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2014年11月 7日 (金)

映画『鳥の道を越えて』

 今日は青山にある渋谷イメージフォーラム劇場へ、映画『鳥の道を越えて』を見に行きました。この映画の試写会に行ったカミさんから「絶対に見るべき」と言われました。そう言われたとS木♂さんに言ったら、公開初日に行かれてブログに面白い記事を書いています。下記URLです。
  http://blog.livedoor.jp/gnohara/archives/7913890.html
 というわけで、私が行かないわけにいかず、本日見に行った次第です。
 一言で言えば「面白かった」です。ドキュメンタリーとしては長尺の90分ですが、飽きませんでした。ストーリーは、監督の祖父がカスミ網猟を体験していたということをきっかけに、カスミ網と何か、伝統猟法はと取材をして行く過程を淡々と綴っていきます。途中に思わぬドラマはありませんし、衝撃映像もありません。それでも飽きさせないのは、しっかりと事実を追い求める姿勢に引き込まれてしまうからでしょう。
 また、監督はカスミ網はもちろん鳥のことを知らないという前提で、一つひとつ取材し調べて行きます。ですから、知識の無い人でもわかりやすい内容になっていると思います。
 私にとっては、いろいろ学ぶところがあった映画でした。まず、ツグミのおとりの声についてはS木♂さんが、すでに述べていますので前掲のURLでご覧ください。
 ひとつ感じたのは、日本各地の山は鳥屋場を作ることができるほど、山に樹木がなかったことがわかります。見張り小屋を建てカスミ網を張り猟をするためには、鳥の通り道の尾根に樹木が生い茂っていてはできないのです。戦前戦後の林野は、人の手が多く入った明るい林だったことになります。カスミ網を張るような、標高1,000m以下の山地は広い意味で里山として管理されて、活用されていたわけです。
 栃木県日光も鳥屋場がたくさんあったと言われています。戦前の日本野鳥の会の日光探鳥会は鳥屋場巡りで、お土産に野鳥をもらったという話が残っています。また、日本野鳥の会の参与であり日光に美術館のある小杉放菴は、日光の鳥屋場で捕まった鳥をたくさんスケッチに残しています。しかし、日光の山々を見渡して、鳥屋場を作れるような場所がないので不思議に思っていました。考えてみれば、今のように樹木に覆われた山ではなかったとしたら、あちこちに鳥屋場があっても良いことになります。
 今度、日光の鳥の道を探してみたいと思います。

『鳥の道を越えて』のサイトのURL
 http://www.torinomichi.com/

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コメント

まつ様
今回は、とても良い映画を紹介していただきありがとうございました。
最初はツグミのさえずりを聞くのが目的でしたが、映画全体から考えさせられることも多く、とても勉強になりました。
私の地元の動物園でオオコノハズクが真冬に繁殖して驚きましたが、映画で秋にツグミが鳴くようにする給餌方法が紹介され、飼育個体は栄養管理で繁殖期がずれるのもなのだと、二つの話がつながり、それもに感動しました。

地元の公園では池のカモや魚に対する餌やり自粛キャンペーンを続けていますが、人間の関与で摂取栄養が変わると、野鳥の生理に影響を及ぼす可能性は、ありうるのだと再確認しました。野鳥はなるべく自然のままに生きて欲しいと思います。

長文失礼!

S木♂様 
 お役に立てて幸いでした。
 監督とも話せましたよ。
 鳴き声については、さえずりに寄せられて群がいっせいに来て網に掛かるという行動は、説明がつかないで困っています。警戒声のほうが、可能性が高いと思うのですが謎です。

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