葛西で探鳥会、そしてコウノトリの群れ
今日は、日本野鳥の会のメールマガジンで募集した探鳥会でした。場所は、葛西臨海公園、参加者は約30名。台風の来襲にやきもきさせられましたが、おだやかな秋の1日となりました。初心者の方を対象とした探鳥会でしたので、双眼鏡の使い方から見つけ方など基本の”き”のお話をしました。いきなりミサゴやオオタカが出現、その後も次から次にいろいろな鳥が出てくれましたので、話はつきませんでした。
ということで、そろそろ終わりにしようと思った時、こちらにむかってアオサギの群れが飛んできました。ところが、アオサギにしては大きいし翼の形が違います。双眼鏡で見ると、なんとコウノトリです。それも、群れでこちらに飛んできます。とりあえず「コウノトリだ!」と叫んで、皆さんに知らせます。数を数えると、7羽は少なくともいます。すぐに、木の陰に入ってしまいましたので、見えるところに移動。コウノトリの群れは、池の上をゆっくりと旋回して、また頭の上に近づいてきてくれました。参加者一同、感動の一瞬です。こんなことがあるのですね。ただし、かろうじて撮れた写真は木の陰に入った1羽のみでした。でも、コウノトリってわかりますよね。
さっそくレンジャーの中村忠昌さんと連絡。彼も、他の角度から見ていました。「葛西臨海公園・鳥類園Ⅱ」のブログに、もっとわかりやすい写真が掲載されていますので、そちらもご覧ください。
その後、降りるとしたら干潟の方だろうと探しましたが、見つけることはできませんでした。おそらく、葛西の上空にいたのは2、3分のこと。バードウォッチングは一期一会、それを実感する出来事でした。
しかし、いったいどこから来て、どこへ行ったのでしょうか。7羽というのは、家族群にしては多いです。さらに、白と黒のコントラストがはっきりした個体ばかりでしたので、成鳥の群れだと思いました。また、中村さんが撮影された個体を見る限り、脚輪が着いているようには見えません。ということは、豊岡で放鳥された個体ではなく、大陸から渡ってきた天然物なのでしょうか。それとも、撮れなかった個体に脚輪があったのでしょうか。
いずれにしても、これだけの群れですから今後、どこかで発見される可能性があります。脚輪の有無が、確認できれば面白いですね。
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