OLYMPUS LS-14ーファーストインプレ
タイマー録音ができて、そこそこの性能だったYAMAHAのPOCKETRAKシリーズからタイマー機能が無くなってしまいました。現在販売されているめぼしいPCM録音機のなかにタイマー機能があるものはありません。録音仲間から、タイマー録音ができる機種はないかとよく聞かれます。
それならば、長時間録音ができる機種を替わりに使えないか、確かめることにしました。ということで、先週末の日光行きに間に合うようにOLYMPUSのLS-14を入手しました。
LS-14は、カタログ値ではアルカリ乾電池単三2本、44.1kHz/16bitで46時間録音できることになっています。ざっと2日間録音できることになります。データの量は16Gとなり整理はたいへんですが、整理できる範囲です。ちなみに、W24は単三1本使用で38時間ですからLS-14は電池の本数が多いもののより長時間録音できることになります。
ちなみに価格は、2万円を切っています。先週の価格コムの最安値は15,646円。ただし、最安値のショップは3~5営業日かかるため、ムナグロで試し日光で本番に間に合いません。そのため、翌日配送のアマゾンにて17,982円で購入しました。オプションの専用ジャマーが4,200円、合計22,182円でした。
さっそく霧降高原で一晩、置いてみました。メモリーはSanDisk Extremeの32G、電池はeneleep proで充電したばかりのものを使用。録音設定はマニュアルで録音、ボリュームは最高、リミッターはON、ローノイズカットはOFF、48kHz/16bitで録音しました。スイッチを入れ、音が来ていることとカウンターが進んでいることを確認して、ホールドをかけて置きます。同時に、W24も並べて置いておきました。午後4時50分に置いて翌日の午前7時15分に回収、およそ14時間録音をしました。カタログ値の半分です。いずれも電池残量のマークは、減ってませんでした。2Gが4ファイル、1.35Gが1ファイルできていました。
以下、録音できた音源をアップします。いずれも、近くで鳴いてくれた部分を切り出しました。ボリュームのアップをはじめ、低音ノイズのカットやノイズリダクションをかけるなどの加工はしていません。アップするためにmp3に変換しているだけです。
高い声のミソサザイです。
「Wren150425-LS14.mp3」をダウンロード
低い声のフクロウです。
「Owl150425-LS14.mp3」をダウンロード
すごく近くで鳴いてくれたルリビタキです。
「redflanked_bluetail150426ls14.mp3」をダウンロード
比較して録音したW24との違いは、フルボリュームの録音でW24のほうが少し大きく録れます。そのため、鳥の声の波形が大きく、グランドノイズの「ゴーッ」という音も大きく聞こえます。全体には、クセのない自然な音、鳥の声に聞こえると思います。
また、操作性ではメニューはとても使いやすく、液晶も大きく見やすいです。ただ、ダイゼンでは録音を1回失敗しました。これは、プレレックが2秒設定。そのため、2秒間はカウントが動いていたため稼働していると勘違いしてしまい、そのまま置いてしまったためです。プレレックの秒数以上にカウンターが進んでいるのを確認すれば、よかったことになります。また、アネッターなどの設定がメニューにあるために、スイッチが動いていしまい誤作動を誘引することがないのは好印象です。
まだ、2回しか試していません。季節を通じ1年くらい使用してみないとなんともいえませんが、まずは野鳥録音に使用は可能、長時間録音の機能を生かして野鳥録音を楽しめる機種と言えると思います。
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