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2015年3月

2015年3月31日 (火)

デジスコ通信に投稿-超望遠レンズが手頃になって

 インターネットのおかげで、新しいカメラや録音機の情報が、早く確実に入るようになりました。とくに、Facebookでは、どこからどうしてそんな情報が得られるか、不思議なほど新鮮な情報が伝わってきます。最近のものでは、ニコンのCOOLPIX P900です。なんと、2,000mmの望遠効果が得られるデジカメです。それも、今日の価格コムの最安値では、たった67,000円なのですから驚きです。この前の機種COOLPIX P600が、1,600mmもあり野鳥モードがあるということで、拙ブログで紹介したのはつい去年2月のこと。1年で400mmも伸びました。
 ということで、かなり野鳥撮影が楽になり、初心者でも気楽に野鳥の写真を楽しめる良い時代になったと思います。簡単に望遠効果を得られる機種が普及すれば、鳥に近づいて影響を与えることが少なくなると良いと思っています。しかし、たぶんそうならないだろうなあという考察をデジスコ通信に投稿しました。
 下記URL.でも読むことができます。お暇なときにご覧いただければ幸いです。
  http://www.digisco.com/mm/dt_85/toku1.htm

2015年3月28日 (土)

講演「野鳥の父・中西悟堂と善福寺」

 今日は、日本野鳥の会とうきょうの会員の集いに行きました。
 元支部長の西村眞一さんの講演がメインです。
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 西村さんは、今や中西悟堂研究家を豪語する資料のコレクター。雑誌「野鳥」の創刊号だけでも7冊持っているほどです。私は2冊にすぎず、西村さんにはかないません。
 ということで、なぜ悟堂が東京都杉並区の善福寺に居を構えたのか、そして日本野鳥の会の会長になったかななど、謎解きを披露。悟堂さんのおかげで私の人生が、野鳥になったと言っても過言ではありません。それだけに、興味深い内容でした。
 毎回、講演にはお宝を持参されますが、今回は「悟堂蔵書」印が2種類押してある狩猟関連の本でした。こうしたお宝を持って来ては、私を悔しがらせます。しかし、ただひとつ、西村さんに私が勝つことがあります。それは、悟堂さんと直接お会いしていることです。記憶しているだけでも3回。インタビューさえしているのですから、これは自慢です。
 今日、会場で悟堂さんに会ったことのある者は3人だけ。今に、悟堂さんに会った生き残りと言われることでしょう。そうでした。明日から高齢者となります。

2015年3月27日 (金)

筑波みやげ「ふくろうの卵」

 カミさんが筑波山に行ったおりにおみやげに「ふくろうの卵」を買ってきてくれました。もちろん本物ではなく、お菓子です。 茨城県つくば市にある八木製菓の商品です。
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 パッケージです。
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 ほうじ茶といただきました。

 なんでも、つくば市の鳥がフクロウだそうです。それにちなんで「ふくろうの卵」というお菓子を作ったとか。お菓子は、小さなニワトリの卵くらいの大きさです。卵型をしています。まわりは褐色をしていて、つくば市産の小麦粉「ユメシホウ」を用いた麦焦がしをまぶした皮、中は刻んだ栗を練りこんだ白餡です。なお、保存料無添加の菓子だそうです。味は、上品な甘味をしていて、まわりの香ばしさと餡がマッチしていました。
 ただし、フクロウの卵は白、また一方が細くなった卵型ではなく、丸みのある形をしてます。これは、フクロウが樹洞で繁殖するため、保護色の必要がなく色は白、転がることもないので球形をしていると言われています。
 おっと、和菓子を監修しても一銭にもなりませんね。

2015年3月26日 (木)

『拝啓、薮内正幸様』のご紹介

 言わずと知れた野鳥画家、薮内正幸さんの本です。私は、日本鳥類保護連盟時代から日本野鳥の会時代、そしてフリーになってもたいへんお世話になりました。
 その薮内さんの美術館が山梨県白州にあり、ご子息が運営管理されております。その美術館のオリジナル書籍として『拝啓、薮内正幸様』が発行されました。これは、2008~2010年にかけて雑誌「BIRDER」に連載した記事を単行本にしたものです。お亡くなりになって10年ほどのときで、仕事や趣味を通じて交流のあった方々36人が天国にいる薮内さんに手紙を書いたらという企画です。私も、拙文を寄せております。
 面白いのは、薮内さんの人柄と絵の素晴らしさが、とてもマッチして楽しい読み物になっています。どうぞ、ご一読をお勧めします。なお、流通には流れていないようで、直接下記URLからお申し込みいただければと思います。
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 この本の出版に合わせて「拝啓、薮内正幸様」刊行記念展が、薮内正幸美術館で開催されています。日程は、3月21日(土)~7月14日(火)までです。
 薮内さんゆかりの方々が、人柄や動物画家になるまでのエピソードを記した追悼集『ヤブさん~動物画に生きた六十年』も発行されています。合わせて、どうぞ。
 薮内正幸美術館のURLです。
 https://yabuuchi-art.jp/
  『拝啓、薮内正幸様』のお申し込みは、こちら。
 https://yabuuchi-art.jp/store/item/?pCode=B041

2015年3月19日 (木)

鷹屋敷跡-雑司ヶ谷墓地

 今日は、墓参りで雑司ヶ谷へ。墓地のなかほどに「御鷹部屋と松」という看板がありました。  
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 鷹部屋は、徳川将軍が鷹狩りをするときのいわば基地、オオタカを飼い、鷹匠が控えていた屋敷となります。このほか、取り仕切る鳥見役のお役人、タカの餌を捕る鳥刺しもいたことでしょう。
 池袋から目白にかけては、江戸時代は田舎。丘の上は雑木林、間に田んぼが巡っている里山の風景が広がっていたはずです。ここ雑司ヶ谷は枯れ野の名所で、原には鷹狩りの獲物であるツルが舞い降りていたことになります。  

2015年3月18日 (水)

鳥の博物館の「鳥の声展」へ

 本日は、手賀沼の畔にある我孫子市鳥の博物館に行ってきました。企画展示を見てみたかったことと、今度の日曜日に予定されている私の講演会で使用するパワーポイントの作動の確認で訪れました。
 企画展ですので、常設展の一隅で展示されています。鳥の鳴く仕組みから意味と、ベーシックな内容がイラスト、写真、剥製などでやさしく解説されています。それぞれにまつわる鳥の声も聞くことができる仕組みになっているので、とてもわかりやすい展示になっています。ちょうど来ていた3人組の小学生は、鳴き声クイズで盛り上がっていました。
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 お近くの方は、ぜひ来訪していただければと幸いです。
 なお、22日の講演会は定員50人のところ40人を超える申し込みがあるとのこと。あと若干の余裕があるそうです。これも、ご用とお急ぎでない方、ぜひお出でいただければと思います。
 我孫子市鳥の博物館のURL: http://www.bird-mus.abiko.chiba.jp/

2015年3月17日 (火)

水浴び-アトリとキジバト

 昨夜の雨で、公園には水たまりができていました。
 そして、今日の暖かさで野鳥たちは水浴びをさかんにしていました。
 最初に水浴びに来たのはアトリ、そこへ大きなキジバトが入ってきました。ちょっと不満顔のアトリです。

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 このあと、もう1羽キジバトが来てアトリはしかたなく飛び立っていきました。水たまりを占領したキジバトの夫婦は水たまりを独占して、ゆっくりと水浴び。
 ただそれだけなのですが、野鳥たちのいとなみを見ているだけで、いやされる今日の暖かさでした。 

2015年3月15日 (日)

ハシブトガラスの巣材運び-六義園

 今日は、予報に反して寒い日でした。とくに午前中は、寒くて歩いていないと身体が冷えてしまいそうでした。
 そのなか、ハシブトガラスの枝を折る行動が見られました。巣材のための枝折りです。生の枝を折るのですから、苦労をしていました。この1本の枝を折るために4、5分はかかっていたでしょうか。折れた枝は、細めなので巣の中心部分の巣材に使われると思われます。ということは巣は完成間近、少なくとも太い枝を使う外装はでき上がっているようです。
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 だいたい、お彼岸の頃には完成された巣をあちこちで見かけますから、順当に巣作りが行われていることになります。
 六義園では来週から桜のライトアップがはじまり、春本番となります。

2015年3月14日 (土)

ウグイスのさえずり-六義園

 今日、数日ぶりに六義園に訪れたら、ウグイスがさかんにさえずっていました。少なくとも2羽が鳴き合い、ひょっとすると3羽が同時に鳴いていたかもしれません。まだ、おぼつかない鳴き方ですが、しっかり「ホーホケキョ」とさえずっていました。ということは、私がサボっていた数日前から鳴き始めていたことになります。
  六義園の過去の記録では、もっとも早いウグイスの初鳴きは1月13日、遅いのは3月28日ですから、10日前後であれば順当な鳴き始めとなります。
 PCM-D100で録音、多少のボリュームのアップ、1,500Hz以下の低音ノイズの軽減、軽くノイズリダクションをかけています。

「Bush-Warbler150314_002.mp3」をダウンロード

 さえずりとさえずりとの間は、そのままです。詰めてはいません。さえずりの本格的なシーズンになると、こんなに頻繁には鳴きません。長いと30秒、短くても10秒は間が空きます。そのため、「朝の小鳥」などの番組でウグイスのさえずりを使う時は、間が空きすぎて困ります。不自然にならない程度の間を詰めるのですが、バックの他の声をそこねないようにカットするのはとてもめんどうな作業となります。
 ところが、今日のさえずりは30秒の間に10回は鳴いていますから、節と節との間は3秒もないことになります。番組に使うのは、楽な音源が録れたことになります。

2015年3月12日 (木)

BE-PAL 4月号-付録は蒲谷先生のCD

 蒲谷鶴彦先生がお亡くなりになって、10年経ってしまいました。私には、なにかにつけて『野鳥大鑑』の音源でチェックをしたり、ラジオ番組『朝の小鳥』のシナリオを読んだりしているので、いつも身近にいる感じです。ただ、カメラマンや初心者には、先生のお名前をご存じない方もいて寂しい思いもいたします。
 そんな思いを少しでも、解消できるかもしれない今月号のBE-PAL誌です。なんと、先生の音源収録のCDが付録です。CDには、カワセミやホトトギスなど30種類の野鳥の声が収録されています。
 今、改めて聞くと、デジタルのメディアにかかわらず柔らかい音です。メインと鳥の声と風景音とバランス、この自然の雰囲気を大切にした音の編集は、聞いていてたいへん勉強になります。付録としては、あまりにももったいないCDです。
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 本誌には、♪鳥くんのバードウォッチング入門講座の記事もあります。これは、買うしかないでしょう。
 BE-PALのURLです。
  http://www.bepal.net/latest/

2015年3月10日 (火)

「朝の小鳥」スタジオ収録-松戸のたんぼ

 今日は、浜松町にある文化放送にて4月放送分の「朝の小鳥」のスタジオ収録でした。
 ところで、このシーズンの悩みはスギ花粉症です。アナウンサーの石川さんもスギ花粉症で、薬を飲んでしのいでいるそうです。今日の収録では2回ほど喉が詰まって録り直しをしました。石川さんは、今まで5年以上やっていますが、NGはまずありません。それが、1日に2回もNGを出すのですからスギ花粉症には、まいります。話すことが商売の人間にとって、スギ花粉症は営業妨害ですね。
 私もスギ花粉症で、まだこの病気が認知されていなかった時代から症状が出ていましたから、もう35年くらい悩まされています。ところが、今年は症状が軽いのです。まだ1錠も薬を飲んでいません。石川さんの症状が出たスタジオでも、耳が詰まるくらいでクシャミや目が痒くなりませんでした。一説には、年取ると感度が鈍くなって症状が軽くなるとか。年取っても悪いことばかりでなく、良いことがあるのかもしれませんね。
 来月の放送内容は、去年4月に通った千葉県松戸市の田んぼで録音した野鳥たちの声です。以下、放送予定です。
 4月 5日 タヒバリ
   12日 ムナグロ
   19日 コチドリ
   26日 タマシギ 

2015年3月 4日 (水)

ウグイス初鳴き-葛西臨海公園

 今日は、暖かくなると言う天気予報を信じて葛西臨海公園に行きました。
 沖にはスズガモとカンムリカイツブリの大群、淡水池にはホシハジロの群、ヨシ原にはベニマシコ、オオジュリンが飛び交い、畔のマツの木にはノスリが2羽並んでとまるなど、いつも以上に鳥の多い葛西でした。
 そして、春を感じてさえずり始めたウグイスを録音することができました。PCM-D100で録音、ボリュームのアップ、低音ノイズのカット、ノイズリダクションをかけています。

「Bush-Warbler150304.mp3」をダウンロード

 最初、聞いたときは何の声だかわからないほど、短く弱々しい鳴き方でした。しばらくして「ケキョ」と鳴き、ウグイスと判明。私としては、今シーズン初めてのウグイスのさえずりでした。
 今年も忙しい季節のはじまりです。

2015年3月 3日 (火)

「鳥の声展」-我孫子市鳥の博物館

  手賀沼の畔にある我孫子市鳥の博物館で「鳥の声展」が開催されています。私の音源も会場で流されていますので、ぜひお立ち寄りいただければと思います。
 企画展の概要は、下記の通りです。
  タイトル:鳥の声展
 開催期間:2015年2月7日(土)〜6月28日(日)
 入館料:一般300円、高校大学生200円、中学生以下・70歳以上無料
 我孫子市鳥の博物館のURL: http://www.bird-mus.abiko.chiba.jp/
 また、3月22日に私の講演会があります。企画展にまつわり「野鳥の声と録音の楽しみ」というテーマでお話しをいたします。前もっての申し込みが必要で、3月1日より受付を開始しておりますので、ご用とお急ぎでない方は、ぜひご参加いただければ幸いです。
  2015年3月22日(日)13:30〜15:00
  申込方法:3月1日(日)から受付開始
  定員:50人
  会場:鳥の博物館2階 多目的ホール
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