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2015年2月12日 (木)

トラツグミが鳴いた?

 思わず鳥の声だと思って、身体が反応してしまうことがときどきあります。
 先日、六義園のまわりを散歩していたらトラツグミのさえずりが聞こえて来ました。ちょうど、ラジオ番組「朝の小鳥」のためにトラツグミの声を編集していたときのことで、はじめは空耳かと思いました。しかし、たしかにトラツグミに聞こえます。この季節、六義園にトラツグミが現れてもおかしくありませんし、ちょっと早いですが鳴くこともあるでしょう。
 ただ、聞こえて来る方向が六義園の森ではなく、隣の児童公園です。音のするほうを探すと、赤ちゃんを抱いたお母さんがブランコに乗っています。トラツグミの声が、このブランコの揺れと同調しているのです。トラツグミの声だと思ったのは、ブランコのきしる音、なんとよく似ていることでしょう。
 GALAXY S5 ACTIVEで録音。低音ノイズを軽減し、該当の音域のボリュームをアップ、ノイズリダクションをかけています。

「BLANCO150210.mp3」をダウンロード

 トラツグミのさえずりは、1,800~2,300Hz、高いと4,000Hzあります。このブランコの音は、2,500~ 2,700Hzでやや高いものの同じような高さにあることがわかります。自転車のブレーキの音をカワセミの声と身体が反応するように、このブランコの音にだまされました。でも、ネタができてちょっとうれしい朝の散歩でした。

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コメント

私も先日、トラツグミの声のことをブログに書きました。
その中で、作家の渋澤龍彦氏が、同じように「ブランコの音」と間違えていたと書いていることを紹介しました。
私はネットで見つけた記述ですが、オリジナルは「東西不思議物語」という本に出ているそうです。

fagus06様
 渋澤龍彦さんも同じ体験をしていたとは。それにしても、トラツグミのさえずりを知っているとは、幻想文学の旗手であっただけに納得できますね。

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