蕪栗沼でのタイマー録音
今回の蕪栗沼では、YAMAHA W24を3台投入してタイマー録音を行いました。朝のねぐら立ちは、千羽単位のマガンが次々と飛び立つので、ものすごい迫力となります。これをいかに録音するか、毎回工夫をしています。
ときに、パラパラと波状的に飛び立つ時もあります。どうも、小さな群の飛び立ちは、人が近づいたことが原因のようです。以前は、岸から離れたところに群がいたので遊歩道を歩いても飛び立つことはなかったです。しかし、数が多くなり岸辺までマガンの群がいるため真っ暗な時に行っても飛び立たせてしまう可能性があります。ですので、録音機を持っての録音より、録音機を置いておくタイマー録音が有効だと思いました。
まず、周辺にはいくらでも藪がありますので、録音機の隠し場所に苦労しません。なおカメラマンは藪が切れ視界が開けたところに来るので、水面が見えない所ならば人が来ることないでしょう。今回は、岸辺2ヶ所でアップの音、離れた堤の上1ヶ所でロング音を狙いました。実は、23日は予報にない雨がちょうど夜明けにありましたが、録音機を藪のなかに置いたため水が染み込むことはなく機材は無事でした。以前、ここ蕪栗沼では、どう考えても人の来るはずのない所に置いた1台を失っています。タヌキなどにいたずらされないよう録音機を木に縛り付けておきました。
なお、置き場所は、前の日の夕方にネグラ入りするマガンのようすを見て判断すると良いと思います。録音ボリュームは、フルに設定したら音割れをしているシーンがありました。群の近くに置く場合は、少し絞った方が良いと思います。
録音時間は、今までの経験だと日の出前後30分、東の空が赤く染まって来て太陽が顔を出し明るくなるまでに行われます。先日の日の出時刻は午前6時26分、そのため5時~7時の2時間に設定しました。実際、飛び立ちが始まったのは、5時50分で6時過ぎてから盛んに行われ、最後の大きな飛び立ちはぎりぎり6時55分でした。数が多くなった分、飛び立ちにも時間がかかるようになったようです。これを波形で見ると、おおよその感じがわかると思います。左が午前5時で右が7時、真ん中6時頃から音が大きくなっていることがわかります。
以上は、あくまでも目安で、天候や渡り間近になれば、また違って来ると思います。いろいろ工夫をしてみてください。
この日の気温はマイナス1度、東北の朝はやはり寒いです。土手の上に置いたW24は、霜がついて白くなっていました。これでもちゃんと撮れているのですから、今の録音機はタフです。
まずは、これから録音される方の参考になれば幸いです。
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