ネコに襲われたハクセキレイ-六義園
六義園の若葉が、呼んでいる感じのする朝でした。そのため、園内を一回りしてみました。サクラのライトアップで混んでいた六義園を避けていましたので、久しぶりの来園です。シジュウカラがさかんにさえずり、センダイムシクイのさえずりが聞こえました。シロハラもいて、夏鳥と冬鳥が交差する季節です。
ベンチに腰を下ろしていると、ハクセキレイの雄がすぐ近くまでやって来ました。もう1羽もやって来て、さかんに歩きながら虫を捕らえています。2羽とも夏羽の雄で、1羽は翼に少し褐色の部分があるので、若いのかもしれません。さえずってくれるかもしれないと、録音機を2羽に向けて置いておきます。
茂みに隠れていたネコが、1羽に飛びつきました。ネコの身体は地面から50cmは舞い上がったことでしょう。ハクセキレイも飛び上がり、数cmのところでネコをかわしました。一瞬の出来事です。見ている限りネコの勝利と思われましたが、ハクセキレイの素早さは見事でした。
録音中は絶対に声を出さない私ですが、思わず「うあっ」と言ってしまいました。
PCM-D100で録音。ボリュームはそのまま。300Hz以下のノイズを軽減しています。
「blackbacked_wagtail150417.mp3」をダウンロード
最初のかすかに聞こえる「カサッ」という音がネコが飛びついた音です。驚いたハクセキレイが悲鳴のように地鳴きして飛び立ちます。私の「うあっ」、そして地面に降りたハクセキレイが、興奮したように「ビュ」と間を開けて鳴いています。最後は、2羽が鳴きながら飛び去るときの声です。
野生動物は毎日、いつもこうした緊張感のなかで生きていることになります。野生の厳しさを垣間見た思いがいたしました。
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