにかくバリエーションが多い鳥で、ぴったりと一致くれないのが消化不良の感があります。姿を見るのがいちばん早いので、またしばらく葛西詣をしなくてはなりませんね。

2014年10月17日 (金)

『朝の小鳥』11月放送分スタジオ収録-蒲谷の法則

 今日は、浜松町にある文化放送にて『朝の小鳥』の11月放送分のスタジオ収録でした。
 11月のテーマは、東京都伊豆大島の鳥たちです。大島には何度か行っていってます。ですから、報道されている土砂災害の映像を見ると、通ったことのある道路が崩壊しているのには心が痛みました。人も鳥も早く復旧してくれることをせつに祈ります。また、この番組から、のんびりとした島の風景とそこに住む野鳥たちの声が伝わればと思います。
 シナリオを書いていて、ヒヨドリは南へ行くほど声が高くなるという話を思い出しました。これは、蒲谷鶴彦先生が『野鳥』(1990年3月号)のヒヨドリ特集で「ヒヨドリの声を分析する」に書かれています。ご自身で録音した音源を声紋分析して、沖縄や石垣のヒヨドリは10,000Hzを超えるが、本州はそれ以下の音域で鳴いていると指摘されています。伊豆諸島のヒヨドリでも、同じ傾向にある書かれています。今回、音源を編集していて大島のヒヨドリの声も少し甲高く聞こえました。
 では、なぜ南に行くほど高い声で鳴くのでしょう。南の森ほど、葉が茂っています。あるいは、冬になっても葉を落とさない常緑広葉樹の森です。木の葉は、音が伝わるのを阻害します。音は、低いほど障害物があると減衰してしまいます。しかし、高いほど障害物の隙間をぬって遠くまで届くという特性があります。ですから、茂った森では高い音のほうが有利となり、南へ行くほど高い声で鳴くことになるのではと思いますが、いかがでしょうか。
 現状、この傾向が見られるのはヒヨドリだけですが、他の鳥でも同じ傾向が見つかれば面白いと思います。これを証明できたら、”蒲谷の法則”として先生の名前を残したいですね。
2014年11月放送内容
11月 2日 メジロ
       9日 ヒヨドリ   
      16日 ウソ   
      23日 イソヒヨドリ
    30日 トビ

2014年10月16日 (木)

浜離宮恩賜庭園・下見

 今日は、外に出たくなるような良い天気でした。そのため、今月末に予定されている浜離宮恩賜庭園の探鳥会の下見に行って来ました。浜離宮には、探鳥地ガイドの執筆のおりに訪れるなど、いつも行っていると思ったら10年ぶりでした。
 どんなコースどりをするかによって、探鳥会の成功にかかってきます。まずは、ある程度の起承転結を考えます。初心者対象のため、まずは開けた所で双眼鏡の使い方など指導、実際に鳥を見つられる場所を通り、ハシブトガラスとスズメを解説し、カモ類の区別の仕方を話し、最後はカワセミを見つけて、エンドロールが流れるというのが理想的です。今日は、まさにこの通りに野鳥たちに出会ったのですが、本番ではどうなることやら。思い通りにならないのが自然ですから、鳥がいないときのための江戸の大名庭園のネタも仕込んでおきます。
 しかし、久しぶりに訪れた浜離宮のまわりの風景はかなり変わりましたね。
Harikyupark141016

2014年10月14日 (火)

デジスコ通信に投稿-木化け

 30年ぶりにバードウォッチングをするという後輩と歩いたことがあります。大学時代を含め10年ほどバードウォッチングをしていましたが、その後ご無沙汰という鳥歴の持ち主です。30年というブランクにかかわらず、すぐに鳥を見つけるのには驚きました。鳥が飛んだり木の中で動くとすぐに目が行き、見つけられるのです。バードウォッチングは、鳥を見つけられなくては始まりませんので、この感覚を失っていないことで、昔のようにバードウォッチングを楽しんでいました。
 また、足音を立てないで歩くなど、ベテランの立ち振る舞いも忘れてはいませんでしたね。そしてもうひとつ、近くで鳥を見つけたときは動きを止めるも、いっしょに歩いていてありがたいものです。「鳥がいた!」と思うと、ピッタと動きを止めます。そして、そっと見える位置に移動するなど、次のアクションに移るのです。しかし、野鳥との距離を持つことに慣れていない人は、大きなアクションをして鳥を飛び立たせてしまいます。これは、イラッとさせられますが、ベテランと歩くとそういうことになりません。
 私たちの大学の先輩は、体育会系のノリで厳しい指導をしてくれました。これが、後輩たちに伝承されていたことになります。自転車の運転と同じように1度身についたこうした身のこなしは忘れないものなのだと、感心したものです。
 ところで、野鳥に対にする動作として”木化け”があります。この言葉は、最近聞かなくなりました。木化けは、死語になっているのではいう話題をデジスコ通信に投稿いたしました。下記のURLで読むことができます。
  http://www.digisco.com/mm/dt_81/toku1.htm

2014年10月13日 (月)

コウノトリの群はどこから

 昨日、葛西臨海公園に7羽の群れで出現したコウノトリ、気になるので調べて見ました。まずは、Facebookでの情報のコメント、メールをいただきありがとうございました。加えて、検索した結果、この群れの動きがある程度わかりました。

  9月10日 滋賀県長浜に8羽が滞在。
10月  9日 読売新聞Web:滋賀県長浜市の8羽が飛去。
      10日 静岡新聞Web:静岡県浜松市西区、静岡市清水区で8羽。後に東に向かって飛ぶ。
   12日 Twitter情報:藤沢と横浜の境を飛んでいるとの連絡が。脚輪発信機付き。
   12日 私信とWeb情報:神奈川県横浜市の遊水池に1羽。発信機付き。
     12日 東京都江戸川区葛西臨海公園で7羽発見

 私は、脚輪を確認できませんでしたが、滋賀県や静岡県では地上に降りている状況で観察され、脚輪や発信機が着いていることが確認されています。ですので、葛西の群も豊岡で放鳥されたものの一部と考えてよろしいかと思います。
 兵庫県豊岡市にある県立コウノトリの郷公園のWebサイトによると、放鳥や自然繁殖したものを加えて現在84羽のコウノトリが生息している計算になります。そのうちの一部の8羽が、長浜に飛来しおよそ1ヶ月滞在したのち、9日に飛び去り、10日静岡、12日に葛西に7羽、横浜市に1羽と分かれてしまったようです。
 群れでの記録は、豊岡周辺を中心に西日本でありますが、東日本では初めてでしょう。気になるのは、この季節ならば北から南、あるいは東から西に移動するのが、普通だと思います。一説には、台風を避けてという話もありますが、そこまでの能力はないと思います。もし、あるのならば他の鳥もたくさん移動して来るはずです。逆の漂行は、飼育個体がゆえの迷走なのでしょうか。
 つぎは、7羽の群れがどこで見つかるのか楽しみでもありますが、カメラマンの群れに追われないことを祈ります。

2014年10月12日 (日)

葛西で探鳥会、そしてコウノトリの群れ

 今日は、日本野鳥の会のメールマガジンで募集した探鳥会でした。場所は、葛西臨海公園、参加者は約30名。台風の来襲にやきもきさせられましたが、おだやかな秋の1日となりました。初心者の方を対象とした探鳥会でしたので、双眼鏡の使い方から見つけ方など基本の”き”のお話をしました。いきなりミサゴやオオタカが出現、その後も次から次にいろいろな鳥が出てくれましたので、話はつきませんでした。
 ということで、そろそろ終わりにしようと思った時、こちらにむかってアオサギの群れが飛んできました。ところが、アオサギにしては大きいし翼の形が違います。双眼鏡で見ると、なんとコウノトリです。それも、群れでこちらに飛んできます。とりあえず「コウノトリだ!」と叫んで、皆さんに知らせます。数を数えると、7羽は少なくともいます。すぐに、木の陰に入ってしまいましたので、見えるところに移動。コウノトリの群れは、池の上をゆっくりと旋回して、また頭の上に近づいてきてくれました。参加者一同、感動の一瞬です。こんなことがあるのですね。ただし、かろうじて撮れた写真は木の陰に入った1羽のみでした。でも、コウノトリってわかりますよね。
Oriental_stork141012

 さっそくレンジャーの中村忠昌さんと連絡。彼も、他の角度から見ていました。「葛西臨海公園・鳥類園Ⅱ」のブログに、もっとわかりやすい写真が掲載されていますので、そちらもご覧ください。
 その後、降りるとしたら干潟の方だろうと探しましたが、見つけることはできませんでした。おそらく、葛西の上空にいたのは2、3分のこと。バードウォッチングは一期一会、それを実感する出来事でした。
 しかし、いったいどこから来て、どこへ行ったのでしょうか。7羽というのは、家族群にしては多いです。さらに、白と黒のコントラストがはっきりした個体ばかりでしたので、成鳥の群れだと思いました。また、中村さんが撮影された個体を見る限り、脚輪が着いているようには見えません。ということは、豊岡で放鳥された個体ではなく、大陸から渡ってきた天然物なのでしょうか。それとも、撮れなかった個体に脚輪があったのでしょうか。
 いずれにしても、これだけの群れですから今後、どこかで発見される可能性があります。脚輪の有無が、確認できれば面白いですね。

2014年10月11日 (土)

「男がはまるバードウォッチング」だそうです

 70年代後半から80年代にかけて、バードウォッチングがファッション雑誌に取り上げられました。そのため、メンズクラブや男性専科の取材を受けた記憶があります。倉庫の片隅のような事務所に、おしゃれな編集者やカメラマンが取材にきたものです。
 その後はアウトドアというくくりができて、この手の話は雑誌”OUTDOOR”などに受け継がれていきました。初代編集長は、その後ファッション雑誌の編集長になったことからも、その傾向がうかがえます。当時は、ヘビーデューティーなんていう言葉が流行り、私はカムフラージュのコレクターとして取材をよく受けました。
 先日、久しぶりにファッション雑誌の取材を受けました。当時は若者向けの雑誌の取材だったのですが、今やおしゃれなおじ様向け雑誌となりました。ということで、現在発売中のファッション雑誌”Free & Easy”11月号に載っています。
Freeeasy141011
  これでおしゃれなおじ様バードウォッチャーが増えれば、鳥ガールもお喜びになるのではないでしょうか。

2014年10月10日 (金)

『唐沢流 自然観察の楽しみ方』ご紹介

 昨日は、葛西臨海公園へ。12日に探鳥会を予定しているのですが、台風来襲の可能性があるため、心配になっての下見です。下見をしたから天気が良くなるわけではありませんが、雨の中での観察ポイントを見つけておけば多少は気持ちが楽になるというものです。
 駅前では、平日にもかかわらず観察会のグループが集合していました。昨日は、秋晴れの良い天気ですから、なんともうらやましい限りです。このグループの中心にいたのは、都市鳥研究会の唐沢孝一先生でした。先生も私に気付かれ、ご挨拶をすることができました。先生から「本を送ったけれど、戻ってきてしまった」とのこと。名刺をお渡ししたら、さっそく本が届きました。『唐沢流 自然観察の楽しみ方』です。

Karasawa101010

 
 本書はBirder誌で同じタイトルで連載されていたエッセイの中から、25編を厳選して1冊の本にまとめたものです。自然を見る唐沢先生の目の付け所と見所の面白さがわかります。私にとっては、ネタをたくさん拾えるので楽ちんな本です。テーマは、鳥ばかりでなく昆虫から植物、自然現象まで語られています。また、人との関わりといった文化まで話は広がります。生き物をきっかけにして深まる知識を楽しむというのが、”唐沢流”と理解してよろしいかと思います。
 このエッセイを読むことで、生き物同士とつながりの大切さ、そこには人も関係しているのだということを実感いたします。そこから先生が長年、ご研究されてきた都市鳥とテーマにつながり、なおかつ広がっていることもわかります。
 昨日、観察会に参加された皆さんは、葛西の自然のなかで唐沢流の自然観察を満喫したことでしょう。正直、後ろからそっとついて行って唐沢流の奥義を盗み見たいと思いました。

タイトル:唐沢流 自然観察の愉しみ方-自然を見る目が一変する 
著者:唐沢孝一
定価:1,800円+税
装丁:四六判、200ページ
出版社:知人書館
ISBN978-4-8052-0878-6
アマゾンのURL
http://www.amazon.co.jp/%E5%94%90%E6%B2%A2%E6%B5%81-%E8%87%AA%E7%84%B6%E8%A6%B3%E5%AF%9F%E3%81%AE%E6%84%89%E3%81%97%E3%81%BF%E6%96%B9-%E8%87%AA%E7%84%B6%E3%82%92%E8%A6%8B%E3%82%8B%E7%9B%AE%E3%81%8C%E4%B8%80%E5%A4%89%E3%81%99%E3%82%8B-%E5%94%90%E6%B2%A2-%E5%AD%9D%E4%B8%80/dp/4805208783/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1412941971&sr=8-1&keywords=%E5%94%90%E6%B2%A2%E6%B5%81%E3%80%80%E8%87%AA%E7%84%B6%E8%A6%B3%E5%AF%9F%E3%81%AE%E6%84%89%E3%81%97%E3%81%BF%E6%96%B9

2014年10月 4日 (土)

嵐の前の静けさのなかで-日光

 明日、日曜日は日光野鳥研究会の自然観察会の予定、そのため金曜日から日光入りをしていました。ところが、台風18号の来襲で荒天がみこまれるため、観察会は中止といたしました。おそらく、今週末に予定されているイベントの多くが、同じような苦渋の選択を迫られていることと思います。
 本日、朝起きると晴れの予報がはずれ、日光連山は黒い雲に覆われています。今にも雨が降りそうな雰囲気でした。ということで、今日はいつもの散歩コースを歩いてみました。JR日光駅の裏から大谷川を渡り、東電池をのぞき、霧降道路を横切り、鳴沢を渡り、乗馬倶楽部で一休み。木彫りの里、小倉山の探索路を通って霧降大橋を渡り日光駅に戻りました。およそ2時間半、約8,500歩のコースです。
 大谷川の川原では、ノビタキがいました。東電池は、コガモの群れが入り、カルガモ、キンクロハジロ、マガモと言った常連が顔をそろえています。雑木林を抜けていくと、シジュウカラの群れに出会いました。10数羽の群れが、鳴き合いながら近づいてきます。さっそく録音機を構えて待ちます。鳥たちは、すぐ近くまでやって来てくれました。「ブルル」という羽音が聞こえ、「コツコツ」という実をつつく音も聞こえます。鳥に取り囲まれた至福の時です。
 そのときの音です。PCM-D100で録音、ボリュームはそのまま、4,000Hz以下のノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。



 乗馬倶楽部の新しくなったテラスに腰かけていると、カケスが東から西へ鳴き合いながら飛んでいきます。30分くらいの間に10羽は飛んでいたでしょうか。あの頼りない飛び方で、どこまで行くのか気になるところです。
 秋の散歩のバードウォッチング、天気はイマイチでしたが、野鳥たちのとの出会いを楽しめました。   

2014年10月 2日 (木)

まだまだ楽しめる秋の渡り

 昨日、雨で中止にした六義園のセンサス調査を本日、行いました。同行してくれたK藤さんが、ツツドリを見つけてくれた他、カケスが鳴きながら飛んで行くなど秋の渡り途中の鳥たちを記録しました。
 六義園では、いつも小鳥たちが集まるミズキの実が今年は不作で、ポイントが定まりません。それでも、エゾビタキ、コサメビタキ、オオルリ、キビタキなどと種類と数はそこそこ記録しています。不思議なのは今日もいたツツドリで、少なくとも2週間見られています。1羽が長逗留しているのか、次から次にツツドリが渡って来て入れ替わっているのか、知りたいところです。
 そういえば昨日、千葉県立中央博物館の生態園入口で、やはり渡り途中のキビタキの声が聞こえてきました。さっそく録音しました。PCM-D100で録音、3,000Hz以下のノイズを大幅に軽減、ボリュームを少しアップ、ノイズリダクションを強めにかけています。

 花が満開のキンモクセイの木に、シジュウカラとメジロの群れがやって来て、その中の1羽がキビタキでした。キンモクセイの花の香りが漂う中、秋の音が録れました。
 今年の秋の渡りは、早めに始まった印象があります。それだけに、早く終わるかと思ったのですが、まだまだ楽しめそうです。

2014年10月 1日 (水)

図鑑三昧-千葉県立中央博物館

 今日も予報がはずれて雨となりました。予定していた六義園のセンサス調査を断念して、千葉県立中央博物館で開催されている図鑑の企画展へ行ってきました。以前、記事でご紹介した書籍『図鑑大好き!: あなたの散歩を10 倍楽しくする図鑑の話』がらみの展示会です。
  http://syrinxmm.cocolog-nifty.com/syrinx/2014/06/10-8c6e.html
 実は、企画展は7月から開催されていて、行こう行こうと思っているうちに残りはあと10日余りとなってしまいました。ちなみに、私の蔵書からお貸しした高野伸二さんの”ピーターソン図鑑”と歌麿の『百千鳥』が展示されています。
 これだけ生き物の図鑑が並んでいるのも壮観です。不思議なのは、昔の図鑑ってどうしてこうも魅力的に見えるのでしょうか。現在と比べれば、知識は劣っていたと思いますし、印刷技術も稚拙なはずです。ところが、時代がかった絵や造本の味がなんとも言えないのです。本を開くことで生き物への世界の扉が開き、わくわくとさせられる度合いが古い図鑑ほど大きいのです。懐古趣味だと言われてしまえばそれまでですが、図鑑という大仕事に取り組んだ意欲と誇りを感じるのは私だけでしょうか。
 鳥類の3大図鑑も展示されています。
Tiba1410011
 こんな貴重な本に触って良いのと思いながら実際に手に触れられるのも、この展示会の魅力です。
Tiba1410012

展示会の概要は下記。
■企画展「図鑑大好き!〜ダーウィンからはじまる100の図鑑の話〜」
 第1企画展示室を中心に、本館にて開催
 開催日時:平成26年7月19日(土) 〜 10月13日(月祝)
  千葉県立中央博物館のURL
http://www2.chiba-muse.or.jp/?page_id=57

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