ジョウビタキのさえずりか?-葛西臨海公園
このところ、探鳥会の下見、本番と葛西臨海公園に通っています。そう言えば、葛西でタイマー録音を仕掛けたことはありませんでした。といういうことで、昨日仕掛け、本日回収と、また葛西詣をしました。
1台目の回収を無事に終えて歩いていると、頭の上からモズのぐぜりが聞こえて来ました。こんな近でモズのぐぜりを聞いたことはないので、これはラッキーと録音機を向けました。しかし、モズのぐぜりにしては声量が大きく聞こえます。近くで聞くとこんな感じになるのかと、少し疑問に思っての録音です。PCM-D100で録音。3,000Hz、2,000Hz、1,000Hzと段階的にノイズを軽減、ボリュームを少しアップ、ノイズリダクションをかけています。
「DaurianRedstart141019_001.mp3」をダウンロード
声は、全体的に高く3,000~8,000Hzにあり、さらにその上に薄く倍音がでます。そして、ボリュームを大きくすると声が割れてしまうデリケートな声です。ようするに、1音の音域が幅広く、広いものでは4,000Hzもあります。
2分ほど録音すると、声のするところから1羽の鳥が飛び立ち声が聞こえなくなりました。声の主が飛んだと思うのですが、視野の隅を飛んでいた鳥影はとてもモズとは思えませんでした。大きさはスズメより小さく、細く長めの尾の小鳥でした。視野の隅でしたので、色はわかりません。そばで、見ていたカミさんも同じ意見で、モズではないことになりました。鳴いていた鳥はモズで、飛んだ鳥が別の鳥の可能性もありますが、モズではないと思って聞くと、やはりモズのぐぜりとしては、はっきりしすぎています。それに、警戒心の強いモズに、そんなに近づけるとも思えず頭をかしげるばかりです。
ウォッチングセンターに行って、レンジャーの方々にも聞いてもらいましたが、不明。場所を、お教えして注意してもらうことにいたしました。
その後、いろいろ考え、一つの可能性としてジョウビタキのさえずりが浮上しました。ジョウビタキのさえずりは、カミさんが韓国で聞き録音をしてます。それならばと、xeno-cantoで”Daurian Redstart”を検索すると、さえずりもいくつかアップされていました。しかし、バリエーションの多い鳥であることがわかりました。ただ、音質は共通していて、葛西で録音したものと似ていることがわかりました。
とにかくバリエーションが多い鳥で、ぴったりと一致くれないのが消化不良の感があります。姿を見るのがいちばん早いので、またしばらく葛西詣をしなくてはなりませんね。
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