e-book版"Birds of East Asia"-ご紹介
Mark Brazilさんの "Birds of East Asia" のe-book版が発売されました。現状では、アップル系のみで、i-Padやi-Phoneに対応しています。このe-bookの凄いのは音が出ることです。ですから、鳥の声を聞くことができます。実は、日本の鳥については私が音源を提供しています。このほか、台湾と中国南部、さらにヨーロッパとの共通種については各国の録音家が多くの音源を提供しています。そのため、鳥名、録音者、録音地のリストだけで、14ページににも及んでいます。ちなみに、私は317種416件の音源を提供しています。
実際に、i-Padに入れてみました。まず、紙版は1kg近くあります。i-Padも1kgなのでほぼ同じですが、i-Padは他のことにも使えることを考えればこちらの方が便利です。
目的の鳥を調べるのは、e-bookでは目レベルが表示されているページ、あるいは下に出るサムネール、索引で目的の鳥のページに行けます。ただ、タッチパネルの反応が遅いので、紙版のほうが断然早いですね。
i-Padは、拡大して文字を読むことができるので、老眼鏡が必要な私にとってはe-bookに軍配が上がります。さらに、紙版が5,119円(アマゾンでは4,836円)、e-book版が1,700円ですからi-Padを持っていればだんぜんお得です。
それにもまして、鳴き声を聞くことができるメリットは大きいですね。日本周辺に生息する鳥たちの声が入っているので、これから声による発見が多くなるかもしれません。とくに、ヨシ原に住むクイナ類、姿の似たムシクイ類の声を聞いて確認できるのは、e-bookならではです。これからのバードウォッチングの方法が、変わるかもしれません。
アップルストアのURL.です。
https://itun.es/jp/JZ_YW.l
なお、同時に"Owls of the World"のe-book版も発売されています。こちらは、世界のフクロウ類の声を聞くことができますので、同様に夜行性で姿の見えないフクロウ類の発見につながる可能性があります。こちらも、日本に分布しているフクロウ類の音源を提供しています。
価格は、紙版が6,400円(アマゾンで6,046円)のところ、e-bookは21.99ポンド(本日のレートで約2,500円)となります。
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