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2015年2月

2015年2月27日 (金)

六義園ボランティアガイド研修会

 本日は、六義園のボランティアガイドの方々にバードウォッチングの手ほどきをいたしました。毎年、この時期に新人を中心に研修会を行っています。六義園の野鳥について知りたいという希望が多く、私がお手伝いをしています。
 このところ、フィールドワークは天気に恵まれないことが多いのですが、今日は良い天気でした。暖かい日差しはまぶしいくらいで、春めいていました。おかげで、シジュウカラのさえずりを聞くことができ、満開のウメの花に集まるメジロを観察することができました。写真は、梅林でメジロを見ている皆さんです。
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  参加者全員がバードウォッチングの初心者なので、基本中の基本である双眼鏡の使い方から野鳥の見つけ方を指南しました。六義園でガイドをしてれば、池のカモやサギ、芝生のツグミやムクドリがとうぜん目に付きます。そのため、お客さんから鳥の名前を聞かれることもしばしばあるそうです。そこで鳥の名前を教えられたら、かっこう良いと一生懸命メモをとり勉強されていました。
 以前、モノの名称は頭に入っている言葉に置き換えられるという話をしました。キンクロハジロなんて長ったらしい名前を1度聞いたくらいでは覚えることはできない、知っている言葉に聞こえてしまうので”きんちゃくはげろ”と覚えられてしまったいう話です。今日は、シンクロハジロと覚えられてしまいました。たしかに、キンクロハジロたちは、皆同じ方向に並んで浮かび、シンクロしていました。

2015年2月21日 (土)

ハシビロガモのディスプレイ

 私がバードウォッチングを始めた頃は、ハシビロガモは珍しい鳥でした。明治神宮探鳥会で上野の不忍池にいるというので、探鳥会のあとにわざわざ見に行った記憶があります。そのため、あまり観察をしたことはありませんでした。ところが、ここ数年は六義園の池が汚れたせいか、増えて来て良く見られるようになりました。このところ、まぶしい日差しに誘われてか、数羽が集まってくちばしを斜め上に向けて鳴き合う行動が見られるようになりました。どうも、ディスプレイのようです。考えてみれば、ハシビロガモのディスプレイは見たことがありませんでした。また、声を録音したのも初めてです。
 ハシビロガモのディスプレイは、良く見られるオナガガモ、カルガモ、コガモなどとは違ったパターンであることがわかりました。多くのカモが、首を反らしたりお尻を上げたりするのに対し、くちばしを見せ合うだけです。また、鳴き声も「クワクワクワ」と鳴き続けるだけで、他のカモが出すような「ピッ」という高い声で鳴きません。デジカメのニコンS9700にて動画で録音、ボリュームの調整など、かなり加工しています。



 今日の観察で、面白いと思ったのはすでに番形成がすんだ雌雄は、くちばしを45度くらいの角度をつけて、上下させたり上げたままで見せ合う行動をしていました。これで、番の確認をしているようです。ところが、そこに別の雄が2羽やってくると、この雄2羽は雌に対してくちばしを上下させるのは同じですが、その震幅は大きく、くちばしが水の中に入り水をしゃくり上げ、水をしたたり落とす行動となりました。よりくちばしの大きさをアピールしているように見えます。ちょっと、わかりにくいのですが、下の写真では左の2羽の雄がやっています。特に左から2羽目の雄のくちばしから、たくさんの水が落ちています。

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 ハシビロガモのハシビロガモたるゆえんは、大きなくちばしにあり、くちばしの大きさを誇るための行動に見えます。さらに、つがえない雄はよりくちばしの魅力をアピールするために、水をしゃくりあげる行動を加えるという推理はいかがでしょうか。

2015年2月17日 (火)

花子が訳した『小鳥のさヽやき』

 今日は神保町、小学館での打ち合わせでした。帰りに久しぶりに鳥海書房に立ち寄りました。あいかわらず、本のジャングルのような店内です。鳥の本の充実ぶりには、見ていてあきません。店長と話しながら本を見ていると、あっという間に小1時間経ってしまいます。
 今日、ジャングルの中から見つけたのは『小鳥のさヽやき』です。大正15(1926)年に教文館から発行されています。著者は、マーガレット・イー・アームストングです。
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 実は、日本でいちばん古い鳥の翻訳本は、何か探しているときにこのタイトルに行き着きました。入手しようとWebサイト「日本の古本屋」などを探すと、1万円以上しており驚きました。古いとは言え大正時代、たかだか四六版86ページの本が、なんでこんな高値が付いているのか不思議です。いろいろ検索してみると、なんと朝ドラのおかげでした。
 なんでもNHKの連続テレビ小説『花子とアン』で村岡花子が翻訳をした本ということで、ドラマのなかに出てきたそうです。家のテレビは、この時間はワイドショーとなっているので、ブログなどに書かれていることからの情報です。
 なお、著者のアームストロングさんは、カナダ・メソジスト教会婦人宣教師。そのため、キリスト教官関係の出版社である教文館から本が発行されたのでしょう。教文館は、今でも書店として銀座の中央通りにあります。
 私は、タイトルから外国の鳥の話かと思っていましたが、今日初めて内容を見ると日本の鳥のことでした。アームストロングさんが見た日本の鳥の特徴や習性が書かれています。メモ的な内容ではありますが、図鑑的な記述がされています。また、挿絵は当時としては珍しいカラーで印刷されています。なお、日本の鳥の知識は「内田氏の日本鳥類図説という新刊の詳しい書物を手に入れる事ができました。」とあり、内田清之助著の『日本鳥類図説上・下』が1914年に発行されているので符合します。
 バードウォッチングは、居住した富山県が中心のようで、ときおり軽井沢の地名も出てきます。ただ、軽井沢でカッコウの巣を見たなど、怪しい記録もあります。いずれにしても、大正時代の鳥の状況を知ることができる貴重な記録であることがわかりました。ただ、イラストの作者の名前はもとより翻訳者の名前も見当たりませんでした。
 ちなみに鳥海書房の価格は、この本の装丁とコンディションとしては妥当な3,000円でした。

2015年2月15日 (日)

ヘルメット考

 たまたま最近、ヘルメットの話題が続きました。
 一昨年、福島県で森の中を案内してくれた林業関係者の方が、私たちのためにヘルメットを用意してくれていました。森の中を歩くときは、彼らは必携だとのこと。集合写真を撮るときはかぶらないとまずいと言われました。
 昨年、日本野鳥の会の総会では「ヘルメットをかぶらないと保険が高くなる、財団事務局の見解を」という質問がありました。それにしても、森の中の探鳥会で参加者全員がヘルメットをかぶって歩いているのは異様な感じがしますし、果たしてそこまで必要なのか気になりました。森の中での危険は、おもに枝折れだと思います。今まで数え切れないほど森の中を歩いていますが、落ちて来た枝が頭に当たったことありません。こればかりは、運でしょう。それとも、万が一のことを考えてヘルメット着用を勧めるべきなのか悩みます。
 それに、私の髪型はポニーテールというか総髪を後ろで束ねているので、ヘルメットに入らない可能性があります。という話をしたらA部♀さんが、そのための女性用のヘルメットがあると、わざわざ持って来てくれました。ちょっと小さめですが、赤い飾りがいかにも女性用、そして束ねた髪がじゃまにならないように後ろの部分がえぐれています。ちなみの山ガール用です。撮影は月之座さんです。

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  男性用で迷彩模様が、あったら買ってしまいそうですね。

2015年2月12日 (木)

トラツグミが鳴いた?

 思わず鳥の声だと思って、身体が反応してしまうことがときどきあります。
 先日、六義園のまわりを散歩していたらトラツグミのさえずりが聞こえて来ました。ちょうど、ラジオ番組「朝の小鳥」のためにトラツグミの声を編集していたときのことで、はじめは空耳かと思いました。しかし、たしかにトラツグミに聞こえます。この季節、六義園にトラツグミが現れてもおかしくありませんし、ちょっと早いですが鳴くこともあるでしょう。
 ただ、聞こえて来る方向が六義園の森ではなく、隣の児童公園です。音のするほうを探すと、赤ちゃんを抱いたお母さんがブランコに乗っています。トラツグミの声が、このブランコの揺れと同調しているのです。トラツグミの声だと思ったのは、ブランコのきしる音、なんとよく似ていることでしょう。
 GALAXY S5 ACTIVEで録音。低音ノイズを軽減し、該当の音域のボリュームをアップ、ノイズリダクションをかけています。



 トラツグミのさえずりは、1,800~2,300Hz、高いと4,000Hzあります。このブランコの音は、2,500~ 2,700Hzでやや高いものの同じような高さにあることがわかります。自転車のブレーキの音をカワセミの声と身体が反応するように、このブランコの音にだまされました。でも、ネタができてちょっとうれしい朝の散歩でした。

2015年2月11日 (水)

「朝の小鳥」スタジオ収録-留鳥たちのさえずり

 昨日は、文化放送にて「朝の小鳥」3月放送分のスタジオ収録でした。
 来月は、夏鳥が来る前にさえずりを聞かせてくれる留鳥たちです。オオルリやクロツグミ、キビタキと言った複雑で大きな声でさえずる夏鳥たちに比べれば、留鳥たちのさえずりは比較して地味です。それだけに、にぎやかな夏鳥が来る前の3月からさえずって、なわばりを守り求愛しておこうと鳴いている印象があります。そんな留鳥たちのさえずりを選んで見ました。
 いずれも、去年のほぼ同時期に録音した新鮮な音源を使用しています。
 以下、3月の放送予定です。
3月1日 シジュウカラ
  8日 トラツグミ
   15日 ハクセキレイ
  22日 ヒガラ
   29日 イカル

2015年2月 9日 (月)

クマタカの声を発掘

 蒲谷鶴彦先生が、よく「音源を発掘する」とおっしゃっていました。先生のように膨大な音源のコレクションでは、思ってもみなかった音源が出てくることがあるのです。たとえば『野鳥大鑑』制作のおりには、エトピリカが出てきました。そのため改訂版に収録することができました。
 寒さで血圧が上がると、やばいので寒い日は家で音源の整理をしています。タイマー録音や一晩という長時間録音の音源は、膨大でそのままになっているものがあります。この機会に音源の発掘をしています。  その中から、クマタカらしい声が出て来ました。
 録音は栃木県日光市の湖沼で去年の5月26日に録音したものです。コノハズクやオオコノハズクを録ろうと一晩、録音機を稼働させていた中に入っていました。鳴いていたのは、午前5時頃です。YAMAHA W24で録音、低音ノイズの軽減、該当の音域のボリュームアップ、ノイズリダクションをかけています。



 クマタカの公表されている音源は、わずかです。『野鳥大鑑』の蒲谷先生の音源、バードリサーチの鳴き声図鑑には、黒田治男さんが録音された音源、それとxeno-cantoにも数点アップされています。また、同じ場所でA部♂さんが、もっとよいコンディションで録音しているのを聞かせてもらっています。いずれの音源とも節が一致しませんが、聞く限りは音質が似ていますので、クマタカでよろしいかと思います。
 クマタカがどんな声で鳴くのは、案外知られていません。この声をたよりに、クマタカの発見に結びつけばと思い、アップしておきます。

2015年2月 8日 (日)

デジスコ通信に投稿-公園デビュー

 バードウォッチングは、身近な公園などで腕を磨くことが上達の早道です。野鳥の写真を撮るのも同じです。まず、野鳥を見つけなくてはなりませんし、名前を知るための大きさのカンを養しなったり、野鳥との間合いの取り方などを身につけるためには、いつも行くことのできる身近な自然、公園に行くのが良いと言っています。
 しかし、東京あたりだと、多くの公園でバードウォッチングや野鳥写真を撮っている常連さんがすでにいます。だいたいは人の良いオジさんたちで、打ち解けるのは難しいことではないと思います。ただ、最初はなかなか声をかけづらいものです。赤ちゃんを連れたお母さんが、公園デビューするように野鳥の世界でも公園デビューの方法が、バードウォッチング入門の一つではないかと思っての寄稿です。下記URLで読むことができます。
  http://www.digisco.com/mm/dt_84/toku1.htm
 なお、デジスコ通信に寄稿した過去の原稿を下記のURLから、すべて読むことができます。思えば、良く書いたものです。そして、さらに続きます。
http://www.digisco.com/library/yacyo/index.htm

2015年2月 3日 (火)

右か左か-ハシビロガモの採餌

 最近、六義園の池ではハシビロガモが増えました。池の真ん中で、クルクル回りながら採餌をしているので目に付きます。そのため、職員や売店のオバさんに「廻っているカモの名前は」と聞かれます。先日、バードウォッチャーの常連さんと、このクルクル廻る採餌行動は右廻りか左廻りか、どちらか話題になりました。
 まず、この採餌行動は雌雄でやっていることが多いですね。ハシビロガモの多い所では、群で1ヶ所に集まってやっているのを見たことがありますが、それほど密度の高くない六義園では雌雄2羽でやっています。数が多い方が、水を攪拌する規模が大きくなり、水の中の食べ物を取るのに効率が良いはずです。
 今日も、2羽で同じ方向にクルクルと回っている採餌行動をあちこちでやっていました。集まってやれば効率が良いと思うのですが、いずれも雌雄でやっています。そして、廻る向きは、右も左もありました。写真は、別のペアでほぼ同じ時間です。雌の色の濃淡で、別ペアであることがわかると思います。10mくらい離れた所で、それぞれの行動です。
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 短い観察時間でしたが、右回りのものは右ばかり、左は左だけでした。途中で、向きを変えることはありませんでした。それぞれのペアで、クセがあるようです。あるいは、同じ向きに廻る者同士が気が合ってペアとなっているのかもしれません。そして、採餌行動は食べるだけではなく、雌雄の絆を深めるという効果もあるのかもしれませんね。

2015年2月 1日 (日)

足立自然にふれあう会-舎人公園

 今日は、足立自然にふれあう会の舎人公園の探鳥会におじゃましました。血圧が上がる可能性のある寒さを避けていましたので、こういう会に出るの退院以来、はじめです。暖かくなると思っての参加でしたが、強い冷たい風で体調が崩れないか不安になりました。ただ、皆さんが私のことを心配してくれて、温かく迎えていただき感謝です。
 風が強いために、鳥は少なめ。それでも、ツグミやムクドリ、シメをじっくりと観察することができました。さらに、オオタカとハシブトガラスの空中戦、ヒドリガモとアメリカヒドリのハイブリッドの発見など、時間いっぱい楽しめました。
 まぶしい日差しいっぱいの舎人公園。これで風がなければねえ。
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